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【中学校・社会科・歴史】幕藩体制の確立と鎖国

今回は単元を通しての課題の設定について考えていきたい。
本単元は学習指導要領には以下のように書かれている。

(3)近世の日本 課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付け ることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア)世界の動きと統一事業
(イ)江戸幕府の成立と対外関係
(ウ)産業の発達と町人文化
(エ)幕府の政治の展開
2 各分野の目 標及び内容
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア)交易の広がりとその影響,統一政権の諸政策の目的,産業の発達 と文化の担い手の変化,社会の変化と幕府の政策の変化などに着目 して,事象を相互に関連付けるなどして,アの(ア)か ら( エ)までにつ いて近世の社会の変化の様子を多面的・多角的に考察し,表現する こと。
(イ)近世の日本を大観して,時代の特色を多面的・多角的に考察し, 表現すること。

学習指導要領(平成29年告示)解説
社会科編 歴史的分野

(イ)江戸幕府の成立と対外関係 江戸幕府の成立と大名統制,身分制と農村の様子,鎖国などの幕府の 対外政策と対外関係などを基に,幕府と藩による支配が確立したことを 理解すること
(内容の取扱い)
第2章 社会科の目 標及び内容 (3)のアの(イ)の「鎖国などの幕府の対外政策と対外関係」については, オランダ,中国との交易のほか,朝鮮との交流や琉球 の役割,北方との 交易をしていたアイヌについて取り扱うようにすること。その際,アイヌ の文化についても触れること。「幕府と藩による支配」については,その 支配の下に大きな戦乱のない時期を迎えたことなどに気付かせること

学習指導要領(平成29年告示)解説
社会科編 歴史的分野

つまり、本単元では、江戸幕府の内政や外交、人々の生活に注目し、幕府と藩による支配が確立したことを理解することが求められる。そこで、単元を通しての課題を以下のように設定していく。

戦国時代から考えられる幕府の課題
①前の時代は戦乱の時代だったのに、江戸幕府では反乱はなかったの?
②戦国時代はキリスト教が問題視されたが、幕府はどのように対応したの?
③戦国時代には中国や朝鮮へ侵略しようとしたが、その後の関係は?
④戦国時代のように下剋上はおこらなかったの?
          ↓
単元を通しての課題:江戸幕府は戦国時代からの内政や外交の問題へどのように対応し、250年以上も続く幕府の基礎を築いたのだろう?
          ↓
内政 
Q1江戸幕府はどのように、全国を支配し長期政権を築いたの?
外交 
Q2江戸幕府はなぜキリスト教を禁止し、外国にどのような対応をしたの?
Q3江戸幕府は中国や朝鮮など他国とどのような関係を結んだの?
暮らし
Q4江戸幕府は人々をどのように統制したの?

今回は中単元の課題を常に意識し、小単元の課題を考えるようにした。教科書の作りも単元に沿って作られているので、単元を通した課題を意識することで今まで見えなかった景色が見えるたかもと感じた。


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