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【映画】侍タイムスリッパーの熱に当てられて

口コミで1館から驚異的な広がりを見せ、監督が低予算で作った面白い邦画があると聞き、これは観に行かねば!と思っていたところ近くの劇場でも公開が決まったため侍タイムスリッパーを観に行ってきました。

劇場を元気よく出て「良かった~~~!!!」っていいたい映画でした。

ものを作る人の熱意が込められた映画だった。

2024年私の大好き映画一位をあげたい。

私は時代劇は小さい時によく再放送してたなぁ、くらいのイメージだったのですが、もうね、監督の時代劇への熱意に感服してしまいました。観ているうちに時代劇に愛着が沸いてしまった…
監督の映画や時代劇への想いと、作中の時代劇を作る登場人物の想いと、もし武士が現代にきて時代劇に触れたら…のそれぞれの熱量が全部めちゃくちゃ熱かった。
時代劇はいつか忘れられゆくものなのかもしれないけどそれでもその世界で懸命に生きる人達がいる。

役者さんはおそらくはじめて拝見する方々ばかりだったのですが、主演の山口馬木也さんが演じる高坂殿があまりにもよくて…武士すぎる…武士やん…こんな俳優さんがいたなんて…そしてかっこよさをもちながらチャーミングさと純粋さが絶妙なキャラクターで…こ、こんなん大好きになってしまう…いや、大好き…

ちなみに私が一番好きなシーンはケーキを食べて泣くシーンです。
大げさかもしれないけど、あの時代を生きた侍からしたらなんて幸せな国になったんだ…ってなるんですよね…心の貧しさや物価高や暗い話は多い現代だけど、でも、彼からみたらあまりにも進歩した幸せな時代なんですよ…なんだかハッとしました…
あと、テレビにはしゃぐ姿もおにぎりやケーキに純粋に感動する高坂殿の姿に心がきれいになってしまう…
逆に高坂殿が自分が生きた時代のその後の歴史を知り涙するシーンは辛かった…感情移入しすぎてわたしまでぼろぼろ泣いてしまった…

侍として生きた人たちの想いを後世に伝えたい、時代劇を何のために作るかなんて、今まで考えたことありませんでした。

漫画やアニメもそうなのですが、題材にそこまで興味がなくても見ているうちにその題材の虜になってしまう作品を作れる方はすごいと思います。
だって自分のなかで特別興味のなかったものが作品によって一気に色づく感覚はたまらない。その感覚をこの映画でも感じることができました。そういう作品に何回でも出会いたい!

あ、あと、二次元オタクに刺さるポイントも多々あるかなぁと思います、劇場は時代劇ファン映画ファンが多い印象だったので口コミでもっと二次元オタクに広まってほしい!!

・幕末
・劇中劇
・お互い複雑な感情を持つ男性二人

好きな人めちゃくちゃいるやつ…あらゆる世代に好きな人はいると思う…気になった人はどうか劇場へ…
普通に良邦画あるときいてわくわくしてきたら途中から横から多数刺さってきてどうしようかとおもった…聞いてない…

あ、低予算映画とのことですがそれがノイズになることは個人的にはなかったです…!
キャストや場所の使いまわしとかは逆に私は作品の味みたいに感じました。ここにもこのかたいる!とか気づいて楽しい。

昨日、2回目を観ました。
最初からみると発見があり、好きなシーンは何度みても好きだし楽しかったのはもちろん、
初見のお客さんが多々いらっしゃり、劇場から自然に出るくすっとした笑い声やラストシーンに息を飲む音が聞こえてきて映画を映画館で観る楽しさってこれ!これだよなぁ…!となりました。楽しかったな。パンフレットも買いました。

時代劇も映画も、どうかこれからも人々愛される続けるものでありますように。


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