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さよなら、白い恋人

白い世界よこんにちは 冬がきた 鳥よりも高く 熱気球より暖かく 電車より速い 鉄の塊 大好きな空の旅よ しばらくの間 さよなら

    • ひまわりの花束

      1本なら 「一目惚れ」 3本なら 「愛の告白」 7本なら 「ひそかな愛」 11本 なら 「最愛」 99本なら 「永遠の愛を誓う」 「ずっと一緒にいてください」 108本なら 「結婚しよう」 999本なら 「何度生まれ変わっても君を愛している」 向日葵(サンリッチレモン)の花言葉 「願望」「未来をみつめて」

      • 犬ではなく鳥と

        波打ち際を散歩

        • 魔法の時間

          8月で64歳になる先輩から「会社辞める」とメールがきた。自分はコロナ失業者になったと。 大勢の仕事関係者宛てに送ったメールの文中にわたしを名指ししてメッセージが添えられていたのでメールを開いてすぐ電話した。 先週金曜日に人事異動の話があり、全く経験のない仕事でモチベーションも上がらず自分の人生を優先したくて自己都合で退職すると。 五年近く仕事でご一緒させていただいた。 たくさんのトラブルがありましたよねとお話ししたら、それ以上にリカバーしましたよねと返された。いいものを

          砂浜の足跡を追いかけてみる

          鳥の足跡と、あと何だろう。 月に来たみたい。

          砂浜の足跡を追いかけてみる

          ふたごの卵

          卵料理が好き。 お弁当に入る卵焼き、朝食の目玉焼き。 誰かとどこかで食べた記憶と共に、懐かしい味が食べたくて、たまに作りたくなる。 朝、卵を割ったら人生初のふたごの卵だった。 いつもと同じじゃないことは、驚きと同時にどう受け止めるかの選択肢を与えてくれる。 不吉だと言う人もいるそうだけど、二黄卵に出会えるのは約1%の確率。そして、普段より黄身の濃い卵焼きは美味しい。 この幸運が、あなたにも届きますように。 #おうち時間を工夫で楽しく #料理 #幸せ #感動 #

          休日は、福笑いと読書

          わたしの本棚は、知り合った方におすすめされた本で溢れてる。 誰しも好きな一冊はあるようで、読書家の方もそうでない方も、おすすめを教えてくれる。 その本を手に取ると、おすすめしてくれたその方を思い出す。 お気に入りの福笑いの刺繍が入ったブックカバー。何を読んでいても、本を閉じると笑けてくる。 このブックカバーを見て笑った君は、今もお元気でしょうか? #stay_home #自粛 #読書 #笑顔 #小説 #エッセイ #休日 #gw #刺繍 #ブックカ

          休日は、福笑いと読書

          いつか、ひとつになるために

           祖父母は瀬戸内の島で生まれた。二人は大阪で出会い、父が生まれた。父母は大阪で、商売人の家に生まれ、二人は海の近くで出会い、私が生まれた。  仕事が好きでたまらない。睡眠不足とストレスで心折れそうでも、トイレでこっそり仮眠して職場に戻る。そのまま明け方から車を走らせ、日焼け止めで真っ白な顔で海に入る。誰にもばれないように。波音だけが聞こえる静かな海で、太陽と共に朝を迎える。  遺伝子はリレーするのか。    高校卒業時の夢は「死ぬまで働くこと」。  大学卒業時の夢は「海の

          いつか、ひとつになるために

          扉があるだけで こちらとあちらの世界に 境界線ができる 扉があるだけで 世界は閉ざされもするし 解放することもできる 扉を開けたときにわかる 自分はこの世界に 閉じ込められているのか それとも隠れているのか 誰かから逃げているのか 迎え入れようとしてるのか 扉の向こうには どんな世界があるのか 初めて開けるときは 胸が踊る 先日入ったバーは 茶室のように入り口が狭く 腰をかがめて入る設計で 扉には鏡が貼ってあり 開けようとすると 自分の顔が反射

          阿吽の龍

          電話をしようとしたら 電話が鳴ったり メールをしようとしたら メールが飛んできたり 待ち合わせをしてないのに 同じ車両の電車に乗ったり タイミングは時に 私たちに運命を感じさせる 出会うべくして出会い 離れるべくして離れる そして時を超え 離れて重なる時もある 他人同士が見つめ合えるのは 一瞬の奇跡 天井に描かれた二匹の龍は 一方は玉を握って叫び もう一方は相手から目をそらし 沈黙するように見える そんな二匹の龍は 重なりそうで

          肉屋

          血が滴り落ちる 心臓や舌や玉袋など 色んな肉が吊ってある 街中の肉屋で見る光景 食べたい肉を食べる分 選んで買って調理して おいしくいただく かつて野山を駆け回り 恋をして子を生み育て 生きていた動物も時に 私たちに狩られて バラバラにされ 体内に飲み込まれる あたりまえのようで あたりまえに思えないこと わたしたちは 命を奪って生かされてる 調理した肉しか見てないと 命をいただいている実感と 感謝を忘れそうになる この光景が日

          歌うように叫ぶように

          会いたい人 見てみたいもの わざわざ探さなくても 偶然、出会うことがある 願ってたら不思議と 縁が重なりたどりつく 好きなものが好きなものを 呼び寄せわたしを運ぶ 数珠つなぎのように ひとつたどりついたら また次の場所へ たとえ向かい風でも 歌うように歩き続けたい #hongkong #香港 #旅 #運命 #シンプル #出会い #偶然 #壁画 #歌う #歩く #会いたい #好き #縁 #umanota

          歌うように叫ぶように

          蜻蛉

          蜻蛉を見つけると 大きな眼に向かって 人差し指を突き出し ぐるぐる回す すると 飛び立った蜻蛉は よろよろと傾き 地面に落下する 痙攣してる蜻蛉を見て 自分のしたことが急に 怖くなり聞いてみた また飛べるようになる? 大丈夫だよ、 そう友人が答えてくれたけど 心配でしばらく見ていた 蜻蛉は飛ぼうとしては 落下することを繰り返し やっと、よろよろと 飛び立った 子供の頃から今も 蜻蛉を見たら目を回し 捕まえてしまう 前にしか進めないから

          ポートレートを撮るなら

          雪を見ると思い出す 降り積もる雪の中 裸で小脇に一升瓶を抱え 立ち尽くすわたし 雪しかない 真っ白な世界を歩く わたしは立ち止まり 日本酒を頭から浴びる それを撮影する 全裸のカメラマン あまりの寒さに シャッターをきっては 日本酒を浴び 撮影してるのか 飲んでるのか わからなくなってきて 雪の中に倒れる 全裸の二人 ポートレート撮るなら そんなのがいいね カメラマンの友人と 話した夜が懐かしい #カメラ #撮影 #ポートレ

          ポートレートを撮るなら

          瓶の底に沈み込むように

          カルバドスの瓶に入った 酒漬けの林檎 まだ実が小さい内に 空の瓶を木にぶら下げ 瓶の口から実を入れる 瓶の中で育てられ 大きくなった林檎は 瓶ごと木から外されて 酒に浸して出荷される 大人になって こんなにお酒を飲むとは 思っていなかった これも運命だと カルバドスに浸る林檎に 自分を重ねてみる 酒に溺れて夢うつつ 瓶の底に沈み込む林檎 瓶の中の林檎は どんな味がするんだろう 昼間に飲むお酒は美味い 幸せな日曜日 #カルバドス

          瓶の底に沈み込むように

          二匹の蟹

          蟹が食べたくて 生け簀の中を見ていたら 逃げ出そうとして 他の蟹を踏み台にし 暴れている蟹がいた 中には大勢の蟹を足元に 頂点に君臨する蟹もいて それでも高さが足りず もがいていた 目の前の水槽には 大きな毛蟹が二匹 なんとなく 下の蟹が上の蟹を 持ち上げようと 脚を動かしているようで 恋人か夫婦か 阿吽の呼吸で 上の蟹の体を持ち上げ コツを掴んだ二匹は 縁に脚をかけた このまま逃げ出すのではと 見守っていたら お店の方が水槽に沈めた それでもまた 懲りない二