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感覚過敏のお子さんは「場所によって静かにみえる」、「場所によって暴れてみえる」ことがある話

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過敏さのあるお子さんでよく聞く話であったのは、

・自宅で暴れている、しかし、園では静かに過ごしている

・自宅では静かに過ごしている、しかし、園では他害や暴言が目立つ

大別してこの2つのパターンがみられます

どうしてこのようなことになるのか、以下に記述していきます



お子さんはなぜ静かに過ごすか

基本的にお子さんは「自分の表現できる場所」で行動が多くなります

しかし抑圧的な環境で、なおかつ自身に過敏さがあると、その場所では静かに過ごします

身を守るための結論として、静かに過ごしているのです

その原因として多くは

・味覚、触覚、嗅覚、聴覚、触覚、前庭覚、固有覚に過敏さがある

・自分の気持ちを表現できない緊張感のある環境である

が挙げられます

大体は大人の無理解で苦手さを伝えても怒られることや、それが許されない環境が多いです

大体「逃げるか」「戦うか」の2パターンあります。逃げることを選択したお子さんが「静か」に過ごすのです


お子さんはなぜ暴れるのか

「自分を表現できる場所」では、お子さんはイライラをぶつける行動が多くなります

他の場所で行動化できない抑圧されていた分を、ストレスをそこで発散させるルーティンに入ってしまいがちです

暴言、他害などにつながってきます


必要な支援の考え方として

基本的にはお子さんに対して

・嫌な感覚があった際に、逃げられることが認められる環境(活動や人間関係)をつくること

・本人自身が自己防衛手段を持てるようにしていくこと

・できるだけ苦手な感覚を減らしていくこと

が必要になってきます。そうすることで、お子さんとの信頼関係ができ、関わりの道筋もはっきりしてきます


このケースの問題として

しかし、実際にこのようなケースを担当して思ったことは

泥沼にはまることが多い ということです

このケースで一番問題なのは、「静かなところでは問題がない」とみえることです

お子さんが

静かな園では、「家に問題がある」 と結論づけて関わろうとし

静かな家では 「園に問題がある」 と結論づけて要求が多くなる

など、お互いがお互いに「問題がない」「問題がある」と思ってしまうことです
見当違いな行き違いが起こりやすいのです

そして、誰しも「自分に問題がある」と思いたくないという心理も発生し
まずはそれを紐解くところから始まります。時間がかかるのです


しかし、問題の原因を大人が正しく認識することでお子さんは大きく変わるのです


以上になります

これからも少しづつ投稿していけたらと思っています。
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