【企業ヨガ導入の効果】休憩時間へ導入で従業員のストレスレベルを減少出来る
初めましての方、そうでない方、こんにちは。
ウェルネスドア合同会社の狩野です。
当社は企業・団体向けの健康支援サービスを提供しているのですが、この数年間で従業員の健康課題で、特にニーズの高いカテゴリーとして
①運動不足
②メンタルヘルス
③睡眠の質低下・睡眠時間の短縮
があります。
今回はこれらの健康課題に対して、特別な機材や環境の用意が無く、導入難易度が低く効果ある施策として 「企業ヨガ」 に関して紹介、解説行ってなっていきます。
①短時間で従業員のストレスレベルが減少!
ヨガを実施するグループ(20分程度)と、自由休憩グループとでストレスレベルの減少度を測定して比較したところ、ヨガを実施したグループのストレス度が優位に減少しました。
※唾液中のアミラーゼ活性を測定→ストレスを感じるとアミラーゼが上昇する、ヨガ後の減少を確認
人はストレスを感じると、交感神経が活発に働き、心身の緊張と興奮度が上昇する事がわかっており、ヨガの瞑想・呼吸法、ストレッチによるリラクゼーション効果が、交感神経の興奮を抑え、ストレスを軽減する効果が期待できます。
ヨガを企業の休息時間に導入する事で、短時間での従業員のストレス解消効果を生み出すことが出来ます。また、メンタルヘルスへの有効な効果も報告されており、企業の健康経営、従業員の健康増進に最適なプログラムとして期待されています。
②呼吸法によるリラクゼーション効果
ヨガの呼吸法には、横になっての休息に比べて酸素消費量と呼吸数が低下し、呼吸量が増加する為、より高いリラクゼーション効果がある事が多くの研究で報告されています。また、ヨガの実勢によって脳(辺縁脳・反射脳)の沈静化したことが確認された。
※ヨガの呼吸呼吸法は、交感神経を落ち着かせ、心拍数と血圧低下させる効果が期待できる。
③神経機能やホルモン分泌、免疫機能に影響
ヨガの講師は、免疫機能指標である「NK細胞」と「T細胞系」の機能が一般人よりも高いことがわかっています。また、ヨガ実践歴5年以上の成人女性に計60分のレッスンを行った結果、レッスン開始時点より、レッスン後の方が、神経機能・内分泌機能(ホルモン)・免疫機能の活動が高まりました。ヨガにはリラクゼーション効果が得られるとともに、身体機能の改善にも効果が期待できることがわかっています。
④心理的健康感の向上
ヨガは「心理的健康」にも好影響を与える事が多くの研究で示唆されています。ヨガ・水泳・PC作業に参加した女性147名を対象に、1年間活動前後の気分の変化を調べて結果、PC作業に比べ、ヨガ・水泳の参加者はコンピューター作業の参加者たちに比べ、状態不安・主観的な心理健康感も優位に改善しています。
また、女性外来に通院する22名の女性を対象にヨガ前後の心理状態を測定、「緊張ー不安」「うつー落ち込み」「怒りー敵意」「疲れー混乱」などの精神的要素に対して、8割以上が「リラックスできた」と回答、ヨガの心理的な改善効果を示した。
⑤入眠までの時間を改善
慢性的な不眠症に悩む20名の成人グループに、8週間にわたりヨガを毎日行ったところ、寝床に入ったまま眠れない時間の長さの平均は、ヨガ開始前「2.6時間」に対し、ヨガ導入8週間後には「1.9時間」に減少しました。
睡眠時間は「5.4時間」から「6時間」に増加し、睡眠の質に関しても5段階の主観評価は2.7から3.0に向上しました。
企業ヨガ導入によって期待できる効果まとめ
1.短時間(20分)のヨガ実践でストレスレベルを軽減
2.心拍数、血圧の落ち着かせ、呼吸量を増加させリラクゼーション効果を発揮
3.神経機能・ホルモン分泌・免疫機能の改善
4.精神・心理的リラクゼーション効果によるメンタルヘルス改善
5.睡眠の質改善と、睡眠時間の延長による健康効果
ヨガは特別な機材や環境を必要とせず、導入や日々の実践が容易で習慣化しやすく、従業員の健康増進・健康経営施策として最適であり、お勧めです。
短時間からの導入や、オンラインでの指導やスーツや作業着、椅子に座ったままの出来るプログラムにも対応しておりますので
サービス導入、ヨガの効果に関して詳しく知りたい方はご連絡ください。
参考資料
・企業の休息時におけるヨーガ療法のストレス軽減効果の検討
・運動のメンタルヘルス効果の検討(その2)
―精神疾患患者の心身へのヨーガの影響について―
・ヨガの心理的効果についての調査研究