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【読書感想①】ドーパミン中毒

記念すべき読書感想文の1冊目は
「ドーパミン中毒 アンナ・レンブケ著」です‼︎

本の概要

この本は、アメリカ人の精神科医アンナ・レンブケさんが書いた本で、我々が普段感じている 「快楽・苦痛」 について、書かれています。

皆さん、毎日スマホ触ってしまいますよね? 充電が切れたり、家に忘れてきたときは触りたくてムズムズしますよね。 わたしたちは、このような「スマホ触りたい」「もう一つチョコレート食べたい」「もうちょっとゲームしたい」といった、「欲しい」が満たされた時に快楽を味わい、満たされていない時はそれを渇望し苦痛を味わう訳です。 まさに「551があるとき!!イェーイ!!…ないとき!!ガーン!!」のアレです。

ドーパミンは、このような苦痛と快楽に関わる脳の神経伝達物質です。快楽・苦痛はシーソーのような関係で、快楽を味わうとドーパミンが放出されシーソーが快楽側に傾き、生物のバランス機能により、次は苦痛(渇望)側に傾くという仕組みだそう。そして、快楽は一瞬で過ぎ去るが、苦痛は長引くようです。ドーパミン自体は、人間の欲を満たそうというきっかけになるので重要なんですが、世の中には快楽が溢れ過ぎていて、制御できなくなるのが問題なんです。

身近な快楽:SNS、ゲーム、買い物、ギャンブル、性的なコンテンツ等

この本は、そんな快楽に溢れた社会でわたしたちが快楽・苦痛のバランスを理解し、よりよい生活を送るために書かれています。

この本を読んで、感じたことを以下の5つにまとめました!

以下はこれらについてお話しします。

1.ドーパミンで習慣化

学習、旅といった新しい刺激でもドーパミンが発生するらしい。  
人生を振り返ると、自分は1つのものを長くやるよりは、新しいことに挑戦している時に充実感を感じるような性格でした。これって実は知らぬ間にドーパミンの申し子になってたのかもしれないなぁ、とか思いました(笑)。ただ、現在進行形でやっている、”読書習慣”は、まさに新しい刺激の連続で、結果的にドーパミンをうまく利用した習慣じゃないかと思ってます。これでおあいこ(笑)。 自分はどんな時に「ドーパミン来てるぅ!!」となるか把握しておくことで、楽に良い習慣がで身につくんではないでしょうか。

少し余談ですが、依存症を断つ時に最低限必要な我慢期間は約1ヶ月。1ヶ月で脳システムがリセットされて、やめられる可能性が高まるらしい。だとすると、筋トレとかダイエットとかしんどい習慣も、まず1ヶ月耐え忍ぶことが重要なのかもね。知らんけど。

2.フレームワークの有効性

この本では著者であるアンナ・レンブケさんが依存症の患者のカウンセリングをする事例がたくさん登場します。彼女は、患者と会話をする為に、何年もかけて作った”DOPAMINE”というフレームワークでカウンセリングを行っていました。(D:データ、O:目的、P:問題、A:節制、M:マインドフルネス、I:洞察、N:次のステップ)  

実は最近、わたしは苦手分野の経営戦略の本とかも読んでいて、そこでも企業が経営戦略を考える時、色んなフレームワークで自社・マーケットの分析していると知りました。フレームワークを勉強したり、作ったりして、カバーできないことは臨機応変に対応する。これが、楽して大きな成果を生み出せるコツじゃないかと思しました。

3.水風呂でキマっていこう!!

先ほど、快楽と苦痛はシーソーのような関係にあるとお話ししました。快楽→苦痛があるのであれば、苦痛→快楽もあるんじゃないか…… ? あります!!!  
その一例として、冷水に入って”ハイ”を味わう患者の例が取り上げられてました。サウナに行ったことがある人だったらわかると思います。サウナに入って水風呂に入った後の「整う」は、要するに”ハイ”になっているってことなんですね(笑)

冷水に入った時の効果について(以下引用)『14℃の冷水に1時間身を浸すという実験に10人の男性が参加した。血液サンプルを調べると、冷水に浸かるとドーパミン濃度が250%、ノルアドレナリン濃度が530%増加することが明らかになった』と書かれてました。アスリートも早急な筋肉疲労回復の為に冷水浴をしたりするみたいですよ。  

冷水シャワーとか冷水浴を良い感じに使えば、自分のコンディションも自由自在に調整できそうですよね。この本を読んでから、お風呂の最後には冷水シャワーをしていますが、確かに風呂上がりの気持ちよさが全然違う(笑)皆さんもぜひ体を冷やしてキマっていきましょう!!!!

4.ドーパミンはビジネス!?

この本を読み進めていく中で、私が感じたことは「人がどういう仕組みで快楽を味わってドーパミン漬けになるのか理解することで、影響力のあるビジネスになる」ということでした笑  

なんてやらしい考え方なの!!と突っ込まれてしまいそうですが、本の概要でもお話ししたとおり、実際わたしたちの周り(特にサービス業)では、ドーパミン製造ビジネスがたくさんありますよね。例えば、スカイダイビングやジェットコースター、先ほども紹介したサウナなどは、苦痛→快楽(興奮)を利用したビジネスということに気づきます。これってめちゃくちゃ興味深い。我々は、意識はしてないですが、みんなが”ドーパミン大好き人間”なんです。逆にいうと、こういう知識があれば、過度にハマってしまうことも避けられるかもしれないですよね。

だからこそ、脳科学とか心理学って学んでいて損はないなって思うし、普通におもしろい情報だから、どんどん取り込んでいきたいと思いました!!

5.正直に生きることの大切さ

みなさん、嘘ついたことありますよね?(笑)平均的な成人は毎日0.59〜1.56回嘘をついているみたいです。嘘はそれをバレないようにする為にエネルギーを使いますよね。ハッピーな例でいうと「サプライズ〇〇」。これって、バレないようにあの手この手を尽くして計画して、協力者に依頼して、嘘をついて、相当な労力を費やすと思います。(サプライズが嫌いというわけではないですよ笑)
まず、正直でいることで、このような無駄なエネルギーを使わずに済みます。

また、正直でいることは人との親密な関係につながります。すごく心に残ったので、本文を引用します。『自分自身のあまり好ましくない側面を表せば、人は遠ざかっていくと私たちは思っているものだ。………しかし、実際には逆のことが起きる。人が近づくのだ。相手の不完全さの中に、人は自分自身の弱さや人間らしさをみる。自分自身が抱いている疑い、恐怖、弱さが自分だけのものではないことを知って安心するのだ。』…なんか沁みません?(笑)  

人との親密さは、幸せホルモン「オキシトシン」を生み出し、それによりドーパミンの放出も促すようです。ここでのドーパミンは外から人工的に生まれるものではなく、内発的に生まれるもので良い効果があります。依存症治療の、集団精神治療もこのことを利用した治療なんだなと勉強になりました!

まとめ

 以上、感想について紹介してきました。特に「5.正直に生きることの大切さ」が印象に残っています。私たちが、依存に陥らないために一番にできる行動だと思います。  

身近なところで言うとSNS。どうしてもキラキラした華やかな投稿ばかりになりますよね!投稿するのも、見るのも楽しい!!でも簡単に自分を偽れるわけです。嘘をつくことは最終的に孤独感や罪悪感につながるようです。だから、繋がりを求めてついついまたやってしまう。これって依存症と変わりないですよね。

だから、本でも述べられていた「徹底的な正直さ」が重要なんだなと気付かされました。たまには、冗談でも言ってないと人生もつまらんので、良いバランスで意識していきたいと思います!!!

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