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男闘呼組のライブに初めて行ってきた!!…2023年、夏の散財祭り

2023年の夏頃に、あるロックバンドのコンサートに行った。

その名は男闘呼組…昨年一時再結成した頃の彼らである。

現在は「Rockon Social Club」で、男闘呼組のメンバーにプロデューサーの元JUN SKY WALKER(S)ベーシストの寺岡呼人とドラマーの青山英樹を加えた6人組の“イケおじ”ロックバンドである。

男闘呼組の全盛期時代、私は学生で部活と塾に明け暮れており、テレビをあまり見た記憶がない。

当時のビデオデッキは、録画するという意味では大変画期的なものだったが、今のように時間がズレてもバッチリ録ってくれるものではなく、スポーツ中継などが延長されると、肝心の部分が録れてなかったりするシロモノなので、あまりあてにもできなかった。

第一、関係者やファンの方には大変失礼だが、ジャニーズには全く興味がないので、男闘呼組というグループと、一部のメンバーの名前と顔しか分からなかった。

だいたい、全てにおいて「流行の最後尾」を生きている私には、常に無縁の世界であった。

そんな私が、なぜ彼らのコンサートに行くことになったのかと言うと…。

______

遡ること数ヶ月前の入院明け春頃、友人から連絡があり、

「らびちゃん、男闘呼組が再結成されてさぁ、コンサートすごいカッコ良かったから、今度一緒に行かへん?」

「え??」

「旦那も最初興味がなかってんけど、一度一緒に行ったら、“めっちゃカッコイイ”ってノリノリでさぁ。最初は最後まで残らんって言っててんけど、結局最後まで残って見てたんよ。」

「それはよっぽど良かったんやなぁ。でも私あんまり知らんし、好きな曲かどうか分からへんしなぁ…。」

「YouTubeでも多少あるよ。お金も出すからさぁ。」

「え?!お金出すって…ちなみに1ステージいくらなの?」

「12,500円。」

「え…12.500円?!」

専業主婦の私には高額な出費である。

ちなみに彼女が言うには2ステージ当たったので、合わせて25,000円である。

「そんなん、出してもうたらめっちゃ悪いやん…〇〇ちゃん、アンタの分も合わせたら5万円ってごっつい出費やん!!」

「どうせ旦那が行っても、私が出すから一緒のことなんよ。もし全額私負担ってことが負担なら、1ステージ私が出すから、1ステージ分だけ払うってのでも良いし。急やし、まだ行くまでに時間あるから、よく考えておいて!」

「…うん、分かった。」

この時点では正直あまり乗り気ではなかった。知らないに等しいバンドだし、曲も全く知らない。第一高額な上、長年病気を患っているので、2ステージの体力が持つかも怪しい。

「う~ん…。」

何日も何日も悩んだ。

しかし、私は最後にコンサートに行ったのがいつだったのか、誰のステージだったかも全く覚えていないほど、仕事と病気で長年を過ごしており、何もかも浦島太郎状態であった。

それ故、久し振りにコンサートに行ってみたい気もする。

自分の手元のわずかな財産を見てみると、25,000円はキツイが、
12,500円なら、何とかなりそうだ。

散々悩んだ末、夜遅くなっても“目が悪くなったため、歩きにくい私”のために、色々対策を練ってくれて、2ステージ行くことにした。

予習対策として、色々用意してくれ、LINEにもYouTube等の情報を彼女は送ってくれたが、もう行くと決めたはずなのにそんなに乗り気じゃなく、ガッツリ見てなかった。曲もなかなか頭の中に入ってこない。

しかし、全く知らないのも、行っても楽しめないので、とりあえず「1988」という「Rockon Social Club」の1stアルバムを聴いてみた。

「え?なかなか私好みかも?!」

▽そのアルバムはこちら

アルバムを家でも車でも、聴きまくった。
男闘呼組の曲ではないので、どこまでその予習が役に立つか知らないが…。

しかも彼女から借りてたこのアルバムや、成田商事がらみのCDも結局買ってしまった。

こうして色々と散財してしまうはめに…。

______

そして本番当日、暑い中会場に足を運んだ。
それでも極力汗をかくことなく、身体が楽な状態で来れたのは、彼女のお陰である。何と有り難いことか。

その会場付近は、以前私がアルバイトしていたところ付近で、震災以降、随分変わったのは知っていた。しかし、それでも数年間ご無沙汰なので、かなり色々変わっていた。

いざステージが始まると、声援とともに音楽がガンガンに聞こえ、彼らが登場した。

2ステージとも結構前の方の席で、私は運転用のメガネをかければ、十分彼らの表情等が見られる“特等席”であった。

知らない曲なのに、ノリノリで腕を上げて、適当な歌詞になってるが“それなりに”歌っている自分にビックリである。

彼女の“推し”がやや離れた所にいたが、結構ギター(成田昭次、岡本健一)、ベース(高橋和也)の3人が動いてくれ、見応えがある。勿論後ろにいる前田耕陽もノリノリでキーボードを弾いている。

3人揃って見ると圧巻で、どの人も素敵だが、健ちゃん(岡本健一)は特にセクシーだった。彼の投げキッスほどサマになる男性はいるのだろうか?
私は見たことがない。

私はあまり男の人に対して色気とか感じるタイプではないのだが、その私でも「えっっ…スゴっっ!!」と思わずつぶやくほどのものであった。

友人も「健ちゃんの色気、ダダ漏れやなぁ。」と言っており、後でその話で盛り上がった。

男闘呼組の曲は分からなかったが、予習していた曲も結構披露され、一応「時代の最後尾」でも波に乗ることができた。

ただ、ほとんど立って見るのだが、床に傾斜が付いており、前へ前へ身体が行こうとするのを止めるため、足全体が悲鳴を上げていた。1ステージ目でこの状態…次は持つのか、かなりヤバい状態だった。

次のステージまでの間、足を休めたかったのと、夏とライブの熱気でとにかく暑かったので、休憩がてら、冷たいお茶と少し甘いものを頼んだ。

…これが後で悲劇を生むとも知らずに…。

2ステージ目も、1ステージ目とは違う良さがあり、ノリノリだった。

今度は男性客も多く、男性の歓声もあちらこちらで聞こえる。

今度の席は左隣が少し大柄?な男性で、人の前で拳を上げるパフォーマンス等するので、狭いし、ハッキリ言ってその手が邪魔で前が見えづらいし、動きづらい。

「せっかくのステージやのに、何やねん!!」

と私は思ったが、大音量なので、何を言っても聞こえないだろうし、変に揉めても困るので、ひたすら我慢した。

2ステージ目終盤、ちょっとお腹の調子が悪くなってきた。

私はどうも緊張したり、外出するとお腹の調子が悪くなりやすいので、必ず薬は持っていってるし、食べ物も気をつけているが、昼間の冷たいお茶がよくなかったのか、薬を飲んでも効かない。

もうこれ以上我慢すると、自爆ジハードになりかねないので、隣の男の人も鬱陶しくて余計辛いのもあり、メンバーが退出した隙にトイレに行った。

幸い、事なきを得たが、最悪なことに「1988」の中で大好きな曲がかかっている。

「ええぇぇぇーっっ!!何で今やねん!!」

もう、ガックリである。

なぜここまで来て、あれほど予習に励んだ“大好きな曲”をトイレで聴かねばならぬのか。

「キビシイーっっ!」と財津一郎のギャグを言いそうになった。(←古っっ)

やっとトイレに行って帰ってくると、隣の男性は私が席に戻りやすいようにあまり協力してくれなかった上に、後で聞くと、私がいない間そのスペースを存分に使ってノリノリだったらしい。

「なんちゅうやっちゃ!!」

…色々あったが、こうして夢のような、2ステージを見ることができ、大満足である。お金には変えられない体験だった。まさにプライスレスである。

何度も言うが、友人のお陰である。有り難いことだ。

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これでしばらくコンサートはないな、少しはお金も貯められるかな?…と思ってたら、また少し経ってから友人から連絡が来た。

今度は男闘呼組のライブを映画館で見る、「ライブ・ビューイング」があるとのこと。

今度は少し値段も安いが、場所があまり私にとって土地勘のない所だった。

「当たるかどうかわからないし、その時考えよう!」との友人の話で、抽選結果を待っていたら、

「当たった。」

と連絡が来た。これで前回よりマシだが、また散財決定である。

今度は私が彼女を乗せて行った方が、効率が良いということで、ナビも入れて、彼女に助手席で道案内をしてもらい、会場に向かった。

久し振りにETCカードを使おうとしたら、何と期限が切れており、料金所で迷惑をかけ申し訳なかったが、友人がカードを持っているお陰で、無事出発できた。

ちなみに高速に乗るのも、7年振りである。

色々浦島太郎な状態だったが、無事に着き、映画館でライブを堪能した。

今度はずっと座って見られるのが楽で良かった。

この間はライブそのもの、今回はライブビューイング、彼女に誘われていなければ、体験することのないことばかりだった。

色々あったけど、良い夏の思い出になった…と思っていたら…。

______

ライブビューイングの数日後、すごい声で彼女から連絡があり、

「私、コロナの陽性やったんよ。らびちゃん、ごめんな。らびちゃんも気を付けてな。」

「えええぇぇぇぇ…。」

そして私も体調を崩した。

職業柄そういうことに詳しい彼女から、“コロナの検査をしても、薬はなく、風邪薬等でしのぐしかない”と教えてもらった。

病院で鼻をグリグリされるのが絶対イヤな私は、コロナ検査をせずに、薬だけもらって“自主的隔離生活”を送り、腹筋鍛えられるんちゃうか?並みの咳をしまくり、数日苦しんだのであった。

▽鼻をグリグリされるのがイヤと書いていた記事はこちら

こちらまでバッチリ当たってしまった。
今度は医療費で散財である。


お後がよろしいようで…っていっこもエエことないわ!!


▽他にも散財している様子の記事はこちら



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