こんな上司リアルに欲しい【 もしアドラーが上司だったら 】小倉広
先週紹介した本をまとめていて、難しいし納得いく形に仕上がらなかったという悔しさが残ってしまった。
この気持ち冷めぬ内にリベンジしたいと思い、選んだ本を紹介しよう。
今回は
小倉広 著
もしアドラーが上司だったら
この本の説明前にまずアドラーとは何ぞ?と思った方も多いことでしょう。
アルフレッド・アドラーというオーストリアに実在した精神科医。
その彼が導き出した考えこそがアドラー心理学です。
・人は目的のもとで生きている
・幸せになる勇気を持つ
というテーマからくる心理学です。
下記参考 (2023/11/23在)
つい先週、アドラー心理学の代表本といっても過言ではない名著こと「嫌われる勇気」も読んでまとめたのでご興味湧いた人は是非読んでみることオススメします。
ただ今回紹介する本を読んで先こっち読むべきだったかなぁ〜と思ってしまうくらい話の理解がしやすかったという後悔も生まれた。
話脱線しそうなんで本書の説明に移ろう。
著者の小倉広さんはカウンセラーをされている方。
「子育て中心の理論のアドラー心理学をビジネスに活かす」を使命に活動されているとのことです。
( 本書巻末と下記HPを参考)
本書はストーリー形式でアドラー心理学を吸収できるというのが最大の特徴と言っていいでしょう。
という流れで話を読めるのでとても理解しやすかったというのが私の感想です。
その ドラさん からの教えで特に印象に残ったものを一部厳選して紹介していきます。
前置き長くなったので早速進めていきましょう。
「できているところ」に注目する
「今日の予定3つの内1つしか達成できなかった」
「この作業克服できなかった」
など達成できなかった事は誰だってあることでしょう。
本書でもジョギングをサボった主人公の話が出てきますが、それについてドラさんは「できてないこと」ではなく「できていること」に注目して自分を認めることを助言しております。
ジョギングを月〜金やる目標で、実際2日しかできなかったにしても、早起きしてランニングウェアに着替えジョギングをやり遂げたことに目を向けろという事です。
そもそも朝起きて、歯磨いて、時間内に会社に行くだけでも立派な成功体験という事なのです。
本書では、人の行動の95パーセントは『できている行動』だと書かれています。
残り5パーセントで自信を無くすのは勿体ないという捉えでもありますし、大半である「できていること」に目を向けた方が自己肯定感は上がりやすいということです。
この考え、私も少しずつ生活に取り入れていますが心が格段楽になるので強くオススメします。
「機能価値」と「存在価値」を分ける
同期は営業トップ、それに比べて私は下から数えた方が早い。
という経験した人も中にはいるかもしれません。
だからと言って「私に価値はない」と思うことにストップかけろということです。
まず「機能価値」と「存在価値」の違いについて説明していきましょう。
本書の説明だと機能価値は " やり方 " と定義されています。
その人は営業スタイルやマインドが合っていなかったり、そもそも営業より経理やマーケティング分析が最適な場合もあります。
分かりやすく言えば活かし方と例えた方がいいでしょうか。
そして存在価値とは " あり方 " を指します。
いくら仕事ができなかろうが あなたの価値は下がらない という考えです。
あなたがどうなろうと 家族、親戚、友達から必要とされる存在であることは変わらない。と言えば理解しやすいのではないでしょうか。
まとめると ありのままの自分、今の自分を受け入れよ ということになります。
異なる意見も肯定する
本書では会議の流れで書かれていましたが、意見の食い違いは誰しも体験した事あるでしょう。
例えばAは「残業を減らしたいからやる事を減らす」と意見したとしよう。
Bは「それやっちゃ売上下がる」と意見した。
こうなるとAとBで意見の食い違いになるのは想像つくでしょう。
ここで反論するか一旦共感するかで結末は変わるということ。
反論すれば喧嘩のループに陥り収集つかなくなるのは目に見えます。
ここでBの意見を深堀し、本音を聞いた上で解決策を出せばどうなるでしょう。
Bの本音が「やり方を変えたことで他社に追い越される恐怖」だったとすれば、Bの気持ちを解決しつつ自分の意見を遂行するエビデンス(確証、根拠)を伝えればお互い納得しやすい流れに持っていくこともできます。
これは日常生活でも応用できること。
旅行で例えるなら
相手が「遠出してでもレビュー高めのご飯が食べたい」
私が「近場で色々まわりたい」
という意見が出た時、
「近場でレビュー高めのご飯屋を色々探す」と決めればお互いのニーズが満たされることになります。
一度相手の願望を拒絶せず受け入れ、自分と相手の意見を同時に叶えられる方法を探すことが重要ということです。
余談ですが、人は共感を求める生き物というのを他書で多く見てきたのでこの考えにも繋がるのかなとも思いました。
「貢献できている」という実感が大事
アドラー心理学の最終到達点として共同体感覚という考えがあります。
先週紹介した「嫌われる勇気」でも書かれていた考えで
家庭・職場・学校・コミュニティ・他者に仲間意識を持ち、その人に貢献しているという実感を持つことが大事となります。
私事で「幸せとは何か」というテーマが好きで、よく「自分を満たしてから相手を満たせ」という考えをよく見ます。
アドラー心理学も「幸せになる」がテーマのため考えも共通なんだなと思いました。
優しい言葉、勇気づける言葉をかけることによりお互いの心にガソリンが入っていくということです。
これに関して気をつけなければならない点もあり、それが見返りを求めず主体でやること。
アドラー心理学では承認欲求や褒めるという事に否定的です。
やるのは自分だとして、その行為をどう受け止めるかは相手次第なのです。
例えるなら、電車でお年寄りに席を譲る行動をしたとして「応じる」か「年寄り扱いするなとキレる」などのアンサーは相手次第で自分がどうこうするかの管轄外となります。
あくまで私がしたくてやった。それに応えるかは相手次第というスタンスこそが大切というわけです。
ここは重要でもあり、難しい点でもあるので本書とご興味湧きましたら「嫌われる勇気」などで実際目を通すことをオススメします。
自分にも相手にも役割を与える
先程の続きにもなる話。
他者に貢献している時に人は幸福を実感する。
と書いてきましたが個人的に気をつけなければならない点だと思いピックアップしました。
個人的な解釈としてアドラー心理学は
・自分を受け入れ、自分を満たし
・己が満たされた状態で相手を満たしてあげる
という段階が大事だと理解しました。
自分視点の話は書いてきたので相手視点に触れて終わりにします。
本書では会社メンバーの親交を深めるためのバーベキューで書かれております。
先輩チームは周りの後輩とコミュニケーションを取り、他の人は野菜を切ったり火起こししたりという光景。
先輩になった主人公も一緒になって行動していましたが、周りの役割を奪っていることに気づきます。
自分がやるべき役割は野菜を切るでも火起こしでもない、周りを勇気づけることだ!と気づきます。
これは何にも例えられる事でしょう。
週刊少年ジャンプで連載されている人気作品であるONE PIECEでも該当すること。
初見の方向けにストーリーをざっくり入れると。
主人公ルフィが海賊王になるために航海に出るという話である。
ルフィは船長というポジションですが「自分にできない事をできる仲間」を得ていきます。
コック・航海士・船医・船大工など役割を持った仲間を増やしていきます。
例えがフィクションになりましたが人は役割を用いて貢献している時に幸福度が上がるという解釈にもなります。
就活や転職、独立でよく聞く自分の強み、得意を明確にすることの重要性にも聞こえますがね。
例えで迷子になってしまいましたが自分にも相手にも役割を与えた方が幸福度爆上がりというわけです。
そして役割与えた相手を信じることも大切だと同時に学びました。
自分も相手も活躍できる環境づくりを意識するのも大事ということを個人的ながら学ばせていただきました。
上手くまとまらなくなってきたんでこの辺で終わりにしましょう。
この本は他にも
・物事を多面的に見る思考
・ネガティブとの向き合い方
・「やりたくないこと」への向き合い方
・会社や対人関係に裏切られた時の対処法
など社会で生きていくうえで必要なマインドが多く書かれております。
・自己肯定できるようになりたい
・仕事で上手くいっていない
・アドラー心理学を詳しく知りたい
・人間関係に柔軟になりたい
など抱えている人には特にオススメです。
他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しております。
投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
その時は申し訳ないです汗
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