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2023年4月の記事一覧

心お弁当《#毎週ショートショートnote》

「ユキのお弁当カワイイ」 「その卵焼き、美味しそう」 いつもの賑やかな光景を背後に感じなが…

豆島  圭
1年前
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凍える星《#シロクマ文芸部》

凍った星をグラスに。 さらに三奈ちゃんは、極細ポッキー1袋25本を氷の入ったグラスに差す。 …

豆島  圭
1年前
28

《伝説の安心感》#毎週ショートショートnote

「はい、どうもー」 「僕、今日タクシーで来たんですけど」 「僕は新設の新幹線」 「九州かな…

豆島  圭
1年前
21

いつまでもあなたを 《シロクマ文芸部》

一冊の本を埋める。 自宅ポストのすぐ脇に。 そして毎朝、水をやる。 「ついに埋めたのですね…

豆島  圭
1年前
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やさしい童話《#毎週ショートショートnote》  

母親たちは忙しい。 保育園帰りのスーパーのカートに、あるいは親の診察中の待合室脇で、子供…

豆島  圭
1年前
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向日葵が花ひらく時《#シロクマ文芸部》

手渡されたのは光る種。 「これしか余ってないんだよ。なんかの塗料が付いちゃったかな」 先生…

豆島  圭
1年前
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赤青鉛筆で日記を書く《#シロクマ文芸部》

「赤青鉛筆で日記を書く。」 春休みの宿題は、それだけだった。 私はほっと胸をなでおろした。 息子のケイタはもうすぐ二年生になる。いまだに落ち着きがないし、物はすぐ失くす。 4月に入ってランドセルのポケットから蛇腹になった「春休みのしゅくだい」と書かれたお手紙を今日見つけたときは、まさかと思って膝から崩れたけれど。 一行日記。3月31日分迄を書く。始業式より早く、明日の4月3日に提出。なんでだろう。でも今からでも間に合う。 「赤青鉛筆ってどこ? おたよりに配ったって書いてあ

《メガネ初恋②》#毎週ショートショートnote

この年で初恋なんて笑われちゃう。 だから そんな素振りは見せずに その眼鏡屋に通う。 最…

豆島  圭
1年前
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メガネ初恋《#毎週ショートショートnote》

初めて君に会ったのは小学校高学年の頃だった。 君のとなりに誰が座るか。 取り合いになった…

豆島  圭
1年前
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