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#おむすびの本棚 『荻窪メリーゴーランド』
おむすびの本棚では私が読んだ本を紹介します。
お気に入りの本とあなたがむすばれますように。
どもです。おむすびです。
『荻窪メリーゴーランド』 (木下龍也 鈴木晴香)
を紹介します。
作者の2人が短歌を交互に送りあって完成した物語です。
短歌集なんだけどストーリーになっている、という新しい形式の本です。
あらすじ
とある男女のラブストーリーです。
デートをしたり、家具を買いに行ったりと仲睦まじい様子が描かれていきます。
しかし徐々に話が噛み合わなくなり、不穏な空気が漂いはじめ......。
ラストには衝撃の展開が待ち受けています。
感想
“メリーゴーランド”ってそういうことか、と思って震えが走りましたね。
(どういうことかは読んでからのお楽しみ⭐︎)
31音という少ない文字数、少ない情報量で構成されているため想像の余地がたくさんあるんですよね。
読者の“勘違い”を利用してまさかな結末を創り上げている。
短歌だからこそなせる技をだと思いました。
物語としてだけでなく、短歌ひとつひとつもじっくりと味わいたくなるようなもので溢れていました!
短歌の魅力を知れる一冊だと思います。
むすびの一言
会っているあいだは途切れるからまだLINEは会えたことを知らない
個人的ベスト短歌がこれです。
直接話しているときにLINEの着信はならない。
LINEを使うときは会うことができないとき。
当たり前すぎて気がつかなかったことで、はっとさせられました。
この着眼点にはなんだか感激しちゃいました。
ここまで読んでくれてありがとう!
ではまたー。