私の祖母の人生訓 〜激動の昭和を生きた名もなき一人の看護師〜
九條です。
これは私が大学を卒業するとき、私の祖母からお説教された言葉です。
お盆ですから、祖母の想い出話でも…。それが祖母にとっての供養となるように感じますから。^_^
私の祖母は1918(大正7年)生まれ。戦前の女性としては珍しく上の学校(京都高等女学校/現在の京都女子高等学校・京都女子大学)を出て、戦前の1930年代から高度経済成長期の1960年代まで大阪市内の大きな病院の看護婦(看護師)として働きました。
2015(平成27)年に97歳で他界。
最近の看護師さんはカラフルなナース服が多くて、しかもナースの象徴であるキャップは被っていないですね。もはや「白衣の天使」の印象ではなくなりつつあるのかも知れません。
私は、凛としていて清潔感あふれる真っ白な昔のナース服に好印象を抱いています。^_^
閑話休題。
私が生まれたときには、祖母はすでに看護師を引退していました。我が家は両親と祖父母と私たちが一緒に暮らしていました。
翻って、いまの世の中、周りの人の立場に立てない人間、周りの人の気持ちを想像したり相手のことを思いやれない人間、周りの人の気持や迷惑も考えずに自分のことだけを考えて行動してしまう人間が増えているように思います。
その原因のひとつとなっているのは、核家族化が進み、家族構成が両親と子どもだけとなり、しかもその両親が共働きという状況にあるのではないだろうかと思います。
しかし、それでは子どもへの躾や教育が殆ど行き届きません。
そうして、学校では教わらない、法律ではない「人としての倫理観」や「人としての道徳観」「人への思いやり」などを身につけていない(身につけることができなかった)人間が増えてきているのではないかと危機を感じます。
それから、戦前のキッチリとした厳しい高等教育を受けた人がこの社会からどんどんと減って行っていることもその原因を構成している要素のひとつかと。^_^
【ナイチンゲールの誓い(ナイチンゲール誓詞)】
(看護師の誓い/1893年制定)
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