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ときどき日記(632)カスハラ、パワハラ、逆パワハラ

カスハラに関する新聞記事は定期的にと言うか頻繁に掲載される。今日(7/17)の読売夕刊にも「カスハラ心の被害深刻」として特集記事が組まれていた。

私は定年まで地方公務員であったが、それも最後の10年間は最下級管理職として奉職していたが、公務員でもカスハラを受けることを身をもって経験した。

「業種ごとのカスハラの特徴」が一覧になっているが、セクハラを除き、すべてに思い当たる。

「■スーパー、ドラッグストアなど 上司の謝罪の要求が多い
 ■ホテル、百貨店など カスハラの言動に理詰め、揚げ足取りといった特徴がある
 ■飲食店、住生活関連店など 対面による苦情は人格否定や威圧的である割合が高い
 ■医療、介護、福祉など セクハラや大声での威圧的な言動が多い」

となっていて今でも何かのきっかけで良く思い出す。

公務員全体がそうなのか、少なくとも私の職場は、対応が悪いと、言い方を変えると、上手にあしらうことができなかった場合、上司から叱責され、人事考課にひびく恐れさえあった。それも部下の分もすべて引き取って対峙するから頻度も半端ない。

カスハラそのものでダメージがあるのに、「クレーム対応はぜんぶ(最下級)管理職の仕事です」と言われて何倍ものカスハラと対峙させられた。逆パワハラだよ。その上に上司から潰されるのだ。

おかげで定年までの2年半はメンタル障害を惹起し、廃人と化し、休職処分に処せられた。公務災害にするもしないも上局の胸ひとつ。あるいは上司の上局への説明次第でもあるので、私は公務災害の申請すらしてもらえなかった。災害職場になってしまえばそこの管理者の評価が下がるからだ。

記事にもあるが「職場ではカスハラの対応方法が具体的に定められておらず、我慢せざるを得ない」状況にあり、それでも対応に失敗すれば、叱責、低評価へとつながったからたまらない。

勤めていた市役所は「おもてなし」を標榜していたためか、市民が「市民様」になっていたようで、市民がそれに悪乗りしていたとしか思えない状況だった。

今はおかげさまで休職期間も含め6年近くカスハラ現場から離れていたため、新たな自分に生まれ変わることができた。来年からは年金も僅かばかりいただけるようだ。ガチで働く必要もなくなり、働いたとしても、何ならすぐにでも辞めてしまえる。そんな恵まれた立場にいるうえで、サンドバッグを長年務めてきた経験を踏まえ、やりたい仕事が明確に見えてきた。

新幹線の車内を巡回するガードマンをやりたいと思っている。賃金はいくらでもいい。不当に安くてもいい。40年前に列車の食堂車に乗務することを夢見て「日本食堂」に入社したものの、いろいろあって夢は散った。新幹線に乗務できれば、置き去りにしてきた青春も取り戻せる。

いつでも辞められる。そんな立場にも恵まれたし、たいがいのカスハラにも対峙できる。

カスハラ対応やってやろうじゃねえか。「待ってろ新幹線!」

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