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子どもの夢に執着してしまう自分への処方箋


こんにちは。
カリフォルニア州ベイエリア在住の元超熱血ママyasugoです。


まだまだ夏の暑さの疲れもある中で、毎日お子さんのスポーツをサポートお疲れさまです!

これは10年前の超熱血ママの私自身に必要だった
処方箋=考え方、物の捉え方、思考、あり方
綴った記事です。

当時の自分を責めたこともありましたが、今は変われるチャンスがあったことに感謝しています。

私の「失敗」は、このnoteを読んでいるあなたには起こらないかもしれません。
あなたにとっては、失敗でも挫折でもなくお子さんとの宝物の思い出に重なるかもしれません。

すべての熱血ママが悪いとも、熱心なサポートは間違いで子どもが結果を出せないと断定するものでもなく、当時の私が「どうすればもっと娘が前向きで積極的な選手になれるのか?」と悩んでいたことに解決のヒントを届けるつもりで書いています。

私自身が子どもに対する不安や心配が思考の判断基準だった頃よりも、信頼や楽しみが思考のベースになった時の方が、子ども達の結果に繋がったという私の経験値から、もがいていた当時の私自身に向けて届けたい処方箋です。


なぜ、子どもの夢に執着してしまうのか?


娘がバスケを始めてから10年間、私は超熱血ママであり、「娘とチームメイト達の応援」という推し活をするファンでもありました。


私の推し活のボルテージが最高潮になったのが、全国を目指した娘の高校時代でした。


娘たちを見ていると、自分の高校時代をリアルに思い出せたのです。


私自身も学校一厳しいバレー部で青春を謳歌しました。娘と同様、長期休みには合宿や遠征があったり、毎年文化祭が大会に重なったので前夜祭と後夜祭しか出たことがなかったり。


学校生活の中では、制服を着ていた時間よりも数倍濃い時間を練習着で過ごして、昭和最後のスポ根の流れに乗せられていた私たちの世代は、監督による体罰もバリバリで顕在の頃でした。


水泳を1000mか、外周を10周(約10km)からの体育館練習というトライアスロンみたいな練習メニューがあったりと、私のこれまで48年間の人生を振り返っても、


「あれだけ自分を追い込んだことはなかった」


そんな時間でした。
バレーボールが大好きで、夢中になれて楽しいとも思うのに、それ以上のやり切れなさや理不尽さの中で苦しんで、ぐちゃぐちゃな感情を両手で抱えながらも、仲間たちと泣いて笑って泣いて泣いて全力疾走で駆け抜けた3年間でした。


娘の試合の応援で体育館に行く度に、校内合宿のお手伝いで休憩中の娘たちの微笑ましいやり取りを見る度に、自分の高校時代の一コマをリアルに思い出していました。

体育館の匂いや、学校そのものの雰囲気から感じる五感全部でタイムスリップしては、当時の高揚感も辛さも再度擬似体験をしていたのだと思います。


私が1つだけ後悔しているとすれば、あんなに朝から晩まで必死にやってきたのに「全国」を夢みたことが1度もなかったことでした。


毎日毎日、夏も冬もあれだけ苦しい練習をやってきた先に「全国」という目標が無かったことが当たり前だったと気付いた時には唖然としました。


他者からの評価を気にせずに、私は自分の目指したいものを目指してきた!!と思ってきた人生だったはずなのに、今もなお更新し続ける
「私が1番自分を追い込めたと誇れる時間」が、最高を目指していなかったのです。


誰かに「お前たちが全国に行けるわけがない!」と言われたわけではありません。自分を含めた全員が私たちが春高やインハイに行く道も可能性さえも全くチラッとも想像すらしたことがなかったのです。


「そんなに厳しい練習をしてきて、全国に行けないの嫌じゃない?」


と娘に言われた時には、膝から崩れ落ちるぐらいのやっちまった感に襲われました。
高額当選した宝くじをずっと握り締めていながら、時効が20年以上過ぎて当選に気付いた気分でした。


そりゃそうです!!目指すのも夢を見るのも私の自由だったのに、それを夢見るぐらいの練習量もこなして理不尽さにも耐えてきたのに、どこに向かっていたんだよ、私!!と愕然としました。


娘の言う「全国に行けないの嫌じゃない?」には、実際に全国大会に行くことの意味もありますが、理想や目標を掲げてそこに向かう先に全国があれば、思考の中では全国に行けています。



全国大会とはどんなものかを想像して、そこに行くための練習をチーム一丸となってするので、頭の中では各自が何度も訪れている場所であり、試合をしている自分たちの姿もしっかりと見えているので、今ある現実に繋がった未来に存在しているリアリティのある場所です。


逆に言えば、それがあるから「これだけの練習」ができるのに、そんなに辛かったのに全国が目標になければできないよ。って話なのです。


あぁーなんと勿体ないことを!!
私は今まで1度もJKに戻りたいと思ったことはありません。なぜなら2度はできないぐらいギリギリの毎日だったから…。


いくら若さと体力と夢と希望を見せつけられても、あれをまた3年間やるとわかってて戻れる勇気はありません。家族の命が掛かっている状況でも、数分考えてしまうぐらいの勢いで戻りたい願望ゼロです。


戻りたいとさえ思わないやり直しの効かないTHE FIRST TAKEだったのに、全国を目指せる条件を手にしていながら、目指さなかった想像力のない自分にもガッカリしました。


だからこそ、娘の代が「全国を目指す!!全国で勝ち進む!!」と高い目標を持って部活をできることが心底響きました。


日本全国に部活を頑張っている高校生は何万人もいるけれど、本気で全国を目指せる選手が何人いるか?そんな高い目標を持てる環境がどれだけ幸せなことかを噛み締めました。


娘の夢🟰私の夢になる


私は、高校生だった自分をリアルに思い出しながら、当時は目標に抱くというアイデアすら浮かばなかった「全国」を保護者として夢に持てたのです。


英語を話せないまま夢と希望だけを持って留学してみたり、「大志を抱くのが得意です!」って自己分析を散々しておきながら、肝心要のあの頃に大志プランゼロだった高校生の自分への罪滅ぼしのような気持ちもありました。


私たちは自由な思考を持っていいのです。どんなに環境が整っていなくても、弱小チームだったとしても、思ったり願ったりするのは個人の自由です。


パリオリンピックで、大逆転金メダルだったスケボー堀米雄斗選手の「1%も可能性があるなら」ってマインドでやって良かったのだから。

やらなければ可能性はゼロだけど、やれば可能性ゼロは絶対にない


実際に全国大会に行けるのは1校だけならば、目指したところで行けない結果の方が高いわけです。


でも、目指していたら毎日全国に行くための練習ができるんですよ?全国に行くなんて考えもせずに辛い練習をするよりも、100倍楽しいですよね?


だから私は今でも悔しいと思うのです。
全国に行くための練習だったら、もっとやれたと思えてしまうから。(あんなにギリギリだったと思っているのにも関わらずです)

本気で全国を目指しても、全国に行けなかったらそれまでの努力が無意味だったなんてことも絶対にありません。


全国を目指したという経験ができていますから。
この経験を得られるのは、部活を頑張っている高校生の中でも、極々一部の選ばれし者だけです。
(どんな状況下の自薦も可!!)


それだけで、唯一無二と言っても過言ではない価値があります。

私も本当は選手としてその経験がしたかった!!


子どもの夢が自分の夢の危険性


子どもの夢を熱心にサポートすることが、全部裏目に出るとは限りません。

お子さんから感謝をされて、お子さんのやる気チャージの源になっていたら幸せな親子関係です。

今現在幸せな関係が築けていたら、お子さんが大人になっても変わらずに良い親子関係を構築できるとも思います。

この処方箋は、あくまでも、私の応援する気持ちがそのまま全部すんなりと、娘のポジティブに繋がらなかった我が家のケースが対象です。


娘たちが目指す「全国」が、私の夢になった経緯はお分かりいただけたと思います。


そしたら、気持ちも入るだろうしyasugoが熱心な応援をしたのも納得だ。と思ってくださる方までいるかもしれません。


ただし、注意すべき点として、子どもの夢を自分事にしてしまうと問題がすべて自分が解決するべきことに思えてきます。


プレーするのは娘だと頭ではわかっているし、そんなのは当たり前だと思うのと同時に


「娘を積極的な選手にするのは自分の課題」だと真剣に思えてしまうのです。


私は自分が真剣になっても良い分野が、ものすごく踏み込んだ先に見えていました。


娘がやるべきこと、考えるべきことを、娘と一緒に考えるだけでなく、私が答えを探してこなければ!!と奔走していたのです。


娘に頼まれたわけではありません。
自分の夢となっている以上、娘を積極的な選手にすることは私が考えるべきことであり、やるべきことに自然となっていたのです。


だから真剣に悩んで考えて、あれこれ情報を得てはトライしてきました。私自身の夢のために。

あれ…?


娘をサポートして、娘たちが全国に行くのを見届けたい!!が夢だったはずなのに、


「娘を自分の力で全国に行かせたい!!」にすり替わってないかい?



誰の夢なんだっけ?私の夢ってなんだったっけ?



もし、私が毎回初心に戻って、本来の夢を追い続けることができたら、娘たちの応援をもっと心から楽しむことができたと思います。


私の夢が初心のままだったら、試合の勝敗には左右されなかったはずです。私の推し達が、その敗戦からまた学びを得て更にパワーアップすることだけを楽しみにできたでしょう。


だって、私の推し達は全国に行く推しだから。
今の過程はすべてそこに通じている道であり、失敗=敗戦は娘たちがレベルアップするためのジャンプ台に過ぎません。山あり谷ありの方が、推し達の全国への道がドラマチックになるってもんです。


当時の私に言うとしたら、
「自分の夢を明確にしてリアルに楽しむこと!!関係ないところに気を取られ過ぎてて、応援することを、楽しむことをどん欲に追求してないよ?」
ってことです。



子どもの夢を自分の夢として追えるのは、子育ての醍醐味でもあります。



だからこそ、自分事にする軸を間違えてしまったら勿体ないのです。


推しが光り輝くステージを最前列の特等席で見守れる権利を得ていることを忘れそうになったら、いつだって初心に帰るのが1番です。



子どもが楽しい!をモチベーションでスポーツができたら可能性は無限大∞なのですから。


最前列で見守るお父さん、お母さんが1番わくわくしながら、自分の夢がどこまで行けるのかを楽しんでみてください!


「楽しいは無限大♾️」が実感できない。
そんな楽観的な考えを信じて、親が何も言わずに見守るだけで、子どもが自分からやる気にならなかった未来が怖いと思う場合に読んでみてください。


参考記事はこちら↓


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