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詩をよむ授業

秋学期になって詩についての授業が始まった。
必修科目だから自分が選んでとったわけではない。

わたしは詩を書いたことがなかったから「上手に書きたいけど上手に書こうとすると気まずくなっちゃうんだよなあああああ」みたいな感じだった。
でも周りの人たちもみんな「うわああああ記名で配布されるとかマジ無理」みたいだったから安心したんだよな。

一応文芸創作をやるところに入っちゃったからみんな何かやってるんだと思ってたけどそうでもなかったらしい。

詩作の課題を締切の前日に終わらせて提出した。
次の授業からクラスの半分ずつプリントになってよむことになった。
そして今その半分と半分の間の期間。

前回、クラスの半分の人の詩をよんだ。わたしは後半らしくプリントに載っていなかった。やったね。

その中で「風鈴」という題で夏を描いた人がいた。

よんでみると、最初は夏の暑い日を描写していたのに途中から「死」の感じを匂わせてきた。よみおわっても特に何のことを書いたのかはわからなかったけど、ただ夏の暑い感じとその裏にある冷えた失われたもののイメージがずっと頭を離れなかった。


夏というとみんなはしゃいでレジャーに出かけたりすると思うんだけど、わたしはどちらかというと家にいるタイプ。そして何もやらない。しかも学校がなくなって暇になっちゃうからすぐ病みがち。

みんなが外に出てはしゃいでいるのを見ながら「なんで自分はこの雰囲気にのれないんだろう」からはじまって「友達も恋人もいない」とか「遊ぶお金ない」とかずっとぐるぐる考えて、たまに涙したりするときもある。

もっと小さい小学生とかの頃は「この性格が嫌だ」「学校行きたくない」「このキャラが自分には重すぎる」みたいな感じで、毎年夏休み開けた後は「よし今日から静かにしてやる」と思って学校に行ってもまたべらべら喋ってるからそれでまた落ち込んで…みたいなサイクルにいた。

だから夏っていってもわたしにとっては割と楽しいものではなくて内省の時間のイメージだ。悲しくて少し辛い日々だ。

だからその詩を読んですごく心にきたんだー。


結局それは原爆のことについて書いた詩だったみたいだけど、受け手次第の受け取り方があってもいいよね。

わたしもこういう詩が書けるようになりたいって思った。
それを書いた、書けた同級生が羨ましくなった。

でもわたしにはわたしなりの語れるものがあるはずだと信じているよ信じてないとここで生きてはいけないよ。

毎日しんどい!ノートを前にしても出てくるのはいつも同じ話ばかり。書き方は変わらないし面白みは減っていく一方。

でも書くことはやっぱり大好きなんだ!自分だけでできる手軽なストレス解消法だよ。

という日記

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