反DEIと多様性
こんにちは。
来る2025年、第二次トランプ政権が始まる。
民主党が推進してきたDEIや脱炭素など、多くが真逆に舵を切られると言われている。
反DEIについての動向
2023年頃から米国では反DEIの動きが強まり、今年は6州(アラバマ、アイオワ、ユタ、アイダホ、インディアナ、カンザス)で「反DEI法」が可決、提案された。
「反DEI法」の内容は、公立大学でのDEIオフィスの禁止や採用、入学時に多様性に関する声明を求めることを禁止するというようなものである。
日本でもトヨタが反DEI活動家スターバック氏の批判を受け、LGBTQイベント支援を停止した事は記憶に新しい。
SATCに見る多様性
先日、「SEX AND THE CITY」の11年ぶりの続編「AND JUST LIKE THAT」のS1、S2を観た。
もともと大好きなシリーズの続編という事で、期待を裏切らず、とても楽しいドラマだった。
(楽しいだけでなく、悲しい出来事もあるのだけど😢)
当初40歳前後であった主要キャラクター4人も55歳前後となり、家庭や子供、性アイデンティティについて悩む姿が描かれている。
民主党よりの思想を孕んだドラマなのだと思うが、性アイデンティティと人種問題についての取り上げ方が非常に印象的であった。
トランスジェンダーや同性愛、クゥィアについて多く描かれている。
進歩的で驚いたのは、自分は男性、女性など一つの性には属さないという概念の人物たちは、自ら代名詞をsheやheではなく、theyという複数形を使うように求める。
ただ、実際には1人の人物を表しているので
they is〜.の様に使用するようだ。
こういう慣習(?)に主要メンバーたちは驚きながらも、適応しようとする。
また、人種問題に関しては、「白人の救世主のつもり?」みたいなセリフからもわかるように、11年前には「白すぎる」と評された事もあったSATCの主要メンバーたちにとっては居心地の悪そうなシーンも盛りだくさんであった。
それでも、やはりNYを描いているドラマだけあり、一生懸命に適応しようとし、何であれポリコレを遵守しようとする姿が描かれていた。
DEI、ポリコレに見る居心地の悪さ
私は、純粋にこのドラマシリーズのファンであり、主要メンバー(キャリー、シャーロット、ミランダ、サマンサ)を応援している1人なので、あまり政治的には観ていない。
それでも、今の米国について、DEIについて、白人の居心地の悪さ?みたいなものを感じざるを得なかった。
また、性アイデンティティに関しても、シリーズ当初から同性愛者を親友に持ち、他人の性生活を特に気にしない彼女らでさえ、批判される様なシーンもあった。
正にDEIのD(diversity=多様性)の部分の社会的(そして、表面的)な枠組みに過剰な理解を示すしかない米国の状況を表している様に感じた。
時代の空気はどう変わる?
DEI的なものが盛り上がり、そしてトランプ氏の当選にも見る様に、反DEIが台頭している。
SATCを観るだけでも、時代の変容を感じることができる。
2025年以降、人々の文化的価値観はどの様に変わっていくのだろうか。
ちなみに、「AND JUST LIKE THAT」のS3は来年配信予定らしい。