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猫の心拍数。

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胸に溢れる色を吐き出す場所。
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#生きづらさ

水色の水槽に溺れた出来損ないの魚は

嗚呼、妖艶ではない美しさ等。 死と生を行っては着たり なんと もない 危うく不安定な 嗚…

H I N A
3年前
4

戻りたくないあの人この人帰りたいあの人この人

夢を見た。 あの日を 同じ日に何度も、 戻った。 タイムリープ? 嫌々、 違う。 笑わせ…

H I N A
4年前
4

未熟で無重力に矛盾はきっと無地

腫れ物に触れているみたいに、 診て泣いて 見てわざと笑ってみせたり 観て 怒ったり。 嗚呼…

H I N A
4年前
3

感性の花を軽蔑した

感性を刺激されるとは、 これだ。 僕の。 僕の心臓にはある。 花がある。 鮮やか…

H I N A
5年前
5

生き別れの心

「君は、偶に心が 汚くなるね。」 底なし沼に足を取られた。 僕の貴女への愛が、 ガラガ…

H I N A
5年前
5

夢の続きと寂しさの雨音

この世では成功者した表現者だけが唯、自分の全身を魅せることができる。 成功した表現者と…

H I N A
6年前
1

猛毒の味、君を喰うように。

毒を飲んでしまった。 一生涯もがき苦しむ毒だった。 どんなに苦しい痛みが僕を襲っても、 僕は僕だけを殺せない、猛毒だった。 心臓を握り潰そうとして、 やめた。 燃やしてしまいたい。 こんな瞳など。 燃やしてしまいたい。 こんな耳など。 燃やしてしまいたかったんだ。 そうしたかったんだんだよ、 こんなに醜い僕なんて。 僕だけの毒を飲んだんだ。 ねえ、お願い。 泣かないでよ。 ねえ、惨めだよ。止めてよ。 君は僕の荷物なんて持てないク

夜と寄ると拠る

生きているのが怖くなる夜がやって来た。 夜は僕を そっと僕を、ドアの向こうへと連出す。 …

H I N A
6年前
2

独りでに遊び。

バキ、と音がして 片腕は床へ落下した。 バキ、とまた音がして 片脚が床へ転がった。 ……

H I N A
6年前
2

人間になりたくない。

僕にあの頃の才能はない。 肩が凝っていたら書かない。 眼精疲労が唸れば考えない。 腕が世…

H I N A
6年前
2

口答えが優しさになる夜に。

ある夜の話。 僕は口がきけなくなる。 真っ暗闇の部屋に 目が慣れて逝くのを感じて 「寂し…

H I N A
6年前
4

遺体から観ないで。

僕の心が特別だったら、僕はきっと普通になりたいです。 僕の耳が聴こえすぎたなら、僕はきっ…

H I N A
6年前
2

堕ちた透明。

如何して、 水に触れることはできないの。 洗面台に張った水が僕の指の間を通り抜ける。 触…

H I N A
6年前
3

朽ちたい花に午後の病室

耳奥が騒がしい。 遠くで鳴る救急車のサイレン。 五月蝿いな。 僕の指から指輪が落ちて僕も堕ちた。 … ような気がした。 瞳が窓辺に 君が於いて行った花を見つけてさ 嗚呼、 朽ち果てる運命をわかっている花は 凛としていて美しいね。 朽ち果てると知っているから美しいんだ。 きっとそうだ。 最果ては何処だろう。 行きたいな。 嗚呼。 生きたいな。 #詩 #poem #小説 #生きづらさ #ポエム #cakesコンテスト