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家に伝わるオオサンショウウオ伝説、その真実に迫る
今回は歴史研究家の雲です。
ふとした事から過去の出来事の真偽を考察することになりました。
元々は岡山県に等身大Zガンダムがあるという情報があり、ガンオタのReiさんが、見ておく必要があるというので同行することになりました。
そのためだけに、遠方まで出向くのはもったいないので、周辺地図を見ました。
鳥取県と岡山県の県境近くに射撃場があります。
湯原国際クレー射撃場といいます。
この射撃場には何度も行ってます。
銃を持って移動するときは、基本的にお店などには入れません。
(車に銃を置いて行ってはいけません、お店に銃を持って入った場合、装備は強盗と変わりません。通報されたら、ややこしいことになります)
湯原と言えば温泉が有名なで、銃を持たずに湯原に行くのは滅多にない貴重な機会です。
Zガンダムを見てから湯原温泉まで行って帰る企画となりました。
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道の駅「久米の里」にあります。
道路からZガンダムが見えます。
こんな所にモビルスーツが隠してあったのか。
自分の機体を見つけたパイロットの気持ちがわかります。
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横浜の動くガンダムが完成するより、遥か昔に動くZガンダムが投入されてたのですね!
そして、もうひとつの目標の湯原へ向かいます
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道の駅のようなお店が併設されて、温泉があります。
ペットが入れる湯もあるのですね。
お店に入るとなんと鹿の皮が売ってます。
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ここで気になるホワイトボードを発見しました
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オオサンショウウオて、この辺りでは「はんざき」と呼ぶのですね
初めて聞きました。
オオサンショウウオの名前は「山椒魚(さんしょうお)」とも言われており、由来は山椒のような香りを発すると言われてますが、
はんざきの名前の由来は「からだが半分に裂けているような大きな口の動物だから」など所説あります。
近くにオオサンショウウオを祭る「はんざき大明神」という神社もあります。
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ここで、本題に入ります。
私が小学校低学年の頃、おじいちゃんとお父さんが昔々サンショウウオを食べたことがあると、お酒飲みながら言ってました。
小学校でオオサンショウウオは天然記念物と習ったので、「サンショウウオとはオオサンショウウオのこと?」
おじいちゃんが言うには、「そや!」
オオサンショウウオとサンショウウオでは全く扱いが変わります。
自信満々にエライことを言ってます。
いつ食べたかによっては天然記念物を捕獲して食べたらタイホされます。
なんという、大人たちでしょう。
ハッキリとした証言が記憶にあります。
「兵庫県たつの市の奥で捕まえた」
「焼いて食べた」
「鶏肉のような味だった」
「車の中のカセットコンロで焼いて、匂いがきつく車が一週間ほど臭かった」
おじいちゃんならやりかねないと思ってました。
ここでReiさんに、おじいちゃんと親父の伝説を話ました。
Reiさん曰く「酔っ払いの冗談と思う。そんなリスクを背負ってまで、あの姿のオオサンショウウオを食べる人はおらん」
確かに、そんな気もします。
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2人共、私が小学生時代に他界したので事実を聞くことは出来ません。
真偽を調べてよいのだろうか。
ひょっとすると、墓場まで持っていくような秘密の話ではないのだろうか。
没後、影響のない年数が経過して、伝説の真偽を確かめて何の得があるのだろうか。
ハッタリであれば問題ないですが。
真実だと時効で被疑者死亡のため罪に問われることはないとは思いますが、こんなことをnoteに載せてどこぞの誰かに怒られはしないか。
ですが、この伝説を解き明かすのは子孫である私にしか出来ない調べてみます😑
そもそも、オオサンショウウオとは何ぞや?
・約3千万年前からほとんど変化していない両生類
・オオサンショウウオとサンショウウオは別
サンショウウオはイモリみたいに小さい
サンショウウオが成長してからは陸上で生活するのと違って、オオサンショウウオは一生のほとんどを水中で生活する
・日本書紀(西暦619年)の漁師が獲ったのが日本史上初登場
・古代中国に調理方法の文献が残っている
実は『美味求真』と言う本には三国志(蜀志)に記載と書かれてますが誤りぽいです。蜀志にはその記載はないです。(蜀(現在の四川省)では今も養殖物は食べるそうです。)
酉陽雑俎(ゆうようざっそ)という本に中国唐の時代の頃の話として、よく叩いて水分を切ってから調理すると記載されている(残酷な記載なので私がオブラートに包んで優しく記載しました)
まず真偽を確かめるポイントは2点と考えます
・兵庫県たつの市にオオサンショウウオは生息していたのか?
・オオサンショウウオは本当に鶏肉のような味はするか?
1.兵庫県たつの市にオオサンショウウオは居たのか?
2020年7月28日 兵庫県たつの市新宮町で巨大オオサンショウウオ発見という情報がありました。
★新宮町で巨大オオサンショウウオ発見★ 朝♪目が覚めてぇ♪ 新聞あけたら♪おおきぃーな生物が載っていーまーしーたー♪ 子どもの頃、大好きだった「ほえろ!マンモスくん」がグルグル回っています。 ちょっとちょっと、デカイデカイデ...
Posted by 神戸新聞新宮専売所 on Monday, July 27, 2020
近年の記事なので、昔からたつの市の奥に生息していたのは間違いないです。
天然記念物をみだりに他所で捕獲してわざわざたつの市に放流する人はいません。
デメリットはあってもメリットはありません。
おじいちゃんたちが、捕まえたかどうかはともかく、たつの市の奥にオオサンショウウオがいたという話は本当です。
2.オオサンショウウオは本当に鶏肉のような味はするのか?
さて、味の検証です。
オオサンショウウオを食った人に聞くしかありません。
まず、天然記念物ではない「サンショウウオ」を食べた人の記録があります
天然記念物でないサンショウウオの味は、ほぼ旨味と塩味で成り立っているようで、「小魚アーモンド」の小魚のような香りと食感と記載されてます。
おじいちゃんの言ってる内容とは随分違います。
おじいちゃんたちは鶏肉のような味と言ってました。小魚とは全く違います。
このことから、「サンショウウオ」を食べたのではないです。
さて、現在は天然記念物である「オオサンショウウオ」を食べたら怒られます。
罪になります。
味について直接聞ける人はいません。
Wikipediaを見ると味に関連することが書いてました
食用とされることもあった。美食家で知られた北大路魯山人は、随筆「山椒魚」で「味はすっぽんを品よくしたような味で、非常に美味であった」と述べている
北大路魯山人と言えば、明治、大正、昭和を生きた、篆刻家、画家、 陶芸家、書道家、漆芸家、料理家・美食家です
北大路魯山人さんを知らない人もおられるので、美食家と言えば、現代で思い当たらるのは、ギャル曽根さんあたりでしょうか?😂
北王子魯山人さんのの味覚は、おじいちゃんより優れています。
北王子魯山人さんは、鶏肉ではなくスッポンの味という言葉を残しておられます。
なるほど、スッポンの味ですか。
スッポンは爬虫類、オオサンショウウオは両生類です。まぁ水の中で過ごしているので味が似ていてもおかしくはないです。
鶏は水中ではなく陸上で生活します。
全く別物ですね。
おじいちゃんが言ってたのはハッタリだったのですかね。🧐
待てよ、スッポンの味は私は知っています。
今年の初夏に山ガールMIZUHOさんと食べました。
下記の記事に書いてます。MIZUHOさんに言われるがまま、命懸けで、スッポンの生き血まで飲みました😭
これが、コラーゲンたっぷりのスープです。
半透明なのがコラーゲンだそうです。
HITOMIさんのスッポンスープはめちゃめちゃ美味いです。
肉は鶏肉の味ぽいです。
筑前煮の鶏肉のような味と食感です。
当時の私がスッポンを筑前煮の鶏肉と表現してます。
血筋からしても、幼少期によく泊まりに行って同じものを食べて育った私の味覚は近いはず。
つまり、オオサンショウウオの味≒スッポンの味≒鶏肉の味です
たぶんおじいちゃん達がいう匂いがキツイ理由は、古代中国のレシピを知らないため。
レシピでは叩いて体内の水分を出すと記載されてます。
北大路魯山人さんは知っていたので、ちゃんと下処理をしてから食したので匂いについての感想は述べていないと思います。
親父たちが古代中国のレシピなんぞ知る由もなく、そのままガスコンロで焼いた食べたので水分が蒸発して車に煙の粒子が残ったと考えます。
おじいちゃん達は本当の事を言ってますね。
すごいですね!
て、いうかやらかしましたね。
天然記念物を食うなんて!
真実に辿りついた感動より、おじいちゃん達が何も考えずに焼いて食べたほうの呆れのほうが大きいです 笑
2人共、私が小学生時代に他界したので事実は不明ですが。
そもそも天然記念物になる前かもしれませんし。
あくまでも我が家に伝わる変な伝説です。
まあ、実家の母親にこのことを伝えるのは止めておきます。
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現在の日本では、孫である私に罪が及ぶことはないとは思います。
歴史とは、時として過ちがあっても、後世では罪を問われずに語り継がれることはあります。
織田信長が大罪と言われる「比叡山を焼き討ち」をしても子孫は責任を問われずにスケート選手として有名になり人生を謳歌しておられます。
という訳で親が天然記念物のオオサンショウウオを食べたという伝説を考察して、私が似た味の天然のスッポンを食べていたとは歴史の偶然を感じるということで今回のお話は締めさて頂きます。
ガンダムの記事を書いてたら、いつも間にか脱線してオオサンショウウオになってしまいました。
長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。
※オオサンショウウオは天然記念物です。獲ったり、食べたりするのは禁止です。あくまでも我が家の伝説です。