見出し画像

中体連版 ゲーゲンプレスの作り方 2


 ↑の記事では、紹介できなかった「中体連版 ゲーゲンプレスの作り方」を実際に記事にしていきたいと思います。

ゲーゲンプレス

ゲーゲンプレスはミドルサードで相手にボールを奪われた直後にスイッチを入れ、数秒以内にボールを奪い返しショートカウンターに転じることを前提にデザインされた動き方のことを言う。

だそうです。

超絶、ざっくり解説します。

 ゲーゲンプレスが代名詞のユルゲン・クロップのチーム、リヴァプールでは、前線でプレスをかけて、ゴールへ最短距離で向かいます。前線からプレッシャーをかけて、奪ったら、サラー、マネへボールを供給。ゴールへ。といった形です。
(本当はもっとデザインされた動き、4つのパターンからなる高度な戦術ですが、ここで説明することは省きます。もし、「全然違うのに!」っていう人がいたら、ごめんなさい。あなたの方が正しいです。)

中体連版 ゲーゲンプレスの基本

守備のルール

①相手がボールをもった時には、間合いを測らない。必ず、ボールを奪いに行く。

②1stDFが抜かれることを前提に2ndDFがカバーに入る。

以上。

 日本サッカー協会に所属しているとは思えないルールですが、①と②はリンクしています。どちらも欠けてはいけません。

正解の基本は多分、

①相手との間合いをみて、簡単に抜かれない距離をとる。

②1stDFが抜かれた時のためにカバーに入る。

 だと思いますが、中体連では、相手との実力差がある場合が、大半です。取りに行くしかありません。ですが、そんなことをしていたら、「ボールを取れないじゃん」と思うでしょうが、そこで②です。抜かれてしまった時のカバーではなく、抜かれること前提のカバーです。

1対1で抜かれてしまった時に、指導されるのは「後ろの状況を見ずに取りに行った1stDF」だと思いますが、中体連版 ゲーゲンプレスは逆です。

「1stDFが行っているのに、なぜカバーに行っていないんだ!」

っていう声が指導者から飛びます。と同じくらい

「なんで1stDFが取りにいかないんだ!」

 これも同じくらい飛んできます。だから、常にプレスかけ続け状態です。その上、必ず、カバーいます。結構、きついと思いますよ。なおかつ、前回の記事でもあげた1対1を毎日やっているので、体の当て合いには自信をもった選手たちです。相手チームにとっては新感覚だと思います。体当ててくるし、間合い気にせず、取りに来るしでとても相手の選手に嫌がられます。「〇〇中、荒い」って選手によく言われます。指導者からは「なんであんなに球際強いの?」って聞かれます。なので、必ず、相手が痛がってたら、大丈夫?って声かけるように言ってます。二度と試合してもらえないよ。相手あっての試合だよ。毎回申し訳ないです。選手の名誉のためにも言いますが、ファールではないんです。たまにファールになることがもちろんありますが・・。

なぜ、こんな指導になっていったのか

2つの話から成ります。

1つ目。
自分が現役の時に、間合いをとってるふりをして、プレッシャーをサボっていたからです。サボらせないためと、判断が入ると、初心者の選手は困るので、とりあえず、取りに行けの1つの指示でわかりやすいからです。

2つ目。
 若くして、ザルツブルグに渡欧して、のちにリヴァプール、サウサンプトンに移籍した選手がザルツブルグにいた時に、練習で、プレッシャーをかけた時に、
「そんな中途半端なプレスだったら2ndのポジションが決まらねーよ」
「行って抜かれたら対応できるけど、そこじゃわからん」

って言われたそうです。
 彼は、ユース時代、どちらかといえば、守備うまい方だったらしいですが、その彼がそんな言われ方をしたらしいです。確かに!って思いましたね。

 クロップのドルトムント時代、フンメルスではなく、レバンドフスキが守備スタートの決定権をもっていたそうです。DFラインのリーダーではなく、CFがプレッシャーのスイッチでした。

 なので、センターバックとGKの守備範囲の広さはクロップの生命線です。アリソンの不調とファンダイクの負傷離脱、前線とDFのリンクマンであるCMFのヘンダーソンの不在(DFでプレーのため)がリヴァプールの不振の原因だと思います。

 ドルトムントやリヴァプールの戦術を真似なくとも、守備のルール①②の徹底で、我が校の「中体連版 ゲーゲンプレス」の完成を目指しています。ちなみに、我が校のサッカー部は1、2年生で12人。ハードボイルドです。12人で、初心者2名。これでゲーゲンプレス完成したら、汎用性あり。
 さらにちなむと、今年の3年生のチームには、女子初心者2人いました。で、11人。

攻撃のルールに関しては、また次回。

時々サッカー指導者でした。

では。

caio. 

コメよろ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?