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未知の鼓動 -日々是アート- 2019
(2021年11月より着手。それ故、記憶や記録が定かでなく不充分な時期や記述があります)
それは視えてくるのです。
己が求めに導かれて顔を上げると、未知の鼓動は聞こえます。
あの時この時、あの場所この場所、鼓動の響きが聞こえてくる処へ、どうしても逢いに行きたくなったのです。
フィリップス・コレクション展@三菱一号館美術館 on Feb. 2nd,2019
巨匠展です。やはりインパクトはなかなかのもの。その筆致は「ザ ピカソ」「ザ ゴッホ」「ザ モネ」です、あたり前ですが。“ひと目観ればその作家名がわかる”のは、独特な個性により形づくられた作風の証なのでしょうか。
福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ@東京国立近代美術館 on May 4th,2019
シュールな着眼で「笑いとばせ」とはなるほど納得、一郎さんの作品はどれも大層興味深い。初見なんですが、最初から最後まで”福沢流”を満喫させてもらいました。
“どうしようもない世界”を知的に鋭く見つめ、「Poisson d’Avril」「敗戦群像」「顏」等々に仕上げられた多彩なテーマ。
その勢いで群馬に在る本籍館訪問を画策しましたが未だ実現できておらず。何とかお目にかかりたい。
クリムト展 ウィーンと日本1900@東京都美術館 on May 10th,2019
艶やかさと妖しさを纏いつつも、そこに描かれたヒトの業や性に取り込まれ、いや魅せられてしまう時間。しかし、魅了されてはいるが入り込まずに観察出来る、そんな作品たち。
「ヌーダ・ベリタス」「ユディトI」は金装飾されることでゴージャスが増し耽美に至り、「ベートーヴェン・フリーズ」は黄金が独特な描写を活かしきる。そして、「女の三世代」では”生命の連なり”がゾクっとする感触に伴われて描かれている。
もし、これらをウィーンで観ることが出来ても同じように客観視できるのでしょうか。是非とも試してみたい。今回はあの「接吻」が出品されておらずその時には…
ル・コルビュジェ 絵画から建築へ-ピュリスムの時代@国立西洋美術館 on May 10th,2019
コルビュジェの名は建築家としての作品でしか知らず、「絵画って?」と興味深々。結局、また、自身の認識不足を思い知らされることに。
キュビスム/シュールレアリスムを中心にけっこう好みの作風も多く、いつもの再巡回にはかなりの時間を要しました。その素敵な彩能に出逢えたことに感謝。
松井ヨシアキ展 パリでダンス@Bunkamura Gallery on Jun. 21st,2019
その明るくて愉しげな風景の数々、観ているこちらのココロも踊ってしまう、それがパリ。
カラフルでいて独特な筆致に観惚れてつい長居してしまいます。
言祝ぎの美-寺宝でつづる吉祥@相国寺承点閣美術館 on Aug. 13th,2019
お盆の帰省時、少し足を延ばして。企画展も良かったけれど、本来のお目当ては同寺の蟠龍図。京には龍が多いですが、此処も、静かにしかし迫ってきそうな凄みをたたえており、暑い中訪れた甲斐がありました。
真っ青な空と庭の緑、そして蝉の声が心地良さを呼び込みます。暑中 涼あり。
バスキア展@森アーツセンターギャラリー on Nov. 2nd,2019
ようやく逢えましたバスキアに。良いですよねえ。”カッコいい/面白い/楽しい/ユニーク/興味が尽きない”などなど、それを表したい言葉は数限りなく出てきそうですが、「何が良いのか」言葉ではほんま上手く説明できません。テーマ?、色彩、構図 、ライフスタイル等々 全部です。作品から迸るエネルギッシュさも堪りません。文字通り、Don’t think. Feel. です。