菊花開(きくのはなひらく)
菊の花が見頃を迎える頃に青空が晴れ渡ることを、菊晴れ(きくばれ)というのだそうだ。
今日は、七十二侯の「菊花開(きくのはなひらく)」。
七十二候(しちじゅうにこう)とは、日本の1年を72等分し、季節それぞれの出来事をそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節。
きくのはなひらく。
ひらがなで書くと、可愛らしい。
以前、9月9日の重陽の節句について書いたが、旧暦では10月になるらしい。
重陽の節句の着せ綿。
植物染料で染めた真綿を被せ、明けた早朝に露を含んだ綿を菊より外して、その綿で身体を拭う着せ綿。
着せ綿の可愛らしさと和菓子に心惹かれる。
夜露と香りを移しとる着せ綿。
浪漫がある。
そして、着せ綿で身体や顔を拭うことで、
老いが去り、長寿を保つと信じられていたそうだ。
白菊には黄色い綿、黄菊には赤い綿、赤菊には白い綿。
色を変えた小さな綿で蕊(しべ)を作る。
近世にできた細かい色の決まりだそうだ。
和菓子・着せ綿レシピ
材料10個分
白玉粉・・・10g
水 ・・・ 適量
白あん・・・200g
こしあん・・150g
作り方
1 ボウルに白玉粉を入れ、水を少しずつ加えて耳たぶくらいのかたさになるまで
こねる。
2 鍋に湯を沸かし、手のひらで軽く押さえて平たくした(1)を入れる。
浮き上がってきたら、さらに2〜3分茹でて取り出す。
3 耐熱ボウルに白あんを入れてペーパータオルをかぶせ、600wの電子レンジで
加熱(1〜2分)。水分を飛ばす。
(ペーパータオルをかぶせることで水分をムラなく飛ばせる)
4 (3)に(2)を加え、よく混ぜ、ペーパータオルをかぶせて電子レンジで
さらによく混ぜる。
5 (4)を小さくちぎってバットに広げ、少し冷めたら生地を合わせてこね、
ひとまとめにする。
6 (5)の工程を記事が白くなり、引っ張ると滑らかに延びるようになるまで
2〜3回繰り返す。
7 出来上がった生地を10gほど別にとり、残りを水で溶いた色粉で色づけする。
8 こしあんと生地を10等分に分ける。生地を丸め、手のひらで少し伸ばし、
こしあんを包んで軽く上から押さえる。
9 (8)に菊の模様をつけ、目の細かいこし器でこした白い生地を中央に
のせる。
(まち/食育インストラクター レシピより)