私が成りたい私
昔の私は、漠然と友達が沢山欲しかった。友達が沢山いるだけで、学校生活が楽しそうに見えていた。そんな私の希望は、10代の終わりに、やっと叶った。学生生活を楽しく過ごせるくらいの沢山の友達を初めて作った。初めて【成りたい自分】になれたと思ってたし、そんな日々を満足して過ごした。
社会人になってからも、そんな友達と一緒に遊ぶ機会に困ることはなく、プライベートは十分に満足していた。
けど最近は、そんな【友達関係に対する変化】を感じる度に、色んなことを考える。そんなことを繰り返す中で、私から友達を求める機会が減った。すると、一気に友達と遊ぶ時間が減った。それでも私は【自分を自分で満たすこと】に必死で、友達や旦那と過ごさない【1人の時間】に向き合っている。
そんな中、某友達の悩みを聞いた。その悩みを聞いて、私は私なりの反応をした。私の思うことや私の経験を話したり、私から見た彼女の印象を元に共感したり。けれど、『所詮、一緒に悩んだところで決めるのは友達だんだよね』って何故か思った。ただ、それは分かっているけれど、私は沢山言い過ぎる。別に、傷つけるようなこととか、余計に悩ませるようなことを言ってるつもりはない。どちらかと言うと、『どんなことを伝えたら彼女の悩みは前進するのだろうか』と思って、色んな方向から伝えていた。
けれど、だんだん自分で思うようになった。彼女は彼女なりに悩んでいる。色んな意見を聞いた上で、【彼女が自分で決断したい気持ち】があるからだ。それなのに、私が何か伝えようとすると、結局『私の話がメイン』になってしまう。『一体、私は彼女の何を知っているというのか』って話。
【悩みを抱える彼女の力になりたい気持ち】はあるのに、【実際にそれを受け取るのは彼女次第】だと改めて思った訳だ。
昔の私はきっと、『自分の悩みを話したい!』が強く、友達が出来れば出来るほどに『色んな意見が聞ける!』みたいな思考だったのかもしれない。『この子の言うこと聞いてみよう、やってみよう』みたいな。
だから私も、私が私なりに伝えることで、『何かしら参考にしてくれるかも!』とか、『逆に何かしら共感してもらえる!』とか。『彼女に納得してもらえることで、彼女の悩みの解決に繋がるかもしれない!』と【無意識に勝手に期待】していたんだと初めて気づいた。
と言うのも、そんな思考だった私は今、【友達の悩みに対して私の話をしたところ】で、【実際に今の彼女にどう伝わるのか?】と疑問に思っている。だから、それ以降、『私から話を掘り下げることは言わないでおこう』と心に決めた。現状、彼女からの相談も決断も聞いていない。
そして、やっぱり『友達ってなんだろう?』と思ってしまう訳だ。そして、『友達が欲しい』と昔は思っていた私。だけど、今の私は【友達が沢山欲しい気持ち】は『衰退しているのだ』と少し思った。
【友達が欲しい、友達と遊びたい、話したい!】とか、【1人は嫌、孤独感、友達できない子】みたいな昔のイメージ。『今は何か違うんだよな』っと思い、私は考え始めた。
しばらく1人で考えていると、こんなことを思った。友達が沢山欲しいと思っていた、昔の長年の夢が叶った今。【私が成りたい私】のイメージについて。そして、そんな【私が求めているもの】ってのが、きっと【人望】だと思ったって話。
【友達】って、『時間や話の内容を共有しながら楽しく過ごす』相手なイメージ。それなのに私は今、そんなものを共有するために【わざわざ会いたいと思う相手】は減っている。
そこで、不意に浮かんだのが【人望】っ言葉。【人望】ってのは、なんとなくだけど『きっと共有する訳じゃない』はず。【自分の意見がハッキリ】していて、【そんな意見を聞きたいと思う相手がいて成り立つ】印象。だから、漠然と抱いていた【友達多い人=人望がある人】みたいな私のイメージは、初めて少し変化した気がした。
別に、決して友達が要らない訳じゃない。ただ、【私が私の意思で共有したいと思う人】が減っただけ。友達じゃない訳でもないし、友達なことには変わりはない。つまりは【友達=全てが共有】って話でもないってことを、改めて考える。
『友達だったら何でも共有してたら嬉しい・楽しい』とか『友達だったら何でも私に話してくれる、頼ってくれる』とか。そんな【先入観を払拭する】きっかけになったと自分で思う。
だからこそ私は、【友達】っていう枠を越えて【人望】が欲しいと思った訳だ。ただ、単純に【人望】が欲しい訳ではない。私が【人望を兼ね備えた私になりたい】ってこと。それが【私の新たな目標】になった。
何故なら、【単純に私が望んだからと言って叶う訳ではないこと】だから。『なろうと思ってなれる訳でなないと思う』からこそ、【自分らしさ】とか【自分らしい生き方】の『【1つの要素】として持って生きたいな』と初めて思った。そんなことを気づかせてもらった彼女は、やっぱり大切な友達だと思っている。
※ブログをまとめた後の話
『今度遊ぶ時に、例の件について報告する』と連絡があった。私は、それだけで既に十分。彼女が彼女なりに一生懸命悩んで考えて決断したんだから。『どんな決断をしたとしても、私は、そんな彼女を応援したい』と率直に思っている。
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