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愛するあなたへ〜馴れ初め編〜


私があなたと出会ったのは2018年、
歌ばかりうたっていた25歳のとき。

歌をうたうには伴奏が必要で、でも
ひとりで世界を創りあげたかった私は
なにか弾き語りができる楽器ないかな?
ギターやピアノを試してみていました。

でも、なんかなーんか……
しっくりこないのよ〜。

ピアノは弾けるっちゃ弾けるけど
お客さんから見て横向きになっちゃうし、
私がやると歌もピアノも中途半端になっちゃう。

ギターは憧れるけど、どう考えても向いてない。
(自分の脳にフィットしないというか) どんなに触ってみても永遠に弾ける気がしない。


そんな時期です。なにげなくYouTubeを漁っていたら、あまりにも素敵すぎるアコーディオンの弾き語りと出会いました。歌声も演奏も表情もすべてが素晴らしい……


このかたの動画を観て、


うわぁ!!!!!!

アコーディオンってなんて素敵な音なの!?

しかも見た目もレトロでかわいい……

弾き語りをする姿がすごくかっこいい!!!
いつか私もこんなふうになりたい……!!!

アコーディオン、弾いてみたい。


私の胸の中に憧れの気持ちがどわーーーっ!!
湧いてきて、これはもう完全な一目惚れでした。



その数ヶ月後、とりあえず
メルカリで安い楽器を買ってみた!!

のですが、

あまりにも重くて&あまりにも音量がデカくて (いやほんと最初に楽器もったとき音でかすぎてびびった) &左手に無数にある小さなボタンも全く意味わからんし、蛇腹の開け閉めも重くてめちゃめちゃ腕が痛くなるし。

てゆか、左手のボタン見えないんですけど!?

え、どうしようなんか無理ゲーじゃね?
弾くたびに毎回こんな重いの!? まず弾くどころか楽器ケースから出す時点で無理くない!?

マジかどうしよう、弾ける気がせんのやけど。。


何度かチャレンジしましたが
楽器の重さと左手に心が折れ、まさかの封印w




アコーディオンを眠らせたまま、2年後……



時は2020年。コロナ禍の真っ只中。

多くのミュージシャンたちがライブの機会を失い、大変な時でした。そんな時代に、チャラン・ポ・ランタンの小春さんが「ライブできなくて時間余っちゃってるからサ」と始めてくれたYouTubeのシリーズがこちら。

(たぶんけっこう有名!な!はず!!)

蛇腹談義です★


私これに出会うまで小春さんてめっちゃめちゃクールビューティーで物静かでミステリアスなキャラだと思ってたんですけど、なにをおっしゃい。すんんんごいトークが面白かった。いやまじでこの人面白すぎる。

もともと興味のあったアコーディオンの話だったこともあり、もう貪るように観てしまいました。

観ているうちに

「あ!なるほど!?左手ってそういう感じだったのねぇ!??」急に理解が追いついたというか、説明がわかりやすくてストーンって腑に落ちたの。

で、もうコロナ禍だし暇だし家に籠ってると気持ちが鬱々としてきちゃうので、「よし!カラオケボックスでもう一度アコーディオンに挑戦してみよう!!」と気持ちを奮い立たせまして……


7kgのアコーディオンを背負ってカラオケボックスまで30分歩いたら、受付の検温で37.6℃になって突っ返されかけたw (5分間クールダウンしたら平熱に戻ったので無事に入れてもらえました……ww)


メルカリで買った7kgの楽器。今みると小ちゃい。



そこから私の青春が幕をあけました。

ひたすらカラオケボックスに通ってアコーディオンを練習し、謎の自作曲を録音してそれに合わせて踊った動画をTwitterにアップしたり (行動が謎)、ドラクエの曲やらロシア民謡やら昭和歌謡やらを練習しまくったり……しているうちに、夏になり秋になり冬になり。紆余曲折あって千葉県の一人暮らしから実家に戻ることになり。

実家、楽器の練習部屋があるんです。(父の趣味)

わざわざカラオケボックスに行かなくても練習できるようになったので、本格的にアコーディオンのレッスンに通うこととなりました。


そのときの楽器、9kg。偶然さっきの写真と同じ服w




私が教わってた先生は、まるでジャムおじさんみたいに穏やかで可愛らしいおじいちゃん先生。

基本的にすん〜んっごい優しいんですが、
たまに結構ムチャなことを言ったりします。


(レッスン開始から1ヶ月後)


「だいぶ弾けるようになりましたねぇ。」

「ホントですか〜!?嬉しい!!♪」

「それでね、3ヶ月後にコンクールがあるんですけど、出ませんか?」

「はぇ!???」


いやまぁ、よくよく話を聞くと「学びあうためのコンクール」というタイトルの "コンクール形式をとっている演奏交流会" とのことで、いわゆる賞レースみたいな感じではないし「初心者の部」もちゃんとある感じだったのですが……

いやでもレッスン通い始めて
まだ1ヶ月しか経ってませんよ!??ww


そんで3ヶ月めっちゃ練習して、ロシア音楽のメドレーみたいな曲で初心者の部に出ました。

結果は7名中3位。うーむ、平均ちょい上くらいか……(当時の録音を今聴くと、ちょっと真面目すぎてあんまりグルーヴ感みたいなものがなかったので納得の結果である。)

でもコンクールという場に参加できたのはすごくよくて、中級〜上級のみなさまの演奏を聴くことで「アコーディオンという楽器の可能性や魅力」をものすごく浴びて帰ってくることができました。

どの演奏も本当に素晴らしかったのですが、
特に印象に残ったのがこの曲。(リンク先は全然違う人の演奏ですが、私が聴いた印象にいちばん近いやつ貼っときますネ。)

なんかこう、アコーディオンって
ブンチャッチャとかズンチャンドンチャンのイメージが強かった (?) んですけど、なんというかこんなに自由で軽妙で広々とした壮大な世界を描ける楽器なのね〜!!って衝撃を受けました。くぅ〜、いつかこの曲も弾いてみたいよ!!!


コンクールで素敵な演奏をされていた方は
皆さんもれなく素敵な楽器をお持ちだったので、私もでかくてオルガンみたいな音の出る楽器が欲しくなっちゃいました。

そして出会った15kgの楽器。
5kgの米×3袋分ですよ。重ッ……

Dallapeというメーカーの中古楽器です。
前の楽器と比べるとでけぇぇぇ
背負うとこんな感じ。ぎっくり腰注意報。



すれ違った人にまんまるい目で2度見されたり「うゎ。すごい……」って呟かれたりするほど大きくて、でも大好きな楽器だったので色んな場所に連れていってました。常に腰痛だったけどそれでもこの楽器の音が好きだったんだ〜!!!

(結局、経済的な問題で色々あって手放しちゃったのですが、ものっそい後悔してます。。またどこかで出会えるといいなぁ。)


詳しくは続編で書くつもりですが、

右手の鍵盤数も左手のベースボタンの数も
音色スイッチの種類もかなり増えたので
弾ける曲のジャンルがグッッッと広がりました。

これで本当に楽しくなっちゃった私なのですが
ひとつ問題点があって……

心配性すぎて、鍵盤から目を離せない。

アコーディオンという楽器の構造上、自然な姿勢だとピアノみたいに鍵盤を見ながら弾くことができないんですよね。
だから鍵盤を見るとすごく悪い姿勢になっちゃう。

悪い姿勢のまま練習しまくった私は全治まるまる1年間のひどい腱鞘炎 (しかも両手首) になってしまいました。。

日常生活に支障が出るほど、手首が痛い。
ちょっと痒くて背中に手を回すと、顔が歪むほどの激痛が走る。

2021年〜2022年の2年間は
アコーディオン大躍進の年だったのですが、

腱鞘炎 + ハイパー金欠の二重苦により
2023年〜2024年の2年間はアコーディオンを休眠しておりました。


しかし2025年2月!!!

Excelsior (エキセルシャー) 911というモデルです


へへへ。この子、
15kgのDallapeと近しい音色が出るんです。
ちなみに12kgくらい。だいぶ軽く感じます。

おじいちゃん先生が知り合いの修理職人さんと連絡を取り合ったりetc……色々助けてくださって、遠い遠い山口県まではるばるやってきてくれました!!


今年はあのコンクールがソロ部門の年なので
(ソロ部門とアンサンブル部門が隔年で開催されています)、この楽器とともに9月に東京に行こうかな〜と考えているところです★ (飛行機移動には向かないので新幹線……4時間半耐久できるかな?)


ということで、
今回はアコーディオンと私の馴れ初め〜今までの歩みを書いてまいりました。コアな話題なのでここまで飽きずに読んでもらえたか不安ではありますがw、バレンタインなのでたまには愛を語りまくってもいいよね!!!♡♡♡


次回の記事では、
アコーディオンという楽器に特別心惹かれる理由 (アコーディオンがいかに独特で面白くて魅力に溢れすぎた楽器なのか) を語りたいと思います♪

万人ウケする内容じゃないかもしれませんが、
本当にマジで素敵な楽器なので&こういうのは愛の強い人が書くべき内容かなと思うので、熱量高めに語っちゃう予定だよ〜💪🏻( ¨̮ 💪🏻)

もっと素敵な演奏ができるように頑張るよ〜!!

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