株式会社ルシーナソフトウェア

株式会社ルシーナソフトウェアの代表取締役の江藤と申します。 Office(Access/Excel)とクラウド(Azure)を使った在宅勤務対応の業務システム構築をメイン業務として活動しています。Officeやクラウドに関わる様々な情報を発信していければと思います。

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マガジン

  • Office+クラウドで作成する業務システム開発

    Officeの代表的なソフト「MS-Access」とクラウドサービスである「AzureSQLDatabase」を用いて、販売管理システムを構築する手法を講義しています

最近の記事

SQLServerデータ移行ツールの御紹介

では、Part2として実際に移行ツールの紹介をさせて頂きたいと思います。データの移行についてはPart1の「データのインポート」までは行って頂き、移行ツールで主キーやインデックスなどの追加設定をツールで行っていきます データのインポート Part1で、データのインポートを行った場合には、前回説明したように商品コードがaccdbファイルでは「主キー設定」されていたとしても、SSMSでは移行されない状態のままとなっています。以下のツールを使って、accdbファイルで設定した各

    • AccessからSQLServerへのテーブル移行

      みなさん、AccessのテーブルデータをSQLServerに移行する際はどのように行っていますでしょうか? AzureSQLDatabaseやSQLServerに現在まで運用してきた「過去データ」や「マスタデータ」を移行する作業は非常に重要です。 代表的な移行ツールにSSMA「SQL Server Migration Assistant」がありますが、Access2010のRumtimeバージョンが必要だったり、Bit数が異なっていたりすると移行できない等、かなりハードル

      • ログイン画面(フォーム)を作成しよう

        ここからは、いよいよAzureSQLDatabaseから情報を表示したり登録を行ったりするフォームを作成していきたいと思います。まずは、システムを利用するためにはログイン画面が必要となり、IDとPASSが正しく入力されて初めてシステムが使える(システムのメインメニューが表示される)ような設計および開発を行っていきたいと思います。 ログインフォームのイメージログイン画面というと、どのような画面をイメージしますでしょうか?やはりIDとパスワードを入力する枠(テキストボックス)が

        • 宣言とトランザクション処理

          実際に画面を作成する前に、もうひとつ基本的な流れを押さえておきたいと思います。今回のAccessシステムは1PC(スタンドアローン)ではなく複数のPCで運用する前提となっています。よって、複数のPCで同時に登録ボタンをクリックした時などの「同時制御」の説明を行いたいと思います。 同時制御の流れは以下のようになります。 例えば、売上伝票の修正を行ったとします。その中で、テーブルを削除したり追加したりする処理(処理A~D)が4つあったとします。もし何らかの原因で処理Bと処理C

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        • Office+クラウドで作成する業務システム開発
          11本

        記事

          VBAは怖くない!(SQLとレコードセット)

          第1章では、データベースの作成とAccessとの接続を説明しました。この章は、いよいよAccessで画面を作成していきますが、やはり壁はVBAになりますね。VBAと聞くと、「自分に出来るかなぁ~?」「難しそうだな…」という概念があるとどうしても毛嫌いしてしまいます。でも、VBAは構文を一度覚えてしまえば他の画面に適応できますので少しずつ覚えていけば決して難しいものではありません。 SQLって?レコードセットって?テーブルから、ある条件を元に抽出したり、更新したり削除したりす

          VBAは怖くない!(SQLとレコードセット)

          テーブルとシステムを接続しよう

          ODBCドライバのインストール 作成したテーブル(データベース)とMS-Accessを接続するにはODBC接続という接続方法が必要です。ODBC接続を行うにはODBCドライバ「※現在はODBC Driver 17 for SQL Server」と呼ばれるソフトウェアをインストールする必要があります。現在は、コチラからダウンロードを行います。(今後は、「ODBCドライバ」で検索すればマイクロソフトのサイトが表示されますので、ヒットしたページからダウンロードしてください) O

          テーブルとシステムを接続しよう

          テーブルを作成しよう(見積/見積サブ)

          マスタ系のテーブルが作成されたら、実際に見積情報を登録するテーブルを作成してみましょう。見積入力画面をイメージしてみてください。大きく、見積ヘッダエリア(得意先、見積日等)と、商品が入力される見積明細エリアがイメージされるかと思います。(承認情報エリアは次章で説明します) 大体の画面イメージを手書きで構いませんので書いてみることも必要です。もちろん管理内容はさまざまです。ここではシンプルな項目のみを管理するという前提で作成していきたいと思います。 見積ヘッダテーブル(見積

          テーブルを作成しよう(見積/見積サブ)

          テーブルを作成してみよう(マスタ系)

          ▼得意先マスタまずは、お客様の情報(得意先)を格納するテーブルを作成していきたいと思います。最初に、主キー「重複しないキー」を設定します。得意先CD/得意先コード/得意先NO/得意先ナンバー等、任意の名前を決定します。ここでは「得意先コード」を選択します。決定後は、テーブル間での命名規則は統一したほうがよいかと思います。 得意先マスタの主キーは「得意先コード」、商品マスタの主キーは「商品CD」、担当者マスタの主キーは「担当者NO」などバラバラに命名すると後々混乱を招きますの

          テーブルを作成してみよう(マスタ系)

          テーブルを作成してみよう

          データベースが正常に生成されたら、早速テーブルを作成してみましょう。テーブルとは、システムで入力する項目を格納する大事な入れ物となります。今回は、見積情報を入力するという例で進めていきたいと思います。 「見積」というと、見積書(↑画像)を想像するかと思います。 見積情報に限らず、「どの項目をテーブルに格納しておくのか」ということを先に決めておくことが一番重要です。このテーブル設計段階でしっかりシステムの仕様を固めておかないと、後々のプログラム工程で大きな時間ロスが発生して

          テーブルを作成してみよう

          SSMSのダウンロードとインストール

          データベースを契約した後はさっそくテーブルを作成してみたいと思います。まずはテーブルを作成するツールをインストールしましょう。 テーブルやビュー(クエリ)を作成するツールをSSMSと言い、こちらからダウンロードを行うことができます。(2021/06/19日現在) SQL Server Management Studio (SSMS) 18.9.1 のダウンロードをクリックします。ダウンロードが始まります。ダウンロードフォルダ(設定によってダウンロード先は異なります)に「S

          SSMSのダウンロードとインストール

          Azureサービスの計算ツールを確認しよう

          Azureは従量課金制が多くとられています。きちんとコスト管理を行った上でサービスを決定しないと請求書の金額がとんでもないことになったりしますので十分に注意が必要です。 Azureの仮想VMを利用しているお客様で仮想VMの入れ替えを行ったお客様から、「2月と3月は10,000円前後だったが4月に8万円にもなってしまった。また、もうすでに15,500円になっている!」という相談がありました。仮想VMからSQLServerを選択したとのことでした。 仮想VMを検証してみました

          Azureサービスの計算ツールを確認しよう

          SQLデータベースを作成しよう!

          契約が終了したら、以下の画面が表示されます。まずはデータベースを作成してみましょう。 SQLデータベースをクリックします。 サブスクリプションは「無料試用版」が自動的に設定されています。リソースグループを先に作成します。新規作成ボタンをクリックし、名前「azure-test-resource」とし、OKをクリックします。 ※1か月経過すると「アップグレードしますか?」が表示されますが、サービスを削除すれば、アップグレードを行っても課金がすぐにはじまるわけではありません。

          SQLデータベースを作成しよう!

          Office+クラウドで作るシステム開発(はじめに)

          ここでは、マイクロソフトアクセスとクラウドサービスのAzureを利用して「自分で作る業務システム」の構築方法を紹介していきたいと思います。 マイクロソフトアクセス(MS-Access)は、Webアプリケーション全盛の世の中で、「部署内でちょっと共有して使いたい」「自分の業務内容をもっと効率化したい」という自分でも作成できる小さなシステムを開発するツールとしては最適だと思います。 ここでは、在宅や出張先でも見積の申請を行い、上司からOKをもらった地点で捺印つきの見積書が各P

          Office+クラウドで作るシステム開発(はじめに)

          プロフィール

          プロフィールをご覧頂きましてありがとうございます。 株式会社ルシーナソフトウェア代表取締役の江藤尚武(えとうなおたけ)と申します。 主に、Microsoft Office製品(Excel/Access)を利用してクラウドサービス(Azure)と連携し、様々な業務システムの開発・運用・保守を行っています。 ▽テレワークの需要増大と在宅可能な業務システム 今世界はテレワークの方向へと大きく舵を切っています。業務システムについても同様に、 ・「自宅でも会社と同様に社内システ