韓国料理#10.豚の焼肉と冷麺~3月3日はサムギョプサルの日~
前々回の牛の焼肉に引き続き、折角なので今回は豚の焼肉をご紹介したいと思います。
3月3日はサムギョプサルの日
日本では語呂合わせで11月29日がいい肉の日ですが、それと同じように、韓国では3月3日はサムギョプサルの日です。
3は韓国語で「サㇺ」と言います。サムギョプサルの「サム」が二つ重なって(=겹으로)サムギョプサルの日というわけですが、1129に比べると、語呂合わせとしてはどこか物足りなさを感じるのは否めません。
サイドメニュー(반찬)
ーーと言いつつも、我が家もしっかり3月3日にサムギョプサルを食べに行きました。
このお店ではメインの焼肉と一緒に食べるおかず(반찬)として、キムチ(김치)、サンチュ(상추)、青唐辛子(청양고추)、にんにく(마늘)、豆もやしのナムル(콩나물)、千切りにしたネギの和え物(파채무침)、薄切りにした大根の酢漬け(쌈무)、玉ねぎの薄切りが出てきました。
玉ねぎの薄切りは、酸味の効いた醤油ベースのタレに浸してお肉と一緒にいただきます。
また、一番奥にあるのは、焼いた肉をサンチュで巻いて食べるときに使うサムジャン(쌈장)という味噌です。
これらの料理と野菜はすべておかわり自由です。最初はお店の人が持って来てくれますが、その次からはセルフコーナーに行き各自食べる分量だけを持って来るシステムになっています。
豚肉の盛り合わせ(돼지고기 한마리/ 모둠)
サムギョプサルの日ではありますが、サムギョプサルだけだと脂っこいので盛り合わせを注文しました。
ちなみに、豚肉には以下の効能があるそうです(お店の案内より)。
老化防止:老化の原因となる活性酸素を除去する成分を含む。
成長発育:リンやカリウムなどの各種ミネラル成分を豊富に含む。成長期にある子どもの発育に良い。
重金属の解毒:不飽和脂肪酸やセレニウム、亜鉛などを豊富に含む。肺に溜まった公害物質を中和し、体内の重金属を排出する。
新陳代謝の促進、疲労回復:タンパク質とビタミンB1、B2が豊富で(牛肉と比べて10倍)、新陳代謝に良い。
貧血防止:必須アミノ酸が豊富で、鉄分の体内吸収率が高い。女性の鉄欠乏症に効果的。
成人病予防:不飽和脂肪酸のリノール酸を豊富に含み(牛肉と比べて6倍)、動脈硬化の予防に効果的。
認知症予防:必須脂肪酸のビタミンF成分を多く含む。脳血管疾患を抑制し、脳機能を活性化させる。
さて、豚肉の効能を理解したとことで、鉄板で焼いていきましょう。
写真では分かりにくいですが、鉄板は余分な脂が落ちるように斜めになっています。
肉と一緒にキムチとにんにくも鉄板で焼きます。
ポイントは豚肉の脂が流れていく方に置くこと。脂が絡んで香ばしく焼き上がります。
焼き上がった肉はそのまま味噌や塩に付けて食べても良いですし、キムチやにんにく、ナムル、ネギの千切りなどと一緒にサンチュで巻いて食べても美味しいです。またさっぱりと食べたい場合は、酢に漬けた大根のスライスで巻いて食べるのがおすすめです。
ビビン冷麺(비빔냉면)
最後はやはり冷麺です。食事のシメとしての冷麺なので量は少なめです。
個人的には、肉と一緒に食べるのがおすすめです。冷麺と豚肉(牛肉もですが)はとても相性がいいのです。
ではでは。