【社会人留学】 Week1~大学院の授業が始まりました~
長い一週間が終わりました~!毎日、新たな出会いや発見があり充実感に満ち満ちていた一方で、授業は想像を超えるハードさでした・・・。
オリエンテーションの際、ビジネススクールのDeanが「一科目につき、授業以外での学習時間は最低9時間は必要(授業含めると48h/週)」と言っていましたが、それはまったくジョークではありませんでした。実際は、一日平均10時間は勉強していたと思います。
日々素敵な出会いがあり、友達もたくさんできたので、一緒にお茶や食事をしたいのですが、課題に追われてしまってなかなか実現に至らず。ほんとーにもどかしいです(TT)
今期の履修科目とともに、初回の授業を受けた感想を記します。
◆ファイナンス
テーマ:財務の概念を学び、金融証券・商品の評価や意思決定を練習します
感想:先生の熱量がものすごく高い。故郷はイタリアだそうですが(メールではチャオ!ボンジョルノ!と言われる)、オーストラリアも含め、アメリカやその他いくつかの国にも居住経験がある、多文化主義の権化みたいな方です。先生の影響もあってか、学生の国籍の多様性も際立って高かったように思います。イタリア、フランス、オランダ、スイス、アメリカ、イギリス、コロンビア、ペルー、インド、ベトナム、インドネシア、中国、台湾、香港、フィリピンなど。人事として財務と協働する場面も多くあったため基本的な概念や課題の観点は頭に入っています。しかし具体的に数字を操作したことがないので、そこはチャレンジだと思います。一緒のグループには、学部が会計系で4年の実務経験がある方(香港出身)、学部がメルボルン大の経済だった方(フィリピン出身)の方がいて、かつ人柄のよい方々なので、協力しながら上手く乗り越えていきたいと思います!
◆ビジネス分析と意思決定
テーマ:ビジネスの実際の課題(財務、マーケ、人事、サプライチェーン
など)を、数学的なツールを用いて分析し、意思決定する練習をします
感想:多分一番ハードになると思います。今は、リニアプログラミング(一次不等式)というツールを使い、例えばある工場でXとYという製品をいくつかの条件下で生産するにあたり、最も利益を上げるプロダクトミックスは?というような検討をします・・・・。苦手ですw仕事でも概念を扱うのは得意なのですが、数字を用いて具体に落とし込んだり、さまざまな仮説を立てるのはいいものの、結果の予測を数字を示したりするのはつねに苦行で、相当なエネルギーを消耗していました。ですが、避けては通れません。踏ん張って、何かを掴みたいと思います!!
◆バリュークリエーション
テーマ:マーケティング、戦略、アントレプレナーシップ、人材管理、サプライチェーン管理、組織設計といった複数の学問的視点からの価値創造について学びます
感想:グループ活動が多く、課題にはケーススタディーを多く扱うので実践的です。人事には多くのステークホルダーがおり、それぞれの顧客を意識した価値提供が必要でした。マーケティングはさまざまな方法で自分なりに学んできましたが、やはり、大学院で受ける授業の質(リーディング課題の選定も含めて)はとても高く、これまで点で理解してきたものが、たった一回の授業とその予習で線になっていった感覚がありました。こちらも、バックグラウンドが多様な熱量の高いメンバーと一緒に活動できるので、とても楽しみです。
◆マネジメントコンピテンシー
テーマ:マネジメントとしての知識とスキルについて、求められる水準と自分の現在地を理解し、向上に向けて取り組みつつ、マネジメントとしてのコミュニケーションや意思決定の能力の向上、個人やチームの動機付け、効果的なコンフリクトへの対処能力の強化を目指します
感想:尊敬するメンター曰く、おそらく日本にない領域とのことです。人事としての実務経験を直接的に活かすことができる喜びもありますし、マネジメントに関する問題意識をより具体化し、深く見つめる良い機会になると期待しています。さっそくマネジメントのコンピテンシーと現在地のギャップを知り、その差を埋めていくための目標設定をし、ラーニングバディーとともに励ましあいながら、達成に向けて取り組んでいきます。私は、コロンビア出身(元米系金融)の方と意気投合しペアを組みました。コロンビア人の友人ができたのは初めてで、とても嬉しいです。
リーディング課題は、毎回少なくとも100ページ/科目ほど提示されます。しかも、さらっと読んで理解できるほど簡単な内容ではないので、内容理解のためには集中力と追加のリサーチ(You tubeで検索して解説動画を見たり、日本語のリソースにアクセスしたり)必要なことがほとんどでした。ずっと読んでいると集中力が持たないですし、飽きるので、2時間を限度として科目を変えながら、リーディングを進めています。
ひっじょーに大変なのですが、働くなかで身に着けてきた「優先順位づけ」「リーダーシップの取り方」「自己理解(自分にあった学び方や人間関係のマネジメントなど)」「問題解決力」を活かし、上手くマネージできたことも多くあります。
例えば、「問題解決」について。前述のビジネス分析の授業は苦手分野なので、特にしっかり予習して臨んだにもかかわらず、頭の中がクエスチョンマークで占拠されたときには、パニックになりました。しかも、まだ人間関係をしっかりと構築できていないので、それを素直にシェアできる人もいません。加えて、インド人のクラスメートの英語が聞き取れなさすぎる。(普段、英語にはあまり不自由しないのですが、where do you stay?すら一発で聞き取れませんでした)背後からは中国語など、理解できない言語で話す声が聞こえてくる。(中国の学生がまとまって座っていました)分からないのダブル、トリプルパンチで、強い孤独感をおぼえました。はじめて半泣き状態で帰宅した後、すぐに落ち着いてなぜそうなってしまったのかを振り返りました。すると、自分の予習に穴があったことがわかり、そこをおさえるとクエスチョンマークが解消できそうだったので、本当に安心しました。また、次回孤独を感じないように、こう座ろうというアイデアも浮かんできました。
授業以外でも、新しい環境で過ごすなかで、どうしてももやっとすることがあります。経験上、それを放置すると心理的な負担が大きくかかり、他の事に集中できなくなるため、まとまった時間を取ってしっかりと向き合いました。具体的には、一体何にもやもやしているのかを事実と解釈に分けて書き出し、どうすれば事実(問題)が解消されるのか、まで考えつくします。すると、自分がコントロールできる範囲でできることが見えてきます。私の場合、そこまで考えると、もやもやは消えていきます。Control the controllable(自分にコントロールできることのみ、コントロールする/しようとする)に集中することが、私にとっての処方箋なのです。
授業はハードですが、学びの機会を得られることは貴重なギフトです。新しくできた素敵な友人が、最近読んだというThe INFINITE GAME (Simon Sinek著)を踏まえて、「課題は、終えることをゴールにするのではなく、課題を解いた後も続いていく学びの源泉にしよう(日本語にするとこんな感じだと思います)」と話してくれた際、とてもインスパイアされました。奇跡的に得た学びの機会を大切に活かしていきたいです。
最後に。先日全豪オープン会場内にあるコートでテニスをしてきました。とても打ちやすく、気持ちよいコートでした。
最後まで読んでくださってありがとうございました~^^