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【映画感想】ビーファーストの映画を観た話

先週の金曜日のこと。

諸々のタイミングが合い、時間の都合が良かったのと気が向いたのとで、とあるボーイズグループの映画を観に行った。

そのボーイズグループのグループ名は、「BE:FIRST」。
ビーファーストと読む。

平日だったけれど、
わりと人が入っていて「おぉ」と思った。

前もって言っておきたいのだが、私は彼らの特別ファンなわけではない。

これはただの音楽好きが、気まぐれに、そして映画本編の内容について予備知識などを持たないまま、彼らを推している友人が「観てみて!」と言っていたっけなくらいのノリで、軽率に観に行って得た率直な感想である。

よって、知っている情報に偏りや、何かしらの間違いがあった場合、悪意などは一切ない旨だけお知りおき願いたい。

…もしよければ、間違いがある場合などはコメントなどで教えていただけると嬉しいです!
長くなりますが、お時間のあるときにお付き合いください。

では、いざ。


ビーファーストって誰だ?

そもそも、ビーファーストとはどういうグループなのか。

とりあえず私の感覚としては、SKY-HIさんが率いる「BMSG」という事務所に所属しているボーイズグループで、バリバリ歌って踊れる人たち。
言われて思い返せば、音楽番組でもよく見かける名前だな、という印象。

私自身は、以前「THE FIRST」という番組を、先述した友人に教えてもらって、作業の片手間にざっと観たことがあった。

いわゆる「オーディション番組」で、ビーファースト結成に至るまでの過程が、映像コンテンツとしてYouTubeに残されている。(以下が私が観たもの)

グループについて興味を持って、ちょっと調べたら「どんな過程を経て、このメンバーになったのか」が、いつでも誰でも観られる。

これって、すごいことだと思うんですよね。

初めて観たとき、新しくファンになった人や興味を持った人への「門戸の広さ」を感じたことをよく覚えている。

その気になったら、いつどのタイミングから観ても彼らの過程に触れられることで、新規のファンを置いてけぼりにしない。うまく考えられているなと感じたのだ。

私はオーディション番組の類には疎く、ほぼ初めて観たのだけれど、「へえ、この子はこういう気持ちで参加してるんだなあ」とか「なるほど、この子はこういうことが得意で、逆にこういうものが苦手なのか」とかを、ふむふむと知りながら観ていくことは興味深かった。

そういうものなのかな、オーディション番組って。
わからないけれど、本当に追いかけて応援する気になれば、「いつでも」追いかけ始めることができるのだなと、少し感動したことも覚えている。

何より、高校教師を経た今の私には、やっぱり「叶えたい夢のために、もがいて足掻いて時には泣いて、努力をする姿」って、もうそれだけで胸を打ったのだ。

最後までオーディション番組を観終えた頃には、「ああ、みんな夢を叶えられますように」なんて、漠然とした淡い応援の気持ちを抱くもので。

上記のオーディションの結果として、選び抜かれた数名のメンバーが「BE:FIRST」としてデビューに至った。

ただこの時点では「選ばれたのが誰なのか」は、さほど強く残っておらず、「みんな頑張っていて、みんなすごかったなあ」と思って、終結したのである。


あ、これもBE:FIRSTの曲だったのか

そんなこんなで、「BE:FIRST」というグループがこの世のどこかに存在することは、知っていた。
そのうちメンバーの名前も、ちらほら把握していた。

けれども、「じゃあ彼らは何人グループでしょうか」と急に聞かれると、「えっと…?」とメンバーの名前を数える必要があったし、本当に知っているだけで、それ以上でも以下でもなかった。

そんな中、ラジオでよく流れる曲「Mainstream」が彼らの曲だと知った。

耳に残る曲だなと思って、YouTubeで調べて、私あるあるの「作業用プレイリスト」に追加するということをした。

そのとき、「あれ、BE:FIRSTって知ってるな」と朧に思った記憶がある。私の記憶力なんてそんなものである。

そのうちおすすめにも、よくBE:FIRSTの曲が上がってくるようになった。
「Boom Boom Back」も彼らの曲だったのね、意識しないままプレイリストに入れていた曲の中に見つけた。

いま確認したら、今年の五月の記事で、BE:FIRSTの曲に一度触れていた。
相変わらずメンバーの把握はできていなかったけれど、楽曲は惹かれるものが多かったのだと思う。

そんなわけで、ただひたすらに、私と彼らの間には音楽があった。


ノリで観た映画で泣くとは

ここからが、今回の記事の本題。前置きの長さにびっくりである。

・次の予定までかなり時間があった。
・映画館の近くにいた。
・上映中のものにBE:FIRSTの名前があった。
・友人に勧めでとりあえずムビチケを買っていた。

以上の理由で、「お、じゃあ観てみるか」と本当に気軽に、私は映画館に足を踏み入れた。

席に着くと、グッズのTシャツを着て横並びに座るマダム達がいたり、グッズのキーホルダーをつけたバッグを持った、学生ぽい男の子がいたり、お揃いのぬいぐるみで写真を撮っているカップルがいたりと、平日の昼間なのにすごいなと少し圧倒された。

後々気がついたけど、映画公開初日だった。そりゃ平日だろうが昼間だろうが、観に行く人は観に行くはずだ。

そして、上映開始。

こういうドキュメンタリー映画は初めて観たので、彼らのライブの雰囲気に触れられたようでワクワクした。

初見だったせいか、カメラワークに慣れず、途中何度か酔わないように目を閉じて聴くことに専念する時間があった。もう少し落ち着いて観せてくれても良いのに…!(わがまま)

東京ドームのライブ映像、楽曲の合間に個々のインタビューが挟まれる。

その中で、デビューから三年経たずに東京ドームに立ったのだということを知った。

え、それってどうなの。すごいことだよね?
実質二年ちょっとで、立てる場所じゃないと思うんだけど…。

いかほどの努力があったのか、ステージ上で燦々と輝くライトを浴びる姿に混乱する。

ファンのことをBESTY(ベスティー)と呼び、「BESTYがいたからここまでこられた」「東京ドームを通過点にして世界に行く」等々、彼らは自分の言葉で語る。

詳しくないからよくわからないけれど、それでも「彼らはしたいことをして、そこにいるのだな」と感じた。

それって、すごいことだ。

途中メンバーの一人が「ああ、音楽を辞めなくてよかった」というようなことを言って、笑いながらステージ上に座り込んだシーンがあった。

私の涙腺は、そこで崩壊した。

何よりもまず、この子に「音楽」があってよかったなと思った。
次に、私もいつか「辞めなくてよかった」と思える瞬間がくるだろうかということが、心の隅をよぎった。

好きでしているはずなのに、苦しむことなんてザラにある。
この道はどこへ続いているのだろう、いつまで走り続けられるだろう、引き際はどこだろう、もう辞めたほうがいいのかもしれない──。

夢を見る者、追う者が、絶対にぶつかる壁の一つ。

それらをオーディションのときと同じように「仲間」と乗り越えて、彼らは東京ドームに立ったのかと思うと、その感動は図りしれない。

そりゃあ一生忘れない光景になるだろうなと、鼻を啜りながら感情移入してしまった。

映画の後半、この記事の冒頭で述べたオーディション番組の中で歌っていた曲が歌われた。

そんなのもうずるい。
涙腺がぶっ壊れている私が、もしデビューから見守ってきたファンだったら、タオルで口を塞いでわんわん泣いていたと思う。

自分のデビューを左右した大事な曲を、ドームで歌えるくらい成長した今でも大切に歌っているなんて、劇的すぎる。

セットリストの順番も含めて、魅せ方が本当にうまいなと冷静に感心もした。

そして、あのオーディション番組の頃と比べて、いい意味で余裕が見えたり軽々と歌いこなしたりする様子に、この数年の彼らの「努力」を間違いなく見た。

いつ見ても思うけれど、何であんなに踊っているのに、あんなに歌えるのだろう?すごすぎる。

彼らの魅力に、「生歌唱」が挙げられると思う。個々の調子良い悪いはあれど、パフォーマンスをするときは必ずそこで歌っている

日々どれだけの覚悟とプレッシャーの中で、パフォーマンスをしているのだろう…。

彼らは最後に、新曲として「Masterplan」を歌いきり、ライブは終演、映画も結びに繋がった。

どこにあんな体力と集中力があったのか。
もはや意味がわからなかった。


アーティストとそのファンの関係性

そんなこんなで、私は一人気軽に入った映画館で、鼻水が垂れるほど泣いて出てきたのであった。

BE:FIRST、恐るべし。
そう思って、映画館を出た後そのままの気持ちを呟いたら…

8.8万の数字にはさすがに驚いた。

タグをつけたわけでもないのに、いわゆるBESTYの方々にたくさん見つけてもらえた。

これもすごいことだと思う。
ファンが、応援する対象の「周り」をよく見ている。自分が応援するアーティストへのアンテナが敏感で、巷の小さな声に反応するくらい熱心なファンが、こんなにいる。

オーディションだって、楽曲の売り上げだって何でも「数はチカラ」だ。

図らずも、ファンの人たちの熱量にも触れることになり、「ああ本人たちが、BESTYと一緒にここまできた」というのはこういうことかと身をもって感じられた。

それだけ、惹きつけるものがあるBE:FIRST、本当にすごい。

応援するからには、応援する側も元気でなくてはいけない。
「純粋に応援すること」が難しくなりがちな、推し活という観点から見ても、かなり健全なフィールドに感じられて心地よかった。

アーティストとファンが、相互に受け取るパワーを循環させて、相互の上昇気流に変えられるなら、それ以上いい関係はないとも思う。

何はともあれ、どこかでタイミングをみて、いつか絶対にライブに行ってみたいアーティストの一つになった!

特典もちゃっかりゲットした。

…びっくりした、気がついたら4000字も語っていた。
最後まで読んで下さった方、長々とお付き合いくださりありがとうございました!


以下
知りたいと思ったけど辿り着けていない曲名メモ

・「等身大」というワードが歌詞に出てくる曲
 …等身大パネルとかが検索にかかって見つけられず

・ラララ〜で客席と一緒に歌っていた曲
 …それ以外の歌詞を覚えられなくて検索できず

・最後、エンドロールのときに流れていた曲
 …エンドロールに夢中で歌詞を覚えられず以下略

曲名に心当たりがある方、もしよければコメントなりTwitterのリプライなりで教えていただけると幸いです…!

追記(2024/11/21)
優しいファンの方が、曲名を教えてくださったので再び聴きたい楽曲に出会い直せました。
ありがとうございました!

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