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【詩】墓碑銘(Epitaph)

現世うつしよに生きる事が痛みだけであるとするなら、
生きる事の如何に哀しき事か、
なんと無為な事か。
私の運命の前には、
最早死すら生ぬるい。
何故なら私には、
生きる事こそ死である事に他ならぬ事だ。
嗚呼、何という事だろう。
青い虚空そらと太陽に私は憎しみしか感じない。
そして残酷なまでの暗闇の優しさだけを只想う。
出来得るのなら、
二度と醒める事の無い睡りの中に。
現実という名の悪夢から、永遠に逃れる為に。

<了>

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