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『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

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2020年12月の記事一覧

わたしは配信に救われた

わたしの生活必需品は耳栓である。 100均で買えるような柔らかいものと現場用のシリコンのものをWALKMANと学業成就のお守りと一緒にポーチに入れ、肌身離さず持ち歩いている。自宅にはヘッダーのような射撃用イヤーマフ含め数種類が常備してあり、用途に応じてしっかり使い分けもしている。 耳栓のマニアだとか射撃が趣味だとかそういうワケではない。わたしが耳栓を持ち歩くのはこの世で最も苦手とするものたち、いわば天敵から身を守るためだ。 例えばクラッカー。誕生日おめでとう!パーン!!

ラブラブになるべくGUに行き、私たちは戦友になった

すっかり寒くなってしまったので、ここ最近は彼の家に入り浸りゲームばかりしている。 先々週あたりから始めたのは「ダンガンロンパ」という推理ゲームだ。 校内に閉じ込められた高校生たちが殺し合うスリリングなゲームなのだけれど、なんと悪役の声が大山のぶ代だ。 あの声で「おまえら!」とか「殺し合い、ワクワク♡」なんて言われてもなぁ…つい和んでしまう。 そんなデートの帰り道、「はたしてこれでいいのか?」という思いが突然降ってきた。 冬は寒いから、おうちデート。 それはまあいいとして。

1000円札の使い方

1000円札をどう使うのかは、考えれば考えるほど面白い。 でも1000円札って、72時間経つと財布から消えるシステムなんじゃないかと思うくらい、すぐなくなる。今日も、1000円札を三度使った。 ただ、今回の1000円札の使い方は、いつもの何倍も価値があった。ほんとにとても良かったので、今日は、その話を書こうと思う。 一度目の1000円札「タクシーモーニング」 今日は、とある街はずれに取材。電車の乗り換えを間違ってしまい、集合時間に遅れそうになったので、駅からタクシーを使

初恋、旧街道と水曜日

ふと思い出した、初恋のはなし。 旧街道を20分かけて歩く登下校。昔は宿場町として賑わったらしい風情ある軒並みは、小学5年生の僕にとってはただ、古い家がずーっと並んでいるだけのつまらない通学路でした。 でも唯一、水曜日の帰り道だけは特別でした。 * * * * * 僕が通う小学校は、全校生徒38人、同級生がたった8人という、いわゆる過疎地域の学校でした。全員の顔と名前はもちろん、親兄弟も知っているような狭いコミュニティ。 登下校は5つの通学団に分かれて行い、6年生を筆頭