テーブルを作成してみよう(マスタ系)
▼得意先マスタ
まずは、お客様の情報(得意先)を格納するテーブルを作成していきたいと思います。最初に、主キー「重複しないキー」を設定します。得意先CD/得意先コード/得意先NO/得意先ナンバー等、任意の名前を決定します。ここでは「得意先コード」を選択します。決定後は、テーブル間での命名規則は統一したほうがよいかと思います。
得意先マスタの主キーは「得意先コード」、商品マスタの主キーは「商品CD」、担当者マスタの主キーは「担当者NO」などバラバラに命名すると後々混乱を招きますので「〇〇コード」と決めたら全テーブルを統一する必要があります。
また、数字なのかテキストなのかを決める必要もあります。今回は00001~99999までの5桁の得意先コードを格納するように設計します。よって型はテキスト型となり、nvarchar(50)を選択します。
付加項目としては必ず必要な項目が「得意先名」となるかと思います。また、住所情報(住所は住所01、住所02などを分けたほうが封筒印刷などを考えた時にはよろしいかと思います。(今回はシンプルに設計をするため住所のみとします)
作成の仕方は非常に簡単です。列名に「得意先コード」と入力し、データ型にnvarchar(50)をプルダウンで選択します。行を右クリックし、主キーの設定を選択すると、主キーが設定されます。
今回は5項目を作成し、保存ボタン(画面左上の「フロッピーアイコン」)をクリックします。テーブル名を入力する子画面が表示されますので「MST_得意先」と入力します。OKをクリックすると、データベースに「得意先マスタ」テーブルが保存されます。
▼商品マスタ
得意先マスタと同様に商品も同様に作成していきます。今回は「商品コード(主キー)」「商品名」「単価」とシンプルな構成にします。もちろん業務形態によっては「商品大分類」や「商品区分」、「サイズ」「色」「規格」などがあるかと思います。見積書には商品の画像つきの見積書なども存在するかと思いますので、御社業務に沿ったテーブルを作成しましょう。
単価は金額が入りますので「money」型に設定します。
登録が完了後、「MST_商品」とテーブル名をつけて保存します。
▼ログインマスタ(担当者マスタ)
システムを構築するにあたって、「自社の情報」を管理することは重要です。また、システムを利用する上で起動時にログイン(社員)ID・およびパスワードを入れて、正常にログインが完了後にメイン画面が表示されるというしくみをいれる必要があります。よって担当者とログインの情報を作成していきたいと思います。
社員マスタとログインマスタは分ける場合もあります。また、社員によっては「エクセルダウンロードはさせない」「見積書は閲覧だけで印刷はさせない」等の権限を付加する機能も実装するために「権限」フィールドも作成しておきます。
権限フラグは数値型に設定し、例えば(1:管理者 2:部長 3:課長 4:ユーザー)というように設定し、4以外は見積書に捺印が可能のような定義を行うことにより、システムのセキュリティを強化することができます。
また、今回は各担当の「捺印」情報を管理するために「印影」も登録しておきます。こちらについては次回以降で説明させて頂きます。
次回は、マスタ以外の項目(見積ヘッダ・見積サブ)テーブルを作成していこうと思います。最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。