ドワーフ(小人)たちの住むカラフルな旧市街 / ポーランド・ヴロツワフ(Wroclaw)①
こんにちは。
フランクフルトでトランジット〜と考えながら地図を眺めていたら、フンデルトヴァッサーも!あーお隣ポーランドも!と高まってきて、結局ストップオーバーでダルムシュタットを楽しんだ後、ポーランドに向かうことに。
シマシマの機体はフランクフルトに本社を置くドイツのコンドル航空。観光路線に力を入れているコンドルの縦縞は、ビーチタオルやパラソルなどリゾートをイメージしたものだそう。
で、ポーランド西部に位置するヴロツワフ(Wroclaw)へ。
パリ行くのに何やってんだ私。まあ、行きたいところに行きたいタイミングで行く!よね。
こじんまりとシャープなヴロツワフ・コペルニクス空港 (WRO)。
あっ、スーツケース持った旅人小人さん。なぜ小人がヴロツワフにいるのか…。
6世紀にスラブ民族が定住したとされるこの土地は、13世紀にモンゴル帝国に侵攻され、18世紀にはロシア、プロイセン、オーストリアに3度に渡り分割され国家が消滅。1918年ポーランド共和国として独立するも、1930年代のナチスとスターリン体制に挟まれ苦境が続き、1939年ドイツとソ連に分割・占領されてしまいます。
第二次大戦後に独立を回復したポーランド人民共和国も社会主義国。1980年に労働者ストから始まった反共運動はここヴロツワフにも届き、学生らが改革の思想を小人たちに託し壁に描いたのがヴロツワフ ドワーフの始まり。
そしてこの反共運動を記念し2001年に設置されたのが「パパ・ドワーフ」。
パパ・ドワーフ以後、小人たちは至るところに現れ、現在は400人以上が住んでいるという。が、その数は増減しているらしい。
小人たちの住所を記した地図も販売されていましたが、
私は行き当たりばったりで出会いたかったのでブラブラ歩く。
美しさが際立っていた旧市庁舎。
旧市庁舎のコーナーにあるお土産屋さんに、上記の小人地図が売っています。
旧市庁舎の半地下にある「ピヴニツァ・シフィドニツカ(Piwnica Świdnicka)」はヨーロッパで一番長い歴史を誇るビアセラー。
ここでお昼をいただく。
ここでも思う。この装飾、美意識、このスケール、この技術。
今の私たちはこんな建築をまず「つくろう」という感覚を持っていない。それはテクノロジーの問題なのかもしれないし、意識の使い方かもしれない。とにかくこれらをつくった者と私たちは異なる、と感じる。
お猿たちがいて、
ギッシリと動物たちがいて、
ガーゴイル(雨樋)は青銅の龍と石の犬?(のようなもの)。
さて、お腹いっぱいになったのでカラフルな旧市街を散歩します。
銀行の前には算盤持った小人さん。
なにやら記帳しているコも。
ターコイズブルー x 赤茶煉瓦の美しさに見惚れ、
色合いと装飾にいちいち魅入る。
ポーランド語でヘンゼルとグレーテルの意である「ヤシとマウゴーシャ」。向かって左が「ヤシ」、右が「マウゴーシャ」で、18世紀に付けられたというアーチがふたりを繋いでいます。
アーチをくぐると、聖エリザベト・ガルニゾン教会(Kościół Garnizonowy św. Elżbiety)。
あったー。
ここ旧市街で観たかった建物があって。
周りを愛でながらテクテク
これ!グリフィンたちがいる建物。
ベージュにアイボリーの生物たち。イイ色。
彼らの翼や半身が飛び出しているのが建物に躍動感を与えていて素敵。
入り口の装飾も。ひとつの図像にスゴイ情報量が込められてるんだろうな。
ヴロツワフに来た理由のひとつがこの建物でした。
続く。
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