はじめての西洋美術 印象派04
こんにちは!私の父親が話題のミズノマスクに当選し、子供の様にはしゃいでおります(笑)
美術だけでなく、他の連載もはじめたいなあと思いつつ、つらつらと書いております。。
今回はモネに並ぶ印象派の画家「ルノワール」についてです。あの「喫茶店ルノワール」の名の由来もこの人物からきています。「名画に恥じない喫茶店」という意味で名付けられたそうです。
ルノワールの絵は「虹色のパレット」と呼ばれ、その鮮やかな色彩と筆触分割によって描かれた人物像の質感は、柔らかく、光と融合したような肌に表現されています。
「陽光を浴びる裸婦」にはそれが顕著に見られます。↓
しかし、従来の伝統的で模範とされてきた人物像は、強い存在感をもって描くものでした。この作品の様に、立体感をつける陰影の表現にさえ、黒を使用しない描写は、如実性を書いていたため、最初は厳しい批判にさらされていました。
そのような批判を受け、ルノワール自身も限界を感じていたのか、ある時期をすぎると印象派の色彩論から距離を置き始めます。ちょうどその転換期に描かれた代表作「舟遊びの人々の昼食」がこちら。↓
人物表現は立体感を意識しているうえ、画面右奥の帽子をかぶった男性像に、印象派のタブーであるはずの「黒」が使われています。このように、一度伝統に立ち返り、印象派の革新性を加えることで、ルノワール独自の人間表現を試みたのです。
その後も様々な古典作品の影響を受けながら、試行錯誤を繰り返し、晩年になると古典とも印象派とも異なる鮮やかな色彩表現を確立していきます。
彼が正式に世に認められたと胸を張れる様になったのは、60歳目前の頃でしたが、「絵画は愛らしく、喜ばしく、かわいらしいものでなければ」という言葉を残した画家らしく、どの作品も平和で幸せな雰囲気に満ちています。
ルノワールの作品を見ていると、なんだかすごくほっこりとした気持ちになります。私の部屋に飾りたい作家No.1です。。