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2019年12月振り返りとお気に入り、2020年1月目標

12月の振り返り

勉学
- 修士の卒業プロジェクトを進める:12月の勉強 70%
一応12月中に終わらせたかったことは最低限こなせたと思います;
✔︎アーティストに連絡
✔︎リサーチ(途中)
✔︎関連映画4本観る
✔︎担当教員への定期報告
✔︎毎週打ち合わせ
✔︎提案書の下書き
このプロジェクトはグループワークなのですが、私とペアになったクラスメートとの毎週の打ち合わせが楽しみになっています。友達の家で強いジントニックを飲みながら一緒に夕飯を作って、食後に冷たい緑茶と煙草で目を覚ましながら打ち合わせをします。賢すぎる良い子とペアで幸運。

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- 24時間以内に返信する 80%
- 英語授業 10%
飽きて全く続かなかった。

生活
- ピアノをやり直す 0%
- 3時までに寝る 70%
- バイトを1つ増やす  0%
2件応募したけれど不採用だったので来月も引き続き応募してみます。

12月の労働
日本語教師: 18時間
ベビーシッター: 25時間
校正案件: 1件
→合計月収: 8万円(22500元), プレゼント1つ

12月のスケジュール帳

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新幹線の切符、日本郵便の判子、日記、歌詞、メモ、落書き

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煙草の箱、パン屋の名刺、鍵、友達が作ったキャラクターのシール、プロジェクト用の書き出し、計算、日記

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紅茶のタグ、切手、飴の袋、ギャラリーの発行している新聞の記事の切り抜き、ニュース、落書き、記事からの引用、トラウマ、日記

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バーの名刺、クラブのフライヤー、紅茶のタグ、落書き、髪の毛、言語

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クラブのフライヤーとシール、ネックレスのタグ、落書き、翻訳、プロジェクト、音楽、やることリスト

12月のお気に入り

ポッドキャスト: Dear Sugars
先月紹介したmeditative storyに引き続き、眠れない夜にベッドで聴くポッドキャストです。

傷付き孤独な人達からの様々な質問や悩みの投稿について、毎週ホストのCheryl StrayedとSteve Almondがゲストを交えて話す番組です。こう書くとよくある悩み相談に聞こえるかもしれませんが、私がこの番組が特別だと思うのは、ホスト達の傾聴の姿勢と彼らの正確な言語化がパワフルだと感じるからです。
投稿の内容の多くは切実で正直で脆く、エッセイ並みに長いので、聞いているだけで体がガチガチに緊張してしまいます。その後ホストの2人が相談内容を理解して受け止めながらも、彼らの言葉で丁寧に言い直して、客観的な見方や問いかけをしていきます。グチャグチャに絡まった糸が端から少しずつ解かれていく感じがして涙が滲みます、優しい。文学や記事からの引用も多く、専門性があるゲストもコメントしてくれるので、「革命的な共感のアドバイス」を得られます。個人的な問題を他人が一時的にでも引き受けて一緒に考えてくれる心強さと信頼を感じる番組です。「私にはあなたの声が聞こえているよ、そしてあなたが間違っているとは思わない。あなたが怒りを感じるのは当然のこと。」
あと個人的にホストのAlmondの声がASMRで癒し…異常に集中して聞いています…。
特に自分との繋がりを感じて好きな回: The Ugly Truth

相談を寄せた2人は病気によって顔が変形し、その「醜さ」から苦しみ怒る思いを綴ります。ゲストとして招かれたのはライターのAriel Henleyで、彼女もクルーゾン症候群によって赤ん坊の時から何十回も顔の骨の手術を繰り返してきました。彼女自身の体験談や洞察に富んだアドバイスを聞いた後は、繰り返される"it's okay."が説得力と具体的な理由を伴って自分に直接語りかけてくるようです。何度聞いても後半で絶対ボロボロ泣いちゃう。彼らの正確な言葉が私の輪郭を鮮明にしてくれる気がします。
Ariel HenleyのHPから彼女が書いた記事もいくつか読みました。記事の1つはタイトルが"I Am More Than My Face", 拍手。病気による顔の変形があってもなくても外見の美醜について考えたい多くの人に届きますように。明快で読みやすい文章なので、英語を勉強中の人も読めると思います。

ファッション: 香水take a snooze, no.3 wool

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台北にassembleというセレクトショップがあって、お店の扉を開けると熊並みの巨大な犬が走ってお出迎えしてくれます、生命の危機を感じる迫力…。台湾語でコーヒーという名前の犬で、長い前髪を持ち上げると透き通る水色の目が爛々と光っていました。
お勧めされて買った新しい香水は、台湾のブランドのtake a snoozeのものでコットンと蜂蜜の優しい香りが長く持続します…。今年の台北の冬は珍しく冷え込んでいるので冬に合う香水を探していました。フィンランドにいた時にいつも地元の小学校で授業見学をして1日を過ごしていて、その時に子供達が着ていた服の柔軟剤と高い体温が混ざった匂いに近くて懐かしいです。

音楽: Winona “DJ Boring”, Come Down To Us “Burial”, Hedwig And The Angry Inch “Midnight Radio”
生理期間中に聴きたい音楽としてshe isで回答した3曲です。他のgirlfriendsの曲も合わせた生理プレイリストもspotifyから是非聴いてみて下さい。

she isの記事では生理と音楽に対する全体的なステートメントだけ書いて、それぞれの曲の詳細は敢えて省いたのですが、結局誰かに詳しく話したくなってしまったのでここで供養します。でも個々の解釈が一番大切だと思うので説明しすぎない程度に…。
生理による/生理に対する私の怒りと脆さに応えてくれた、シス・トランス女性達の真実でパワフルな3曲です。2020年も月経の来る全ての人々に乾杯!
15: DJ Boring "Winona"

アングラのクラブで出会って仲良くなった友達が自殺した時、お葬式で彼に捧げて流された音楽の中の1曲でした。
タイトルの"Winona"は、もちろんハリウッド女優のWinona Ryderのことです。12歳から子役としてキャリアを始め、その可憐な容貌からいつもロマンチックで純粋なヒロイン役を演じてきました。1999年、当時28歳だったRyderは初めて制作総指揮として"Girl, Interrupted"(1999)という映画を撮影しました。Ryder自身10代から精神科の入院歴があり、精神病棟を患者の視点で描いた実話の原作に魅了されて映画化権を買い取ったそうです。"Girl, Interrupted"の映画の公開に際して、Ryderがちょうど10年前の18歳の時の自分について、そして映画を観る女の子達に向けたメッセージを率直に感情を隠さず語ったインタビューがあります。

18歳当時のRyderは子役・女優として大成功し、それに伴って観客からの羨望の眼差しやメディア上の華やかなイメージがありましたが、本当の彼女は実は対照的に強い孤独と鬱を誰にも明かせず1人で苦しんでいました。「弱音を吐くわけではないけれど」と繰り返し前置きして、声を詰まらせながらこう続けます、「10代から外見を評価され批評されるのはとても辛かった。私が覚えているのは、後日プロデューサーとなった当時の配役責任者と台本の読み合わせをしていたら、途中で止められてこう言われた; 聞いて、あなたは女優になれるほど可愛くない。他にやりたいことを見つけた方が良い。」
このRyderのインタビューでの発言をサンプリングしてディープハウスと合わせたのがDJ Boringで、彼を一躍有名にする代表曲となりました。DJ Boringがi-Dに提供した1時間分のセットも、ディープハウスやlo-fiハウスでミックスされていてかっこいいのでお勧めです。

16: Burial "Come Down To Us"

友達が古谷田奈月さんの「リリース」という本をプレゼントしてくれた時、その本に合わせたサウンドトラックも作ってくれました。その最終曲、本を総括するような曲です。

イギリスの電子音楽家のburialは、彼が作った音楽について普段はあまり説明したがりませんが、この曲についてはBBC Radio 6 Musicを通して公に明確なメッセージを発信しています。「自分自身を信じ、恐れず、諦めず、そして外の世界の誰かが自分を気にかけて見つけ出してくれると希望を持っている人々を勇気づけられるような、反差別的な曲を作りたかった。」
そんな"Come Down To Us"は、風の吹き抜ける音とともにNASAの科学者Melissa Dawson Higginsのインタビューのサンプリングから始まります。「すみません、道に迷ったみたい。」「あなたは誰?なぜ私の方に来るの?」この不安げで断片的な会話は、1人はぐれて方向を失っている状態やアイデンティティの喪失を想起させます。同じ途切れ途切れの会話の一部はburialの過去の曲、“Hiders”や“Loner”にも登場します。
この2曲との明らかな違いは、"Come Down To Us"では曲調が劇的に変化し、曲の合間に新たにインタビューの発言が足されている点です。「知らない場所に踏み込むのを恐れないで。」「今こそ自分が本当は何者なのかを知る時。」「諦めることだけは決してしないで。」そしてbrialのメッセージに直結する、トランスジェンダーの映画監督Lana Wachowskiの2012年の人権キャンペーンでのスピーチのサンプリングがこの曲を締め括っています。

「前例も模範もなかったので、私は自分の頭の中の声を信じ始めるしかなかった。私は変人で、どこかが壊れている、私は何かがおかしいのだと、そして今後一生愛されることはないと。何年か経ってようやく、私は自分をトランスジェンダーだと認める勇気を持てた。そしてトランスジェンダーも愛されるということを知った。以前は想像もできなかったような別の世界に到達するために、私達が今いるこの空間を利用できるかもしれない。」
新しい惑星を探検するのと自分の真のアイデンティティを模索するのは確かに似ているかもしれません。

17: Hedwig And The Angry Inch “Midnight Radio”
2014年にトニー賞も受賞したあのミュージカル・映画”Hedwig and angry inch”の最終曲です。

「ヘドウィグと怒る1インチ」。旧東ドイツ出身のヘドウィグがアメリカ兵の彼氏と結婚するために、意思に反して性転換手術を受けたところ、手術が失敗して男性器が1インチ残ってしまった話にタイトルは由来しています。旧ドイツの西と東、奴隷と自由、男と女、様々な二項対立に引き裂かれて、身近な人達から何度も傷付けられ、それによってパートナーを抑圧したヘドウィグが、自分も他者も解放し、怒りと傷から回復していく歌です。
"the origin of love"で歌っているように、ヘドウィグは自分の「片割れ」である恋人を見つけることにこだわり、愛を求めて売れないドラァグクイーンのロック歌手として全米各州を回っていました。この"midnight radio"では、私達は「片割れ」がいなくても1人で完全体なのだと力強く歌っています。
歌詞の中で過去の女性のロック歌手達に敬意とともに触れ、彼女達が開いてきた道の上に自分も1人のロッケンローラーとして誇りを持って立っていることを歌っています。「全ての社会不適合者と敗北者達へ。あなたはそのままで大丈夫。だからお互いにしっかり手を取り合って、今夜も一緒に乗り切ろう。」

映画: 原一男『さようならCP』(1972)

クラスメートの修論の研究テーマが原一男作品で、一緒に観たり感想を言い合ううちどハマりしました。特に初期のドキュメンタリーが大好きで、この『さようならCP』は原監督の映画デビュー作です。
『さようならCP』は、CP(脳性麻痺)者の当事者団体、青い芝の会の人々の障害者差別解消を目指した闘争を記録しています。彼らは脳性麻痺による不自由な身体を路上に投げ出し這い回るようにして、道路を横切ったり自作の詩を読み上げたり写真を撮る体当たりの抗議活動を繰り広げます。主観的なドキュメンタリーで、撮影中常に監督の息遣いや声、カメラの手ブレ、被写体との関係性を感じます。
これまでもこれからもこの映画でしかこんな風には泣かないと思う、映画が終わった後もずっと嗚咽しました。この映画について書いたら記事3つ分になるので言語についてだけ…。メンバーの1人、横田弘さんが「(私の言っていることが)分からないでしょう。でも聞く耳があれば段々分かってくれる。」と言うシーンがあります。私は英語字幕をつけて見たので内容を理解できましたが、青い芝の会の人々の発話は言語障害によって不明瞭なので、初めは10%も聞き取れませんでした。でも聞き取ろうと集中するうち、後半は大まかに彼らの発言や唸り声に込もった感情、言葉にならない行間が理解できた、と感じるようになりました。
考えずにはいられない、障害者と健常者を線引きするものは何?私も他人に歩行を禁じていないか?私には声が聞こえるか?私は障害者として町に出て闘えるか。

youtube: i'm cyborg but that's ok

有名なyoutubeアカウントですが、曲に合う映画のシーンを組み合わせて、新しい音楽映像を作っています。音楽は静かで穏やかな曲調が多いので、夜シャワーの後紅茶入れながら流しています。『さよならCP』で号泣し続けた後の癒し。
Sigur Rós - Ekki múkk × Andrei Tarkovsky "‎Solaris‎"(1966)

salvia palth - i was all over her × 岩井俊二「PiCNiC」

1月の目標

勉学
- 12月に引き続き修士の最終プロジェクトを進める; キュレーター仲間との毎週の打ち合わせ、リサーチ、展示会場探し、基金探し、アーティストへの連絡etc.
- プログラムの先生達と学生の前でプロジェクト案のプレゼン、そのための要旨とパワーポイント作り
生活
- 引越し
- こんまり
- 1ヶ月だけairbnbのホストをする; 1月に台北で宿探ししている人がいたら是非連絡下さい。

マンスリーレビューにmiuちゃんも参加してくれて嬉しいです。

皆さんも1月の目標があれば是非コメントや記事で教えて下さい。




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