ごはんが炊けない圧力鍋に教えてもらった事。
今年購入してよかったもの、
それは某量販店の電気圧力鍋。
実はコレ、タイトルにあるように
ご飯がちゃんと炊けないんです…
店のポップにはしっかりと、
「ふっくらと、美味しいお米が…」
との記載があったような気がするんだけど。
実際炊いてみると
芯が残るご飯か、
べちゃ飯になるかの
二択。
最初、ちょっと唖然としたね
ところで、
時計を巻き戻してなぜこの圧力鍋がうちに来たかをお話ししよう。
我が家は昨年、一人暮らしになり
ガス代の高騰と安全性の面から
調理を電気化することになった。
娘と2人暮らしの時は
煮物やシチュー、カレー、きんぴらなどそこそこの量を作り、
ガスも3口フル稼動していた。
娘が彼氏(今の義理息子)の所に行けば、料理も持たせ豆に母をやっていた。
娘が結婚し、スープの冷める距離にいる今、頻繁なおかずの上納もなく、
わたしひとりの煮炊きは
実にシンプルで味気ないものだ。
いろいろ考えて
ガスは封印され、
今年、電気圧力鍋を購入することにした。
普通の鍋としても使え、
使用者のレビュー評価も良い。
各社いろいろ見たが、
値段と性能面と大きさなど考慮して結局、この圧力鍋と決まった。
送料をケチり、自ら店に行き購入。
お家に帰って早速炊飯。
結果は前述のとおり。
ガッカリ感は
かなりのもんだったし、
その当時は怒りさえ💢覚えたね。
ですが、無駄にしないのがわたし。
なんとかこの鍋で米をうまく炊く方法はないかと模索を始めた。
怒り沸騰のままだといい案も浮かばないので、(米が煮えず自分が煮えても仕方ないから)
一旦、炊飯を忘れて豚の角煮や煮物などこの電気圧力鍋が得意そうなメニューをいくつか作る。
確かにうまくできるんだな。
さて数日後、いろいろ考えて方策を練り米を炊く。
(たいした方策でもない)
そもそもわたしは炊飯器をもう何年も前から使っていない。
鍋でガス火で炊く飯が死ぬほど美味い事を知ってから、
炊飯器(少し劣化して小汚くなった)をブチ捨て、
ル・クルーゼの重い鍋で
沸騰したら12分、火を止めて12分蒸らすだけで、いとも簡単にふっくら美味しいごはんが炊ける。
炊飯器の洗うに洗えない部分に
一抹の不安を感じながら
人生を歩まなくても良くなったのだ。
今、我が家の電気圧力鍋にはル・クルーゼの蓋が置かれている。
毎回、美味い飯が炊かれ
わたしは白飯がもたらす「歓喜」の恩恵を受けている。
世の中、鍋の蓋が重ければ
だいたいの煮炊きはうまく行く。
人生は至ってシンプルなのかもしれないと、わたしは圧力鍋に教えてもらったわけである。