没男の小説考⑨着想、設定、展開
謎の発熱に苦しんでいる没男です。
小説が書けない!!
というそこのアナタ。安心してください。
没男もです!!
みなさん、どんなプロセスを経て書いてるんですかね。
ざっくり、着想、設定、展開といった順序でしょうか。
異論は認めます!
そこで、そもそもどこから着想を得るか、です。
種がないと育つものもないわけで。
他に例がないので没男の手口で考えます。
そりゃもう貧弱なやり口ですよ。残念ながら。ここでお話しできるネタ元は、
まず、私がショートコントと銘打ってnoteにあげた数本のショートショートです。
また一つには、別口で書いている長尺の作品です。
以上。
もし手の内を明かしてくれる方がいたらドンドンコメントをお寄せください‥
パクりたいのでちょっとだけ期待してますよ!笑
たぶん、ショートショートを叩き台にした方が考えやすいと思いますのでそうします。
書く以前に何を書くかですよね。着想にあたる点です。どんなタイプが考えられるでしょうか?
ふっとアイデアが降りてくるイタコタイプですか?
超強いですがアイデアとは往々にして枯渇するので、リスキーではあります。たぶん‥。続く方のみが一線で戦えるのでしょう。
人や物、風景にピーンとくるタイプでしょうか?日々アンテナを張っていれば、一日一ネタクオリティを問わずできそうです。
あとなんでしょうね。
誰かが過去に書いたものを拝借するタイプ‥。これはよほど典拠を消化反芻出力できなければ、なかなか難しいスタイルです。連発も厳しいでしょう。一部の文豪を除いては。
ほかありますかね。
没男は基本ピーンとくるタイプですね。
ほか拝借も好きです。
拝借といえば、没男のショートコント⑥【幸福なガソダム】は実在する田舎のガ◯ダム像を巡る事件に着想を得つつ、英国の作家オスカー・ワイルドの「幸福な王子」から筋をいただいています。
とか言うと、なんか真面目な感じしますね!ワイルド氏に謝りますよ!
あとはだいたい日常の人、モノですね。
私のショートコントでいえば、⑤【人間の尊厳】。駅のトイレで個室待ちする会社員風の男性から着想を得ました。なにせ、マジで苦しんでたんで。没男も経験あるんで共感したわけです。
基本、没男は自分の目で見たり聞いたりしたことが創作の発端になります。
いま気づいたんですが、これ、仕事でやってたこととだいたい同じなんですよね。フィクションにするか否かってだけで。
さて、着想を得ました。
それはすでに物語の筋まできちゃってるかもしれません。私のように、苦悶する会社員風の男性という存在そのものが頭に残っているだけかもしれません。
そこで設定です。着想と一部被るでしょう。もちろん、展開も。重複するし地続きなのだと思います。
設定に関して言えば、没男はソリッドシチュエーションスリラーが好きで‥知らない方はすみせん‥ある限られた状況で登場人物がどう動くかに興味があります。
例を挙げれば、先のショートコント⑤ですが、設定を示せば、
強烈な便意が!!しかし、便所が空きそうにない!!どうしよう!!
ということになります。さて、彼はどう動くか。
展開です。
私は同志として、この腹痛会社員をせめてフィクションでもいいから救いたい。
だから、たとえ最悪ウンコを漏らしてしまったとしても人間としての彼が損なわれないようにしたい。
だから、彼を救う存在が必要になります。
そこで、彼をウンコとは対極なエリートとしておいて、そんな彼に気がある女性を配置しました。
ウンコ事件で彼女は憧れのエリートが自分の父親と同じ情けないところのある人間だと目覚めます。彼女自身も然り。
骨子は古典的ですね。そして、ウンコを漏らした状態でデートに来る男が果たして妥当か、は議論の余地があるでしょう。
ま、フィクションなんで!
設定と展開が書いていてごちゃごちゃになりました。
着想、設定、展開の区分け自体に無理があった感があります。
ちなみに没男は有名無名問わず作家が自作を語ることについては禁欲的であるべきだと考えています。読者的に。
作者の意図なんてのは気になりますけど、特権的で暴力的でしかない。参考程度ですね。
ただ、最近は備忘録としてテクニカルな側面だけつぶやきに記録しています。
今回は振り返りという意味で、ショートコントを書く上で没男の思考がどんな段取りを踏んでいるのか辿ってみたかった次第です。
時期尚早でしたね!!!
もっと書いてからやれよ!!!
さて、没男はこの作品にどんな思いを込めたでしょう?
なーんて国語の問題が出たら、こう言ってやってください。
本人に聞いたら?笑