我々は社会から想像以上の苦しさを突きつけられていた 【 我慢して生きるほど人生は長くない 】鈴木裕介
どうも
「かき氷」 というアカ名で投稿している者です。
この投稿含めた「読んだ本の感想」
他にもプライベートな投稿(主にヲタ活関連)など自由に書かせていただいてます。
今回紹介するのは
鈴木裕介 著
我慢して生きるほど人生は長くない
著者の鈴木裕介さんは心療内科医をされている方で、知人の自死をきっかけに研修医のメンタルケアをする団体を立ち上げた経緯を持ち、「生きづらい苦しみなどに寄り添う内科医」として活躍されています。
(本書巻末と以下参考)
この本は、著者が携わってきた経験から普段の生活で気づくことのない心の奥底にある「生きづらさ」を隠しながらギリギリで生きている人が多いと感じられているようで、そんな人達へのアドバイスが書かれています。
家庭、学校、職場などの人間関係の悩みが、ふつうに生活するだけでも自信を失わせたりしているというのが本書内でわたしが受けた印象です。
それもそのはず。
この世の中は義務教育や社会の物差しで
・皆と仲良く
・人に迷惑をかけてはいけない
・一流大学、一流企業でないと勝ち組じゃない
・結婚して子育てをするべき
・仕事を何よりも優先すべき
などの社会レベルの同調圧力が渦巻いているのです。
戦後の高度経済成長などの上がっていくための指標として必要だったものが、豊かになった今ではデメリットでしかないというのが生きづらさの1つというわけです。
社会でなくても家族や友人、会社の人という身近な関係からも我々はダメージを受けています。
価値観の抑えつけ、人生プランにズケズケと踏み込む人など有り得ないことをする人の連続、もしくは私たち自身が行っているため現代人の幸福度は低いのかもしれません。
そんなDNAレベルに植え付けられた「社会のルール」「誰が決めたかも分からない常識」から解放されるため。
何より自分の人生を素直に歩むためのヒントが書かれた1冊となっています。
ピックアップしたい項目を絞るにも膨大な量ございましたので最低限ここは紹介したい&個人的にここはピックアップしたい項目を厳選して紹介します。
前置き長くなってきたので早速説明に入りますね。
自分と他人の間には「境界線」が存在する
この本の初めに触れられているのが自分と他人の間に「自分で守る領域」「他人が守る領域」の2つがあり、そこを隔てる境界線があるという説明からスタートします。
お互いに「思考、身体、生活、人生プラン」などはそれぞれ持っていることは想像しやすいと思います。
しかし時にお互いの境界を超えて助言や内容に触れることも経験済みかもしれません。
例えるなら、両親から「一流企業に入るべき」「結婚はまだか、孫はまだか」などの他人の人生プランに踏み込むような事態です。
職場なら「社会人として〜するのは当たり前」「才能がない」「人格に問題がある」などが該当します。
(私の話ですが歴代上司に上記いってくる人実際いましたので現実的に出くわす可能性大ありです)
これらは先程ふれた「自他の領域」への侵入になるため大問題です。
著者いわくラインオーバーと称されています。
ラインオーバーか否かわからない時は「快・不快」や、「相手からモヤモヤを感じるか」のネガティブ感情になるか?で判断してみる事だと本書には書かれております。
本書のメインテーマのひとつがこの「他人からのラインオーバー」に敏感になることだと書かれています。
この知識を踏まえたうえで次に移ります。
ラインオーバーを改善しない人と距離を置く
ラインオーバーだと感じた時の対処法に移りましょう。
結論から書くと「そうされると私は辛い」と直接伝えることです。
相手もラインオーバーだと気づかず言っている可能性もあるので、まずは気持ちとして伝えて認識させるというわけです。
ポイントが伝える中で「私」を強調すること。
これをアイ・メッセージと呼び「私」を守護にすることで自分がどう感じたかを伝えるのに効果的な手法なのです。
NGなのが「あなた」を守護にしたユー・メッセージで伝えること。
「あなた」が守護だと
「あなたに○○されるのは嫌」と攻撃的になるので逆効果になるので注意が必要です。
そしてここからが本題。
気持ちを伝えたうえで相手の改善が見込めない場合は「あなたを大切にしない人」と割り切り距離を置きましょう。
関係改善を図らず、一言二言でそっけなく返す、接触頻度を徐々に減らす形で " 対応しない意志表示 " を見せて距離を置くことを推奨されています。
本書内のアドバイスで特に重要だと思った点がここなので重点的に紹介しました。
本書内では距離置くためのステップとして長く触れられていましたが制作時間の都合上割愛させていただきます。
後半は個人的に印象深いと感じた箇所をピックアップします。
謝罪の目的は「関係改善」
謝罪にはいろんな種類あるよな〜と本書で気付かされた。そんな印象です。
著者いわく
「誰かに謝罪するときには、ラインオーバーに気をつけたほうがいい」(75ページ)と書かれております。
仕事で失敗した時、仲間に迷惑かけた時。家族内でトラブル起こした時など自分の行動が原因の場合に反省を込めてするのが謝る。
というのが本来の謝罪というものです。
気をつけるべきなのは
・相手からの無茶な要求
・値引きを狙うクレーマー
などの理不尽な対応も入ります。
しかし1番気をつけるべき点として
論点次第でラインオーバーを生みやすくもなる問題も抱えています。
謝罪において重要なのが「お互いにとってよりよい状況」に持っていくことです。
仮に、謝罪する相手が必要以上の要求をしてきた場合。その場で落ち着いたとしても対等なやり取りは厳しいことでしょう。
本書は一貫して「よりよい人間関係だけを重点に人生を歩んでいこう」というメッセージ性が強いイメージとも個人的意見ですが伝わってきます。
休みは悪という概念を取り除く
もう1つ重要かなと思った箇所をピックアップして最後にします。
「日本人は休み下手」というのは我々含め実感済みでしょう。
月月火水木金金というフレーズが出るくらい日本は労働が美徳のような風潮がイメージされがちです。
現代はそこまでいかずとも「仕事だから」という最もらしい引っ括めワードを多様しがちなのは社会に出た人みなが体験済みでしょう、
これについて本書では
連休や盆、年末年始に実感する人も多いと思うので共感者いることでしょう。
その環境にいる内は「大したことない」「存在がストレスだけど構ってられん」と落ち込む要素の理由が分からなくなるものなのです。
休職のメリットは今までの自分を俯瞰(他人目線でみる事)できる点だと私も実体験済みです。
私のはなし
過去にメンタル壊す寸前いき退職してしばらく社会復帰できなかった時期があったものの辞めてから気づいた自分の弱点や価値観に気づきまくりでした。
今でも「正社員の切符を手放した後悔」「人格否定しまくってきた上司たちを見返したかった」などの後悔は拭えずかれこれ6.7年経ってしまいました。
これについては長くなるので後半の【余談】で書きます。
話戻しますね
休職期間のメリットは会社や社会が求める価値から解放される点にあります。
職場から離れると「いつもと違う自分になっている」と自覚できるものなのです。
連休中に自身と向き合い「頑張りすぎていたな」や「私が本当にしたかったことはこれだ!」などの自身を取り戻す期間として生かせるわけです。
本書は「他人や世間の価値観 」から解放され「自分がありのままを歩めるストーリー」を歩むというのが一貫して指標とされてきているイメージです。
「休みというのは人生そのもの」だと私も感じます。
この辺は人それぞれで感想変わるかもしれませんのでこの辺で割愛します。
本書は他にも
・NOと言える人に近づくためのステップ
・会社のラインオーバーの一例
・「我慢は美徳」の本当の意味
・コンテンツは人を救う
・人生ポンコツなくらいがちょうどいい
など生きづらい世の中を攻略するヒント詰まりまくりです。
ひとまとめに要約するのが難しいというのが失礼承知で率直な感想となってしまいますが人によって響くポイントは様々だろうし興味深さしかない1冊でした。
・人生に楽しみが見いだせない
・今のまま働いてていいのだろうか?
・最近メンタル落ち込みまくりで辛い
・職場が精神的にキツい
・自分の心折れた時用の保険に読みたい
など抱いた人にオススメの1冊ですしボリュームに反してスラスラ読めるので読書初心者にもオススメです。
他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しております。
投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
その時は申し訳ないです汗
【 余談1 】私は私のままでいい
大見出しの4番目で書いた内容の続き。
私は過去の職歴で2回、営業を選びました。
というより正確には実戦したのは2回目のみですが。
そして営業が向かないことを身をもって実感しました。
1社目は研修段階で人が倒れ「ここは私を大事にしてくれない」と直感ながら思ってしまい、数日後に辞める選択を取りました。
辞めたはいいものの、約束されていた " 正社員の切符 " を自ら手放した後悔は今でも残っております。
私の「正社員コンプレックス」が始まった瞬間で、正直今も拭いきれておりません。
2社目は前社で経験積めなかった後悔を晴らすため営業として入りました。
しかし待っていたのは即戦力を急かされ、人格否定されまくりの毎日でした。
右も左も分からぬまま駆り出され、勝手もわからないまま悪評の烙印を押される毎日でした。
移動した先は尚更案件が取りづらい商材、というより対象外のお客さんが多くほぼ無理に近いエリアでした。
おまけに呼吸レベルで人格否定してくる上司にあたり自己肯定上げる以前の環境に浸からされていました。
ただやられっぱなしも悔しかったので見返すために頑なに残っていましたし、契約社員から正社員に返り咲きたい気持ち強かったですが。
ある朝、頭は起きたけど身体が起き上がることを拒絶し始める事態となり、この瞬間に「俺、この仕事辞めよ」と吹っ切れ翌々月いっぱいで退職しました。
今はダブルワーカーとして働いていますが、20代も終わりが見えてしまった今、このままの生き方ではマズイと危機感が更に大きくなり転職活動を再開したい。
そしてこの投稿などのライティングを志望というのが今の段階です。
今の立ち位置もアルバイトと正社員の間みたいなポジションですし、片方に関してはあからさま「アルバイト」と表されていたので私の中の「正社員コンプレックス」は拭いきれないままです。
周りも正社員ばかりですし、今のキャリアで採ってくださる企業様この世にあるのかな?と日に日に不安増してきています。
そんな今だからこそ手に取ったのが今回の本書でした。
自分と他人、社会の価値観は全くの別物という分かっていつつ自身に落とし込めていなかったことを改めて実感できるいい機会になりました。
本書を読み終えた今でも「正社員になりたい」という気持ちは正直拭いきれていません。
しかし世の中にはフリーランス、経営者として自分らしさを追求されている人がいることも知っていますし生き方は千差万別ということも知っています。
人の生き方って大半が正解なんですよね。
" 今の私も紛れもなく誇ってもいい私 " と気づかせてくださった1冊になりました。
【 余談2 】やはり読書は人を救う
この機会に " なぜ私が読んだ本の感想をほぼ毎週ペースであげ始めたか? " のお話もしましょう。
【 余談1 】で書いたとおり仕事という面で自己肯定を保てていない数年を送っていると書かせていただきました。
この投稿から2年弱前までは「資格も経歴もない私に人権なんて無いんじゃないか」「このまま一生 "稼げない人"のレッテル貼られながら人生続いてくのか」と絶望しまくりの数年を送っていました。
しかしそんな私を救ってくださったYouTubeチャンネルがありまして。
それがフェルミ漫画大学というマンガとアフレコで本の内容をわかり易く説明するチャンネルでした。
元々フェルミ研究所という前のチャンネルのファンだったので新たなチャンネルとして始動していた事を知った時は嬉しかったです。
このフェルミ漫画大学内で解説された本には
など数え切れないほど人生救ってくださった動画に出会えました。
そして本を実際手に取ることで得られた知見にどれほど救われたことでしょう。
そこで得た知識を忘れることが悔しすぎたこと、そして「書く」ことの大切さに出会えたことをキッカケに長文で当時の私を残そうと考えたのがこの投稿を続けるという今に繋がっている。
そんな経緯です。
悩んでいることに向き合ってきた先人達のおかげで私の自己肯定感は少しずつですが上がっております。
営業2社辞めてから今まで状況はあまり変わっていないものの、今私が尚更絶望せず、むしろ「私は私のままでいい」「自分のペースで変わり成長すればいい」というマインドで今もなんとか生きています。
そして今の私のように人生に迷っている、自死するかの瀬戸際にいる人、キャリアに悩む人のためにも「何かしらの救いを与えたい」という意味でもこの投稿を続けているという経緯です。
私には心理カウンセラーの資格も医療資格も簿記会計士の資格も何もございません。
一部挑戦したものもございますが結果残せずで接客などの下請けに近い業界に身を置かざるを得ない状態です。
でも上の業界に行く方法がゼロではないことも、資格も経歴も無くともフリーランスやインフルエンサーとして世に貢献している人がいることも出会った本や動画を通じて知ることができました。
人を救える資格が無くても多くの方々を救える文章というツール、それを操るライター、作家の皆様を本当に尊敬しています。
私も文章で人を救える人になりたい。とようやく自分の使命感のようなものに出会えた気がします。
もちろん今回の本の著者鈴木さんを含めた心療内科をされている人、その他人を救う職業されてる全ての方に頭が上がりません。
話膨らみすぎて収集つかなくなってきたんでそろそろ締めに進みましょう。
正直なところ
本を読み終え、投稿を作成、プレビュー見ながら調整する工程はめちゃくちゃ面倒くさいです。
見たいDVDやコンテンツを先送りにしたり、休日の一部時間、仕事の行き道と昼休みなどを使って無理やり完成させているようなものです。
これを作ってる今も休日の待ちに待ったコンサート、いわゆる「ヲタ活」できる数時間前に完成させました。
仕事の時間削って投稿作る時間で収入発生してくれぇぇー!!!!!
と毎日思います。
正直ここで辞めれば楽だろうなとも思います。
それでも続けてよかったなぁと実感できることがあるのも事実です。
見てくださった人がスキをくれたり、著者ご本人様や出版社の人から反応やコメント来た時の嬉しさは格別ですし、ふとした時に自分で見返して「過去の自分が書いた投稿」に救われる時も多々あります。
「誰かのために○○しましょう」が正直バカバカしいと思った時期もありましたが、その素晴らしさが今では痛いほど理解できます。
続けてて辛い時もありますが、それでも将来のためにも続けたい気持ちが強いですし、自分の人生変えるようなチャンスにあり着く為にも続けていきたいと改めて実感することができました。
そして私を救った本の多くが、今回の本書と同じくメンタルに寄り添うタイプの本だった事を改めて思い出せました。
最近あまり紹介できていなかったので、原点に帰って心理から人を救うタイプの本の紹介も忘れずしていこうと思わされました。
このように読書は本当に人を救うし成長もさせてくれる最強の自己投資ということも皆に教えたいです。
コンサートの開場時間近づいてきたので勝手ながらこの辺で終わります。
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