私は誰のために何を書いていたいのか【12言目】
今日、ハッとしたことがある。
自分は何のためにライティングの仕事をするようになったのか。忘れかけているのに気付いたからだった。
私の軸は「書いて死ぬこと」。
書いて死ねるなら本望だと思っている。書くのがしんどいときも多々ある。それでも、しんどいと思うのも本望だと思う。
そのくらい、私は書いていたい。
今は、本職でも副業でもライティングの仕事は多い。
しかし、それが本当に私のやりたいことなのか?夢なのか?
答えはNO。
ライティングの仕事はあくまで手段である。
生活していく上での手段にするなら、これがいいという選択である。
お金は沸いてはくれない。沸いてほしいものだけど、どんなに望んでもそれは叶わない。だから、稼いで必要最低限の生活をするために、そして、自分のやりたいことをするための手段として、ライティングの仕事を選んでいる。
じゃあ、実際のところ、私は誰のために何を書けば満足なのか。
案外、問い直すと答えは簡単に出てくる。
答えは「自分のために自分の心を掬う物語を書く」。
強さを装っているわりに、根は弱くていつも猫背。ポジティブに振舞おうとしてもにじみ出るネガティブ。そんな自分の理想と現実のギャップを掬ってくれる物語を書いていたい。
結局は自分なのだ。
誰かのためではなく、自分。
それで、他の人も共感してくれるならそれでいい。
そのくらいの勢いなのだ。
これでは仕事はできないと言われそうだけど、それでいい。
それは、稼ぐ手段ではないから、自分の心を生かすための手段だから。
最近、私は自分の心を生かすための物語を書いていただろうか。
誰とも分からない人のために漠然とした人物像を描いて、書いて、誰にも読まれないことにいちいち落ち込んではいなかっただろうか。
よくない。
バランスがよくない。
いつの間には混同してしまうくらいにはバランスがとれていなかった。
ライティングはあくまでターゲットのために価値を伝える。
物語は自分のために。
もう一度思い出して、境界線を自分の中で引いて、いろんな「書く」と向き合いたい。
そんなことを思った夜更け。