介護事業を20年経営して思うこと Vol.39
株式会社北陸福祉会 専務取締役の高澤 由香里と申します。
今回のテーマは、「遠く離れていても」です。
当社は、富山県高岡市・砺波市・南砺市にて、
グループホームやデイサービス・小規模多機能型居宅介護事業を、
20年以上運営しております。
介護事業の経営はもちろん、介護現場に私も出て
日々ご利用者様とかかわってきた中で、
いま思うことを綴りたいと思います。
離れているからこそ
先日、私たちのグループホームへ男性が飛び込みで来られました。
自分は県外(富山県以外)にいるが、この地元に両親が住んでおり、
高齢なためお任せできる介護施設を探していると。
弊社には定期的に県外の方からこうしたお問い合わせをいただきます。
生まれ育った地元を離れ、都心に働きに出てそこで所帯をもつ。
でも地元に残るご両親のことが心配なのです。
慣れ親しんだ土地・文化・方言の中で過ごせるようにしてあげたい、
こうした家族の気持ちです。
一方で施設によっては、家族が遠方では「何かあった時にすぐに来てくれない」という理由から、入居を敬遠するケースもあるようです。
この記事は当社の職員も見てくれているのであえてお伝えしますが、
私たちは「可能な限りお受けします」。
県外にいながら地元に住む両親を大切に想い、いつも案じている。
こうした気持ちに私たちは応えたい。
架け橋になれば
あるご入居者様が体調を崩し医療機関に搬送されたことがありました。
ご家族は県外にいて、すぐには駆けつけられない。
速やかに関係各所への連絡と入院準備を進め、
ご家族に状況を説明しました。
退院の日が近づくと、直接訪問し様子を確認。
退院前にお見舞いにくるというご家族へ連絡し
「親御さんは搬送前と変わらず元気である」ことを連絡すると
大変安堵されていました。
病院から退院と言われはしたけれども、本当に退院できる体調なのか。
介護施設の方にはどのように説明すればいいのか。
実はこのような不安があったそうです。
まさか私が退院前の健康状態まで見ているとは思っていなかったようで、
「これで安心して顔を見に行けます。本当にありがとうございます」と。
すぐには駆け付けられないけれども親御さんを心配するご家族
ご入居者様がどのような状態で退院されるのか不安な当社職員
日頃接点のない方を対応し、ご家族とも関係の薄い医療機関様
私が体一つ動かすことで、
全てが円滑に進み関わる人たちが安心できるなら。
大切な人たちの気持ちと関係を維持できるように
関わる人たちの架け橋になれれば、と思っています。
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当社では、相手を想って行動できる方と一緒に仕事をしたいと考えています。ご興味を持っていただきましたら、一度お話ができたら嬉しいです。
就職・転職を今すぐ考えてはいないけれど、共感できるという方もぜひご一報ください。
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