ソウル市庁エリアとミシュランガイドに載ったお蕎麦屋さん
ソウル市立美術館がある市庁エリアは、散策するのにおすすめの地域です。
今回は、ソウル市庁駅(2号線および1号線)の10番出口の周辺エリアとミシュランガイドに掲載されたお蕎麦屋さん「ユリムミョン」をご紹介します。
市庁エリア
市庁駅の大通りから入った通りは、ノスタルジックな雰囲気が漂います。中心地ではありますが人通りは少なく、とても落ち着いていて、風が吹くと気持ちがいいです。
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50年の伝統・ユリムミョン(유림면)
ソウル市庁駅の11番出口から歩いて1分。大通りから入った小路にユリムミョン(유림면)はあります。
ユリムミョンは50年以上続く蕎麦屋です。1980年に現在の場所に移転し、3代目になるそうです。
2023年にはミシュランガイドに掲載され、平日の昼時は長蛇の列ができるほどの人気店です。材料の蕎麦粉は、蕎麦の故郷としても有名な江原道(강원도)平昌郡(편창군)蓬坪(봉평)産を100%使用しています。
名店らしくメニューは至極シンプルで、ざるそば(메밀국수)、ビビン蕎麦(비빔메밀)、鍋焼きグクス(냄비국수)、ビビングクス(비빔국수)の4種類でした。寒い冬の時期には温かいメニューが1つ、2つ増えるとか、増えないとか。ちなみにですが、ソジュなどのアルコール類は置いていませんでした。
お客さんが多いことから回転率を高めるために、このお店では入店したらまず注文して、お金を払ってから席に着きます。
◆サイドメニュー
席に着くとすぐに温かいスープと沢庵が運ばれてきました。
スープは出汁の効いた醤油ベースの優しい味で、写真では分かりにくいかもしれませんが、沢庵は手のひらサイズほどに大きかったです。こんなに大きな沢庵は初めてです。
◆ビビン蕎麦(비빔메밀)
注文したビビン蕎麦が運ばれてきました。
初めてのお店なのでざるそばにしようか迷いましたが、折角なので韓国らしい味を楽しみたいと思い、ビビン蕎麦にしました。
2人以上で来る場合は、それぞれの好きなメニューにプラスしてざるそばを注文し、分けて食べるのもいいかもしれません(お隣の席はそうしてました。うらやましいぜ、くぅ~)。
混ぜて、混ぜて、混ぜて・・・箸とスプーンの二刀流。
そして、ひと口――。
ソバの香りがタレに負けてしまわないのかと思っていましたが、そんなことはありません。確かに蕎麦の風味を感じます。また、タレにはひき肉(豚かな?)が使われていて、韓国ではよくあるコチュジャンベースのタレかと思いきや、味噌ベースでした。
新感覚のおいしさ!
・・・のようだけど、どこか知っている味。
どこで食べたのだろうと考えた結果、汁なし担々麺だと思いました。まさに、蕎麦麺で食べる担々麺。他では食べられない味です。
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食後はふたたび光化門エリアまで散策です。
今年一番の猛暑で、立っているだけでも体に堪える暑さでしたが、それでも力強い雲が浮かぶ青空を見ると、元気が出るものです。
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