半自動筆記に依る夜想曲(13)-1『揺籠と墓場』-1
無知!!!
嗚呼、『此ノ世ヲ知ル』と云う類の衆生の如何ばかりに哀れなることか!!!
更に悲しい事に、其れ等の度し難き衆生は世界の隅々、枝葉末節に至る迄溢れ返るを通り越して既に飽和するに至った!!!
私は内心では此れ等卑しき衆生を降り注ぐ鉄火を以て綱紀を粛清し尽くしてしまいたいと欲する。其れも強く。
しかし乍ら、畜生にも劣る此等衆生を殺害し尽すには、亦現世を地獄の二つ名に変えてしまうには、些か、甚だ力不足である…。
依って、私は其の精神を以て相争う得物とするだろう。例えそれが水底の霊の様に弱く幽けきもので有ったとしても。
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