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私はこの方法で漢文が読めるようになりました

みなさん、ご機嫌よう。

報告が遅れましたが、何とか1ヶ月連続投稿を叶えることができました😊

みなさんのスキやコメントのおかげでnoteを継続することができたのです。

ありがとうございます🙇

本題です。

漢文が得意だという人に今まであったことがありません。ネット上ではちらほら散見されますが、リアルには出会ったことがありません。

漢文といいますと、やはり時代遅れアナクロなイメージがどうしても付きまといます。

それでもなお、私が漢文にこだわるかといいますと、面白いの一言です。それ以外に理由はありません。

幼少の頃より、古典と歴史が好きだったのも一因としてあるかもしれません。ただ、高校生の時には漢文オタクと呼ばれるくらいどっぷりと浸かり切っていました。

漢文は確かに難しいです。
漢文といいますのは、外国(大陸)の古典をもとに日本でアレンジしたものですから、難しいのは当たり前です。

では、私が漢文の読解力を高めるためにどうしたか?

答えは素読です。

意味を考えずに、ひたすらに訓読文を音読するのです。江戸時代の寺子屋式の学習方法です。

テキストとして用いたのがこれです↓↓↓

漢文科の教科書

右が明治40年発行のもので、左が昭和3年発行のものです。

冒頭に“文部省検定済”とありますから、おそらく学校で使われていた教科書だと思われます。

今でこそ漢文は、国語科の一部に編入されていますが、戦前の旧制中学校・高等学校においては、国語科と漢文科が分離していました。

独立している分、中身が濃いです。当たり前の話ですが、まるっと一冊漢文です。

荻生徂徠の項目
西郷南洲(隆盛)の項目

現在の教科書では、故事成語などが多いのに対し、当時は伝記や歴史上の出来事、自然描写など多岐にわたっています。内容的にもこちらの方が面白いですね。

なお、誰かが使用していた教科書らしく、書き込みもありました。きっとどこかのお爺さんが大事に保管してたんでしょうね。

ちなみに上の画像に原善刪修さんしゅうとありますが、別名原念斎といいまして、江戸時代の儒学者です。代表作に「先哲叢談せんてつそうだん」があります。現在におきましては、江戸時代の儒学者の文章に触れることは皆無ですので、非常に貴重な文献です。

ちなみに付録としてこんなものもありました。

付録のシート

これは発見です❗
はじめのうちは❓❓❓な感じですが、使い方はこうです↓↓↓

シートを重ねると

あら不思議。返点や送り仮名が消えました。ある程度慣れてきたら、白文(原文のこと)で読むことができるんです。これはスゴい❗

今日はこんな感じの記事になりました。この本に出会ったのが、高校生の頃ですから、もうウン十年も前から私の手元にあります。宝物です。

余談になりますが、大正時代の後半くらいから漢文科廃止の議論が旧文部省の内部で起こりまして、昭和に改元されて以降、授業時間は少しずつ削減されていきました。

戦後、大幅に教育改革が進む中でついに漢文科は廃止となり、国語科に編入されることとなりました。

科学思想を教育の中心にするのもいいですが、和漢文などの古典も大事にしていきたいですね。

それではまた。


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