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舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』観劇前に知っておいた方がいいこと

先日赤坂ACTシアターでロングラン公演中の『ハリー・ポッターと呪いの子』を観てきました。
きちんと映画を予習したのですが、観劇前に知っておいた方が良いことと、舞台の感想をまとめました。

チケットの選び方

キャストスケジュールは要チェック

どのキャストも魅力があると思うのですが、この舞台、特に前半のセリフ量が多く、とっても早口なのでびっくりしてしまいました。
あまり舞台俳優さんに詳しくなく申し訳ないのですが、「この俳優さんの声が通って聞きやすかった」と思った方を後で調べてみると舞台で数多くの経験をお持ちでした。
そういう目線で観劇日を選んでも良いのかも。

ゴールデン・スニッチ チケットのすすめ

2024年11月現在、土日祝のSS席チケットが19,000円する『ハリー・ポッターと呪いの子』。
なかなか庶民には手が出しにくい値段ですが、なんと5,000円で観劇できる『ゴールデン・スニッチ チケット』というものが発売されています。

毎週金曜日に申し込み開始、火曜日に当選結果発表、発表当日に振込まで完了しなければならず、各公演数枚しかないというチケットなので、ハードルの高さはありますが、今回私は幸運にも当選!

席は当日にならないとわかりませんが、私は2階席の2列目と、通常はSプラス席として販売されている席で観劇できました。
この日に観たい!という強いご希望がなければ挑戦してみるのをお勧めします。

おすすめの席2選

座席の購入時、ゴールデン・スニッチ チケットでなければ座席指定ができるので、個人的におすすめの座席をご紹介します。

1階席真ん中あたり(4~5列目以降、9と4分の3番線シートの後ろ数列)

1階席の前方はたしかに役者さんたちの表情が見えたり、迫力もあって素晴らしいと思うのですが、舞台が目線より上に来ることもあり、奥側が見にくいことも。全体を見る+役者さんの表情も楽しむとなると、数列後ろの方が良いかと思います。
また、1階席後方のほうが前方より座席に傾斜があるので、前の人に視界が邪魔されることもなさそう。

2階席前方

役者さんの表情は見えませんが、舞台装置の凄さや、舞台全体を見渡せるのが2階席。この舞台は壁面やステージの上部等にも仕掛けがあるので、2階席ならではの楽しみ方ができます。
中央席が一番見やすいかと思いますが、吸魂鬼(ディメンター)のシーンがより楽しめるので、左側よりは右側の方がおすすめです。

とはいえ、2階席も十分傾斜がついていて後方席でも見やすいですし、どの席からも十分楽しめると思います。

劇場に入る前に知っておいた方がいいこと

・開場は開演1時間前
 ロビーは狭く、グッズ売り場もこぢんまりとしているので、早く劇場に着きすぎても手持ち無沙汰になってしまうかも。余裕を持ちつつ、赤坂Bizタワーのハリー・ポッターエリアで入場前の時間を楽しんでも良いかも。

・飲み物はフタ付きのもののみ可能
 会場でもスペシャルドリンクの購入はできますが、ペットボトル等の持ち込みをお勧めします

・休憩時間は20分
 休憩時間中は外出可能で、チケットを見せれば再入場できます。お手洗いが混雑している際はBizタワーのお手洗いに行くのもいいかも。
ただ、劇場内の案内にも書かれていますが、演出の都合上客席に入れない時間があるため、時間管理にはご注意を。

映画シリーズは『炎のゴブレット』だけでも見直した方がいい

もちろん映画シリーズの知識があった方がストーリーのバックグランドがわかって楽しめますし、背景知識がなくてもきっと魔法の世界にどっぷり浸かれる舞台なのですが、時間があるなら映画シリーズを観賞していくのをお勧めします。
ネタバレは避けますが、とくに4作目の『炎のゴブレット』、さらに時間があればそれ以降の作品をじっくり見直すと良いかも。

観劇後の感想(※ネタバレあり)

舞台演出装置がすごい

次々あらわれる魔法の数々、空中に浮かぶ役者さんや椅子、めまぐるしく動くシーン転換がすごい。
特に好きだったシーンを3つご紹介します。
※舞台の内容に触れますのでネタバレしたくない方はご注意ください

「ポリジュース薬」のシーン

映画シリーズでもおなじみの、他者に変身できる「ポリジュース薬」。本舞台でも何度か使われるのですが、その入れ替わりが見事。2階席から見ると、後ろに人がスタンバイしているようには見えないし、変身がとてもスムーズでびっくりしました。

水中シーン

舞台の底が開き、プールのようなものがあらわれるシーンがあるのですが、驚いたのが本当に役者さんが水に潜っていくこと。また、水中をワイヤーアクションで表現しているシーンがあるのですが、その動きもとてもなめらかで、本当に水中を泳いでいるようでした。

吸魂鬼(ディメンター)のシーン

人間の幸福をエサにするディメンターのシーンも見事でした。
衣装や動きも相まって浮遊するディメンターがとてもリアルで恐怖を感じるほどでした。これは2階席からの方が楽しめそうな演出。

ほかにも、客席の壁面を演出に使ったりと、魔法の世界の物語をリアルに落とし込む演出上の工夫が多く見られ、序盤から終盤まで飽きることなく楽しめました。

マートルがすごい

役者さんはそれぞれ素晴らしいのですが、私が特に感動したのがマートル。
2024年11月現在出口稚子さんが演じているのですが、さすがバレエ経験者だけあって脚の動きがとてもきれい。本当に水の中を泳ぎまくっているような動きでのびのび演じられていて感動しました。
他には、ハーマイオニー役の豊田エリーさんも、美しさと気の強さがイメージにぴったりで素晴らしかったです。

総じて大満足な舞台

『ハリー・ポッターと呪いの子』の原作を読んでいないので、映画版のハリーと大人になったハリーのギャップに戸惑ったり、ヴォルデモートを「ヴォルデモー」と発音する舞台特有の台詞等に戸惑いはあったものの、魔法の世界にどっぷり浸かれる素晴らしい舞台でした。
役者さんによって役の解釈が違ったり、席によって臨場感が違ったりと、複数回観ても楽しめる舞台です。


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