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二兎を追うものは一兎も得ず

 数か月前に、アメリカドラマの「メンタリスト」がTVで放送されているのを知ってからというもの、月・火の夜には新しい習慣ができました。

 メンタリストを観るのはこれで2回目です。

 前回は Netflix だったので英語字幕で視聴しましたが、今回は TV のため、韓国語一択です。ドラマの理解度が下がってしまいますが、韓国にいるのでやむを得ません。まあ、大まかな内容は把握しているので、問題ないっちゃあ、ないわけですが。

 ただ、これはこれで、「英語のリスニングと韓国語のリーディングの練習が同時にできるぞ!」と、いつにも増して珍しく、学習意欲に踊る自分がいました。楽しみながら、ラクして語学が上達するのであれば、これに越したことはありません。

 しかし、そんな期待はすぐに裏切られます。

 韓国語の文法は日本語のそれと非常に似ていて、英語とは文型が異なります。そのため耳で「S+V+O+C」と聞きながら、「C+O+V」の順で書かれた字幕を読む行為は、私の脳みそを相当にこんがらがらせました。

 結局、英語も韓国語も中途半端になり、会話にもついていけなくなるという、最も避けるべき事態に陥る始末。これではドラマを楽しむこともできません。「慣れればきっと・・・」という期待も抱きましたが、即座に思い出したのです。

 そういえば、日本語の字幕も苦手でした。

 同様の理由です。英語と語順が異なるため、聴覚と視覚で受け取る情報が異なり、脳が混乱したのです。そのため海外ドラマを観るときは、毎回英語の字幕にしていました。そうすることで、言葉も文字も比較的スムーズに、脳まで届く気がしたのです。

 まさに、二兎を追うものは一兎も得ず。

 英語と韓国語の同時学習は思い切り、字幕はないものとしてメンタリストを観ることにしました。語学の向上に、ラクな道はなさそうです。一つひとつ、地道に学んでいきましょう。

◆◆◆

 そんなことを考えながら矢張り思うのは、同時通訳者の凄さです。もう、尊敬しかありません。

 ではでは。

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