夏はイージーコアを聴け!


夏が来た。

いや、なんか家に居たら夏になってた。


夏と言えばなんだろうか。

お祭り、花火、アイス、海...。

考えるだけであまり外に出たくなくなる陰キャの皆さんこんにちは。まあSTAYHOMEだしね。


でも夏らしいことしたくないですか?

夏らしく爽やかに、且つ、熱く激しく・・・。



???「その特徴はもうイージーコアやないかい」

???「イージーコアは爽やかにも熱くも激しくも楽しめる最強の音楽ジャンルだからね」


そう、夏といえばイージーコアである。

あのミルクボーイも言っているのだから間違いない。



ではそもそもイージーコアとはなんぞや?

今回は私の中で今1番アツい音楽ジャンル、イージーコアについて紹介することとする。



イージーコアとは?


正直、あまり知られていないジャンルだと思う。

しかし、この良いとこ寄せ集めした侍ジャパンのような音楽ジャンルは邦ロック好きだろうと、POPSが好きだろうと、メタラーだろうと、全ての音楽好き新たな新境地を提供するに違いないのだ。


EASYCORE=POP PUNK+HARD CORE

イージーコアを定義すると上のような公式が出来上がる。格好つけてイージーコアの第一定理などと名付けたい。

つまり、爽やかで大衆が聴きやすいPOPの要素も持ちつつ、いわゆるデスボイス・ブレイクダウン等の攻撃性や激しさといったハードコア・メタル要素の双方を併せ持つ恐ろしいジャンルである。


そもそもPOPPUNKとかHARDCOREってなんだよ!って方もいると思うので以下に代表的なアーティストを挙げておく。

POPPUNKの初出はあのGreen Dayなのだ。洋楽好きは必修、多少音楽に触れていれば誰もが聞いたことある名前である。

日本ではELLEGARDENとか10-FEETといったメロコアジャンルの方が主流なので有名なバンドはいないが、PUNKというジャンルの分岐としてPOPPUNKやメロコアがあるので、雰囲気的にはそんな感じだと思って欲しい。


対してHARDCOREは、日本ではCrossfaithベガスPTP等に代表的される攻撃的で激しい音楽性が特徴のジャンルである(9mmをHARDCOREに当てはめてるサイトもあった)。過激派からは怒られそうだがメタルに近いもんだと思っておいていいだろう。


どこが"EASY"やねん!と思った方、全然EASYじゃないです。すいません。

この辺りのネーミングはイージーコアの先駆者であるNew Found Gloryのツアー名から来ているので何がEASYなのかはNFGに聞いてくれよな。


EASYCOREを聴くべき2の理由


①新たな視座の提供

前述の通り、このイージーコアというジャンルは1曲で2つの要素を味わえる。

結局、音楽の趣味なんて聞かなければ広がらないものだ。

メタルはちょっととか意味のわからない価値観を持っているそこのきのこヘアーバンドマンも、POPSなんかクソ喰らえと思っている社会不適合者メタラーも、結局はその良さを知らない、いや知れないのが悪いのだ。


確かに聞いた上で苦手なバンドもいるよな、わかる。俺もMrsなんちゃらなんちゃらとか死ぬほど苦手だし。

でもKing Gnuとか流行りの一年後くらいに聞いてみたけど案外悪くなかったし、ただステレオタイプに縛られてるってだけの可能性もあるのよ、マジで。


POPPUNKの爽快さの中に見えるアツさはちっちゃいライブハウスで拳を空に掲げたくなるようなインディーズの邦ロックバンドにも通ずるし、HARDCOREのテクニカルだったり攻撃的だったりするギターリフはボカロ系統のエレクトロ好きにも純粋なメタル好きにも通じてしまう。

自分の好みを架け橋として、新たな好みの発見の可能性を探れるのがイージーコアである。


②ジャンル確立の難しさ

POPPUNKとHARDCOREという分類したら逆方向に位置するようなジャンルを融合させるのは死ぬほど難しい。

HARDCOREチックなギターリフにどんなPOPさのあるメロディを載せるのか、曲として違和感のない且つカッコいいブレイクダウンを如何に組み込むか、といったように全てを黄金比レベルにまで近づけなければこのジャンルは確立されない。

だからこそ、イージーコアとして確立された音楽はとてもレベルが高く、衝撃的だ。

「このブレイクきっしょ!(褒め言葉)」

とか

「このリフにこのメロ載せれんの?」

とか、日常茶飯事である。

作ってる人たち、ぶっちゃけ頭おかしいと思うし、その遺伝子を早く文化遺産登録して欲しいところだ。

とにかくレベルの高い技術で、新しい音楽への価値観を提供してくれるのもまたイージーコアである。


個人的オススメアーティスト3選


以上のように、イージーコアは素晴らしい。

夏のような爽快感・熱さ・激しさを全て兼ね備えているので今こそこのジャンルに触れて欲しいと思う。


「夏はEASYCORE。月のころはさらなり、闇もなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。」

枕草子が現在にもなお名を残していることも納得だ。清少納言万歳。

この辺りでまとめとして、オススメアーティストを3つほど挙げておく。イージーコア履修者にとっては当たり前なアーティストばかりなのでもっと他の曲を知りたい!という方は他を当たって欲しい。


①Chunk! No, Captain 

なんでこのヘヴィなサウンドにこのメロが乗るのか全然理解ができない。ボーカルの声質をこれほど生かせる曲があるだろうか。

エルレのSupernovaのように走り回りたくなるサビ、と思いきやハーコーモッシュも煽れる。ブレイクの合間も完璧。HARDCOREよりはPOPPUNKが好きな方に是非オススメしたい1曲。


②Hold Out Hope

個人的に一番推したい秋田発のバンド。女性ボーカルということで他のバンドとは一線を画している。

もうね、満天の夜空の下でこれを聴けたら死んでもいいんじゃないかと思う。HARDCORE要素と心地よい電子音のマッチが半端ない。素晴らしい。

そして何を言おうと、このブレイクダウンです。えげつなすぎる。考えた人に給付金全部上げてもいい。早く売れて東京にもたくさん来て欲しいですね。本当に聴きやすいので初学者オススメの一品です。


③Sink The Ship

こちらは前2つに対して、激しいのが好きな方にオススメしたいイージーコア。

HARDCORE要素の方がだいぶ強いのでメタラーにはぶっ刺さります。でもサビに入るとメタラーから人格が変わってしまう不思議な感覚を味わったらもうあなたはEASYCOREの虜でしょう。

ブレイクも素晴らしいですね。気持ち悪いブレイクって訳じゃないけど落とすタイミングがもう完璧すぎてこれ以上何を望むのか。ブレイクダウン担当大臣もニッコリの1曲。



それじゃみんな、EASYCORE聴いてくれよな!


おわり

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