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7 days 7 book covers challenge⑦ 100分 de 名著 カント「純粋理性批判」西研

本の紹介企画は今日でいったん締めます!本来は7日間連続投稿するはずだったんですが、だいぶ適当な感じになってすみません…。

「できるだけ色んなジャンルを紹介しよう」と思っていたので、そういえば哲学書を紹介してなかったな~ということで僕の好きなカントさんの一番有名なもので締めたいと思います。

訳書、解説書、解釈書、考察書、考察ブログと名の付くものはたくさんありますが、個人的には最近出たばかりのNHKの番組テキストが一番分かりやすかったです。

誤って理解していたら恐縮なので内容についてはこのテキストや有名な解説書(光文社古典新訳とか)を当たっていただきたいのですが、せっかくなのでさわりを紹介してみたいと思います。

「認識すること」

カントの基本的な認識論は、
「客観的な物自体があって、私たちがそれを主観的に認識している」のではなく、
「物自体はそもそも人間には認識することができない。私たちは認識の共通の枠組みを持っていて、それが現象としての客観を作り出している」というものです。

具体例に落とすと、
「客観的に存在する水を私たちが認識している」のではなく、
「水という物自体から受け取った五感情報(今ここに存在しているという情報や、感覚器官で得た見た目や色の情報)を私たちが感性 (sensibility) で捉え、その様々な直感を概念として判断 (understanding) した結果、水という現象が存在することができる」というのが、コペルニクス的転回と呼ばれる「純粋理性批判」の中核の考え方です。

「物事は全部頭の中で起こっていて、私たちの解釈が入り込んでいる。しかし、それが現実を作り出している。」というハリーポッターのダンブルドア的思考に近くて、凄く好きなんです。

哲学書一緒に読んでみませんか?

実際のところこの考え方が正しいのかどうかは分からないですが、時にはこういうことを考えてみるのも面白くないですか?という哲学への勧誘でした。忙しい方も多いでしょうし、真面目に考えると頭が痛くなってくるので、自分のスタイルに合いそうなものをちょっとずつつまみ食いする読み方が良いのではないかな~と思います。

僕は大学時代哲学書をあまり読んでこなくて後悔しているので、時間のある学生さんには是非読んでもらいたいと思っています。僕もこれから少しずつ色々な本を読みすすめていこうと思います。

 

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