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2025年度(令和7年度)共通テスト国語 1問ずつ解説

今回は1月18日に行われた共通テスト国語について、1問ずつ解説していきます。

ちなみに私の実績としては、2023年度国語190点、2024年度国語190点、2025年度国語(今回)185点でした。時間は30秒あまりましたが、例年同様非常にタイトな時間設定なので、時間配分についても注意が必要です。この記事の最後におすすめの時間配分も伝えるので是非参考にしてみてください。

なお、私自身が間違えた部分はやや多めに解説をします。

それでは問題順に解説していきます。

  1. 漢字は書けるようにしよう。③

  2. 同じ②(ここで私は間違えました。恥ずかしい限りです。漢字はしっかり使いこなせるように。)

  3. テイしたは、呈する、挺するがあるので文脈で考える。が、挺するの方は選択肢にない。②

  4. 漢字は書けるようにしよう。④

  5. 漢字は書けるようにしよう。①

  6. 国語の選択問題は「ベストを選ぶ」ので、消去法がおすすめです。①は他社の文化の需要を強いられかねない、が述べられていない。②見なかったりするか、の部分は述べられていない。③その生活をゆがめる、とまでは言っていない。よって④

  7. 「観光者はよそ者」と、「ブーアスティンの旅」の2つの要素は絶対。ここで④は脱落。①の見る主体の位置づけに変化、というのはもう少し後の段落。②は旅への言及が弱い。よって③

  8. 「体験重視」と、「身体性」の2つの言及が必要なので③、④はない。①は人気の観光商品に押し上げる、の部分が、そこは副次的な部分なので△。よって②

  9. D,E,2つのまとめ、の3区分にそれぞれの選択肢すべてが言及しているので、とりあえずまとめの部分を見ると、①、④は論外。③はEについて「都市の魅力を高める」としているが、そうではなく「都市を形成する」というのが文中の内容。よって②

  10. サファリパークの段落を最後まで読むと、主体と客体の反転が段落のテーマになっているので、②が正解とわかる。それ以外が的外れなので、こういった場合は消去法でなくてもよい。

  11. 「目を泳がせて」から、真摯な姿勢を示す②と④は除外。傍線部の前に「暗黙の了解なのに」という部分がありそれを踏まえると③の「悟らせないために」が「私がとらえているおじさんの様子」としては矛盾するということで正解は①。ちなみに私はこの問題を間違えました。時間が十分にあればこのような根拠で解けると思いますが、満点は難しいですね。

  12. 母に似たもの=おじさんにはっきりと言う、です。そしてその原点は「むくむくと目を覚ました」つまり論理的ではないということ。①、②、③はいらだちとか情けなさからで、不適切。よって④

  13. 母はまともな職をしてほしい、祖母は趣味を生かしてほしいという意見の違いが明確なのは③だけ。サービス問題。

  14. Iはかわいそうな気持ちがあるので①は除外、IIはおじさんの価値が認められないこと「が、自活できていないということにあること」への不満なので②、③は除外。答えは④

  15. 不本意な状況に置かれているわけではない、自らその状況に身を置いている。よって①

  16. おじさんの生き方を自身に投影しているのが本旨です。④は論外だが、②、③もかなりずれている。②、③はおじさんの生き方を自身に投影するのではなく、おじさんとともに生きる自身の生き方を見つめている。よって①

  17. 物語序盤のギターとの対比に気づけるかが勝負。あきらめずに不完全でも続けることについて書かれた④が正解。

  18. 実用的文章は初めて取り組みましたが、評論を中学生向けにアレンジしたようなもので、味気ない選択肢が並んでいました。①発想を広げようとしたわけではない。②患者の効果を社会に伝えるのは意味不明③医師の立場を尊重する話は出てこない。よって④

  19. 図を読むだけ。②

  20. 資料に書かれている図を読むだけ。④

  21. ①定着度を示す資料はない。③外来語を使う人増加の資料はない。よって②

  22. 序盤の主張とか見合っているのは⑤のみ。実用的文章をいかに早く解くかが国語攻略のカギだと感じた。

  23. いわけなし=幼いなので②

  24. なかなか=(中途半端で)かえってなので①

  25. Vふ=Vし続けるなので③。共通テストの古文は一般的な単語帳の一番上の意味しか出ないし「重要」となっているところからほとんど出る。あまり単語と意味を大量に覚える必要はない。

  26. 敬語の用法をしっかり理解していれば①、④、⑤はありえない。②と③はbについて解釈が必要となるが、押し静める対象はとりつかれている大君なので②とわかる。ちなみに私は間違えました。冷静になればわかるものも、時間制限があるとどうしても焦ります。実際に受験している人ならなおさら。

  27. 文章IIの後半を読めば④しか選べません。IIは簡単なので確実に読解できる必要あり。

  28. まず、もののけの和歌ということはわかる(わからなくてもリード文にわざわざ人物関係が書かれているので、メタ認知すればよい)朝夕焦がす胸の内、は退治される状況は一瞬なのでおかしい。よって②

  29. 読解がある程度できていれば④とわかる。和歌の直前の2行をじっくり読んでみてください。左大臣と右大臣の違いが書かれています。

  30. 女=なんじ=お前、あなた。よって③

  31. 非与。なじみがないですが、この言葉の後に先生が解説を始めたので①とわかる。

  32. 毎日の毎、いつもということ。④。熟語から類推できる漢字も多い。

  33. 比較はしていないので①は除外。名声獲得とは言っていないので②もちがう。有徳者の心服も言及なしよって③も違うから④

  34. 比較されている2つが「多読」と「精読」であることに気づくことが一歩。①は音読と言っているが書かれていないので②が正解。多読より精読、またはその逆は読書論でよく出るのでリード文からも予測できる。

  35. 傍線部の後の部分で「1っ冊の本に精通することもまた博識な人物だとみなすことができる」となっているので、傍線部は「博識な人は精通している人のことだ」という意味ならいい感じ。これは②。

  36. 「また」は漢字ごとの使い方をある程度記憶しておくとよい。記憶している場合「又」は「さらにまた」、「亦」は「もまた」、と使うことから36番の答えは④

  37. 37番の答えは③とわかる。記憶していなければ文脈から予想すればよいが時間がかかる。

  38. 孔子も田中も「1つに集中が大事だよ」と言っていることに気づけたかどうか。気づければ④しか選べないが、気づけなかった場合、文章と本文の整合性を逐一チェックすることでも答えにたどり着く。


やや長くなりましたが、解説してきました。いかがだったでしょうか?去年やおととしの方が骨のある設問が多かった分、個人的には満点を逃して残念な気持ちです。

最後に時間配分ですが、実用的文章も踏まえると

実用的文章・・・7分
漢文・・・・・・9分
古文・・・・・・22分
評論・・・・・・30分
小説・・・・・・22分
計90分

が妥当かと思います。これも参考にしながら、理想的な時間配分を見つけてもらえたら幸いです。


もし誤り等ありましたらコメント欄にてお知らせください。

前回の地理と今回の国語以外にも理系に必要な1000点分の教科を解く予定ですが、おそらく解説は冗長になるのでしない予定です。
これまでもこれからも様々な教材や解説を投稿するのでよかったら見ていってください。

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