連載小説:芸能人の僕が干されたから、フリーランスになりました③
翌日事務所へ訪れたら、沢山の花があった。
「受賞おめでとうございます!さすが敦さんですね!
いやーコメントもバッチリで事務所の社長も喜んでいました!」
マネージャーの下口が言ってきた。
ガタイがよくイタいファンが来る際には、下口がボディーガード代わりになって守ってくれる信頼できるやつだ。
「昨夜は寝れましたか?」
「おん。かざみと寝た」
「またですか?本当に困りますって」
「仕方ないやん。かざみが家に来るんだもん」
「本当にバレることはやめてくださいね。僕の首飛びますから」
「うーっす。あと例のもの切れてしまったから買っておいて」
「大麻吸うの最後って言っていたじゃないですか」
「いいじゃん。俺アカデミー賞取ったんだし
シラフじゃまともに演技できないって。」
下口には自分の女関係・麻薬すべて知っている。
仕事もできるし、何から何までやってもらっている。
そんな下口がテンション高めでこんなことを言ってきた。
「今後のことなのですが、とんでもない仕事が来ました!
あの、、、ハリウッドです」
俺は抜けた感じで
「まじ?あー海外に行かなきゃいけないのかあ。
下口。お前知ってんだろ?俺が仕事嫌いで女最優先ってことを」
「はあ、、、」
「だから、海外行きたくねえんだわ。嫌だ」
「え、、、、敦さんしかですよ?こんなオファーくれるの」
「行きたくないんだわ・・・うん」
「お願いします!そこをなんとか」
「無理。国内の仕事だけにして」
「わかりました。。。。なんとかしてみます」
そして事務所を後にした。
こうして数々の仕事オファーをこたわって来たが、俺への仕事は減ることはなかった。CM6本。出演映画はメガヒットを記録し続けた。人生イージーモード突入してしまい、自分の欲しいものはすべて手に入れた感覚になっていた。
そんな1年が経ったある日。その日は突然だった。
後ろから方を叩かれ振り向いたときには、カメラを向けられていた
「敦さん。週刊文章です。」
語り手
さて皆様。このむかつく敦がここから徐々に地獄に堕ちていきます☆
お待たせいたしました。
干されるまで後8話。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?