Accappatoioのすすめ

アッカッパットイオ　と発音します。
言いづらいけど、すぐ慣れます。

「アッカッパッ」の最初の三文字は軽めに喉の奥で音を鳴らし（「ア」ははっきり。定冠詞付きの時は「ラ」になる）
「ト」にアクセントをつけて(= 強めに発音する)
アッカッパットイオ
ホラ、言えたでしょ？

…で、なにそれ？

と訝いぶかる声にお答えします、
イタリア語でBathrobe(バスローブ)のことです。
(最初からそう言いなさいって(ｰ ｰ;)

日本で昔、レインコートを
「雨合羽あまがっぱ」とか
「カッパ」と呼んでいたのは、
このラテン語系の言葉から来ていたのかな？と、イタリアに住んでいた時に思ったのですが、それは今回の話題ではありません★

今年の冬はここ数年で、いちばんの寒さを感じるうえに
今週はものすごい寒波が来るという予報を聞いて、

寒さ避よけに関して
以前から思っていたことをここに発表したいと思います。

それは

「ヒートショック対策として、みなさん、バスローブを使いませんか？」
ということ。

ヒートショックというのは、
「急激な気温差で血圧が乱高下することによって起こる諸症状のこと」
だそうです。

主に心臓や血管へのダメージで
軽くて立ち眩み、不整脈、失神
重いと脳梗塞や心筋梗塞など…

お風呂上がりの時にヒートショックで、
特におじいちゃん、おばあちゃんたちが倒れてしまったり、
ひどい時には命に関わる事態にも…
というニュースを耳にする度に胸が痛んで、

少なくともお風呂上がりだったら
「バスローブをすぐ着れば、ある程度防げるんじゃないかなぁ…」
と常々思っていたんです。

温度差による血圧の乱高下が問題ということで
・お風呂の温度を低めに設定（約40℃を推奨）
・長時間NG、お湯に浸かるのは10分まで
・浴槽からゆっくり立ち上がること
・浴室、脱衣所を温めておく

他にも
・服薬後、飲酒後すぐの入浴は避ける

といった対策法も指示されているけど、
洗面・脱衣所をいつも暖かく出来るなら問題ないとして、
それが出来ないお家での対策案。

普段から家でバスローブを使ってるって人、いますか？

私はイタリア時代からバスローブをずっと使っていて、
帰国時にももちろん持って帰って来て、
今も変わらず愛用してるんだけど

あれは便利だし、
お風呂上がりも寒くならないよ。

夏は、ペラペラのワッフル地のような、薄い生地のバスローブでも良いけど

冬は欧米でよく見るタイプの、しっかりと厚みのあるコットンの、タオル地で作られているバスローブがおすすめ。

(日本のコットン製品って、厚みがなくて薄いものばかりな印象があるんですが、私の誤解かな？)

お風呂から出たらすぐにバスローブを羽織って、
バスローブの上から軽く身体をたたくようにして足まで体中の水滴を吸わせて、
あとはそのまま浴衣のように襟を合わせて、腰紐こしひもを結ぶだけ。

私は髪は別のタオルでまとめるけど、
もしフード付きのバスローブで
ショートヘアの人だったら、
フードを冠るだけでも良いかも。

そうすれば水滴もポタポタ落とさず、すぐに動けるから
暖かい部屋に先ずは移動して、
それからゆっくりと落ち着いて
パジャマなどに着替えればいいと思うの。

女性のみなさんには、特におすすめ。

バスローブさえサッと着てしまえば
ドリンクなどを作って水分を摂ったり
ローションを丁寧に塗ったり
爪などのケアをしていても
ぜんぜん寒さを感じないし
ソファに座ってくつろいでも
厚みのある生地は水気が他に移らないので、家具が濡れる心配もない。
（水分量にもよりますが）

そうやってしばらくゆっくりと
リラックスの時間を楽しんだ後に

タオルドライした髪にドライヤーをあてて乾かしたら
バスローブを inside out にひっくり返してハンガーにかけ、
眠る用の寝間着に着替える。

こうすれば寝室のどこにも、湿気は持ち込まないで済む。

バスローブを着ることで
肩や背中が覆われて
体温保持できて寒くないし、
座ってもソファを濡らす心配もない。

暖かいから、
すぐに着替えなくても
そのまま身体のケアも出来るし、
本を読んだり、リラックスもできるし

そうして髪も身体も、完全に乾かしてから寝間着に着替えられる。

ね？

Accappattoioアッカッパットイオ、便利で有用だと思うんですよ。

大切なおじいちゃん、おばあちゃんがヒートショックで可哀想なことにならないように
孝行(孫)娘、孝行(孫)息子さんたちからプレゼントしてあげるとか、

もちろんご両親にも、
自分のために、自分へプレゼントでも。

べつにどこの回し者でもないんですが(^-^;
特にヒートショック対策には、
バスローブって、良いと思いますよ！

というお話でした。

こういう時、どこかのショップの広告を貼るといいんでしょうけど
実際に手に取って品質確認していないものを紹介するのって性に合わないし

こういう生地のものがおすすめだよ♪
ということで
私のバスローブの生地紹介↓

フィレンツェのリナシェンテで買った、
ラベンダー色のアッカッパットイオ。

初めて買った時は白色を選んで、
二つめは、この色にしました。
もうだいぶ色落ちしてますが。

パイピングのデザインがお気に入り(^^♪
生地の肌触りも、風合いも良くて、しかも生地がヘタらず強いMade in Italy製品。
まだ同じデザインのものを売ってるのかはわからないけど、
売っているならリピートしたい…
次はピンクかな💕

生地はこれくらいの厚みがあれば冬でも暖かいので、買う時の参考にしてくださいね。
(内側になっているのが表地です)

寒い冬だけど
いろいろと暖かくして寒さ対策して、
寒波を乗り切っていきましょう💪