病院での意思確認シート

全ての外来・入院患者に、自動的に延命措置に対する意思確認や臓器提供に対する意思確認シートが配られるというのは、素晴らしい試みだと思う。

なんなら、マイナンバーとDNARや臓器提供の意思表示を紐づけても良いと思う。(臓器提供に関しては、脳死確認後のみ開示されるシステムにするのはどうだろう? 患者本人の命が、先ずは最優先にされる環境確保の大前提は崩さないように配慮するのは当然だろう。)

DNARに関しても、スタッフへの情報開示とそのタイミングは、非常に大切だろう。

とはいえ、この辺の「本当は皆が家族やかかりつけ医と話し合う必要があるトピック」を、必要以上にタブーにしない方が良い気がする。

同時に、必要以上に公開しないことによって、「目の前の患者」の命が必要以上に蔑ろにされてしまったり、必要以上に望まない処置の対象にならない配慮も必要だろう。

年齢を問わず大事なのは、言うまでもない。そうは言っても、高齢人口が増えれば増える程に、認知機能が健全(許容範囲内)のうちに、この辺の価値観と意向は本人に法的権限のある書類として記入してもらうことの意義が増していくことだろう。

ならば、特定の人にだけ質問をして、「命のタイムリミット」を意識させることなく、全患者、全人口にルーチンに聞くことで、健康状態に関係なく意思表明するのが当たり前の世の中になってくれれば良いのになぁ。

私は、じゃあどう書くかなぁ。

条件付きのDNARかつ条件付き延命措置(蘇生処置)希望ってのは、Yes/Noの2択じゃないのが難しいところだよね~。

その細かい意志や価値観、希望なども全て共有されて、常に命を守ることに最善を尽くすけれども、心停止した時だけは蘇生はしないという意識が全スタッフに共有できたら良いのだけれども…… しかも、どんな状況でも蘇生を望まないわけではない。CPAoAとかなら、もう蘇生しないで欲しい。けど、普通にICUでVT起こした瞬間にCPR始めた状況ならば、蘇生できるならして欲しい。逆に、メタメタなら、状況にもよりけりだけれども、多分もっと多くのオプションで多様な選択を望むだろう。

「生きたいけれども、必要以上には苦しみたくない」と「延命を望まないので、投薬で治る可逆的で一時的な合併症でも何も処置をしない」(こっちは間違い)と混同している人も案外多いからなぁ…… 誤解や無知で、生きたくて生きれる状況で匙投げられちゃぁ、たまったものじゃない。意思表示したいけれども、躊躇する。

だからこそ、自由筆記スペースで色々書けるというのは、非常にありがたい。

そして、電子化は絶対に誤解を生まず、過度に簡略化してニュアンスが抜けてしまわない方法が必要だろう。(今のマイナンバー制度では、このようなDNARの紐付けはまだ慎重に思案すべきだろう。)その前に、タプコ(喫煙)や飲酒をマイナンバーと紐付けするのはどうだろう? そういうグレーゾーンが存在しないところから入って、実験していくとかはありだと思う。そして、こういうところで改善を重ねて、システムが完成した時点で、試験的にもう少し用途を広げるというのはどうだろう? こうやって、もしかしたら、いずれ自宅でいつでも延命措置に対する意志表明とそれの修正が容易にできるようになっていったら良いのかもしれない。

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