ポッキーの日
今日もお疲れさま。
今日は仕事で小さなモヤモヤが積み重なってしまった。これくらい落ち込むことじゃないぞ〜受け流せ〜自分に言い聞かせ、黙々と進めた。
たまに思い出した時だけ、笑顔笑顔。
笑顔でいれば、自然と気持ちも明るくなるはず。
そして数分後、また真顔に戻っていく…。
派遣さんの指導もして、自分の仕事も進めて。疲れたけど、がんばれ自分。
夕方は目もしょぼしょぼしてきた。
周りの人は飲み会で、私は残業。
みんな開放感をまとって、
挨拶もそこそこに帰っていく。
飲み会が好きなわけじゃ無いけど、誘われなくて全然良いのだけど。
なんか、こう、1日の労をねぎらいあう時間がもうちょっとあってもいいんじゃないの、
この職場。
みんなの背中がちょっと恨めしい。
まぁ、期待はしないさ。
私は頑張っている。ちゃんと仕事もしてるし、卑屈にならず、こつこつと。
本当は現状に対してめちゃくちゃ愚痴りたい心を静めながら。
ふと横に、普段ほとんど話すことはない、
隣の部署の同期の男の子が立っていた。
もうアラサーなのに、男の子って言い方もあれなのかな。
同じ部署の人にもらったものをおすそ分けと言っていた。小袋じゃなくて、箱のポッキーだった。
すごく嬉しかった。
隣の部署ってなんだか行きづらいし、私だったら普段話さない人にわざわざ渡しに行くのも面倒だから、それなら自分で食べちゃうかも。
職場の人との関係性って、
話が盛り上がる必要はなく、
親密になる必要もなくて、
友達になる必要もないと思っている。
けれど、ちょっとの時間でいいから、お疲れさまの気持ちを向けあえたらいいのになって思っていた私にとって、その時のポッキーは、ポッキー以上の価値があった。
お疲れさま。どうもありがとう。
今日一日がちょっと良い気持ちで終われたよ。