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ヘクセンハウス

今年も、アドベントカレンダーをひとつ、新調した。
街には、クリスマスの飾りが出始めた。

毎年、造形教室では、クリスマス近くになるとヘクセンハウスを作っていた。
これは、毎年のお楽しみで、小さな子供でも簡単にできるので楽しめる。
しかし、今年はコロナで出来ない・・・。

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娘の同級生も、毎年、家に呼んで楽しく作った。
牛乳パックを裏返してきれいにして、組み立て、パウダーシュガーを溶いたものを糊の代わりにして、お菓子をデコレーションしていく。

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思い思いに、お好きなように。

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ヘンゼルとグレーテルのみつけたおうちは、こんな感じかな?
なんて、言いながら。
自分だけのヘクセンハウスを作る。
お菓子の香りが充満して、幸せな気持ちになる。


私が幼稚園くらいの時に、父が大きな箱を抱えて帰ったことがある。
開けると、そこにはお庭つきのヘクセンハウスがあった。
当時、どこで手に入れたのかはわからない。
飾ってある中から、毎日こっそり塀を壊してつまんだり、屋根の雪に見立てたお砂糖を触ったりした。
子供には、インパクトがある贈り物だった。
次の年からはお目にかかれなかった。
たった一度のヘクセンハウス体験だが、クリスマス前にはかならず思い出す。

それで、ずっと覚えていたあの楽しさを、子供に作らせるのは、私が楽しいのだった。
本当は、紙皿の上ではなくて、広いお庭も作りたい。
お家のそばに木や、柵や、犬や・・・。
マシュマロの雪だるまも。
そして、パウダーシュガーの雪をたくさん降らせたい。

この時期ならではのお楽しみ。
食べることを考えなければ、かなりの期間飾っておける。
今年は、大きなものを一つだけ作ろうか。

もしかして、昔、父が持ち帰ったヘクセンハウスを大きく感じたのは、
私が小さかったからで、
実際には、大して大きくなかったんじゃないかしら?
なんて、思えてきた。
大人の私が作ったら、本当に大きなものになっちゃうかも知れない。



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LUNA.N.
書くこと、描くことを続けていきたいと思います。

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